04/02/25 20:33
「加持さん、あの、用って、何ですか?」
「いや、大した用って訳じゃないんだ」
「は、はぁ…」
「もう、学校には慣れたかい?」
「はい。」
「…暗いね」
「えっ?…そ、そんな事ないです」
「ま、その内慣れるさ」
「はい…」
「人の多い所は、嫌いかい?」
「苦手です…ちょっとだけ」
「ははは…シンジ君はナイーブだな」
「…」
「ゴメンゴメン、別に、馬鹿にしたつもりじゃないよ」
「…」
「俺は、君の事が心配なんだ」
「…!?」
シンジの目の前に、不意に近づく加持の顔。
瞬間、シンジは唇を奪われた。
息を飲む間もない、本当にその一瞬。
時が止まった様に、長く、長く、重なり合っていた様な気がする。
「こう言うのは、嫌いかい?」
優しく微笑みかける加持の、その真っ直ぐな瞳に、
シンジは目を逸らせる事が出来ない。