06/02/07 00:04:28
ケンスケはそんなシンジの姿を確認すると、自分の荷物を引き寄せ中から何かを取り出した。
「シンジ、いいものやるよ」
何事かとそれを見上げたシンジの表情が凍りつく。それは手錠と、首輪。それから妙な形をした
電動式の玩具だった。
逃げ出そうとする彼をケンスケは軽く押さえつけると、半分脱げかかっている上着を引き剥がし後ろ手で
シンジを拘束した。それからにやりと微笑むと、ゆっくりと下着ごとズボンを引き下ろしてゆく。
「やだ…やだよお…!ケンスケ…やめてよ…!」
シンジの哀願は彼には届かなかった。いや、それはむしろ彼を余計に煽る結果にしかなっていない。
「そんなこと言ってる割には…。シンジってやらしいな」
じろじろと露になった股間を眺めながらケンスケはにやりとシンジに微笑みかける。ほら、自分で
見てみろよ、と脚を広げさせるとケンスケはシンジの頭を掴むと彼の下半身へと向けさせた。そこには
勃ちあがったシンジの性がぴくぴくと震えている。
「嫌だ…!」
思わず顔を背けるシンジの頬を強引に掴み、尚も耳元で責めたてる。
「シンジが男に無理やり弄られて服脱がされて、挙句押し倒されても勃っちゃう身体だなんて先輩達が
知ったら、お前明日から学校一人じゃ歩けないよ?あっという間にあのビデオよりやらしいことされちゃう
かもなあ?」
ケンスケの言葉にシンジはびくりと震えた。
「やだ…!ケンスケ嫌だ…!お願いだから…」
その言葉にケンスケは満足そうににやりと笑いかける。
「黙っててやるよ。俺達、友達だもんな?」
びくんと震える。シンジは潤んだ目で彼の顔を見上げた。友達はこんな事したりしない、と叫びたかった。
しかしそれを言ってしまえばケンスケが本当に自分のこの恥ずかしい姿を、皆に言いふらしてしまうのでは
と思うと、どうしても言葉が出なかった。
「だからお礼くらい貰っても罰は当たらないよな?な、シンジ?」
710:鬼畜ケンスケ
06/02/07 01:39:04
ごめん眠いわ。もう寝る。
711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 02:22:51
鬼畜ケンスケwww
イイヨイイヨー!!!
712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 02:51:41
!!!!!!!
GJ!GJ!!
続き楽しみにしてまつww
713:鬼畜ケンスケ
06/02/07 18:53:08
くす、と笑いながらそう言い放つ彼の姿を、シンジは恐ろしいものでも見るかのような眼で、
ただ見つめることしか出来なかった。何かとてつもないことを要求されるのでは、という恐怖に
身体がすくむ。そんなシンジの姿を楽しそうに眺めると、ケンスケは自分のズボンに手を掛け
下半身を露にした。
「………!」
勃ちあがったケンスケがシンジの目の前に突き出される。呆然とそれを見つめる彼の姿に
ケンスケはまるで口説き言葉のような、甘い声音でシンジの耳元に囁いた。
「舐めてくれよ。…いいだろ?俺さ、ずっと前からお前のこと…シンジの事が……」
甘い囁きにシンジの頬が赤く染まった。要求自体もそうだったが、それ以上にシンジの心を
弾ませたのは、彼の甘い告白の方だった。
シンジはおずおずと彼の姿を見上げる。その真面目な表情に、シンジは恥ずかしそうにこくりと頷いた。
「一回だけ…それだけでもうこんな事、しないって約束してくれるなら。ちゃんと本当に
友達に戻るって、約束してくれるなら…それなら僕…」
伺うようにそう口にするシンジに、ケンスケの返事は返っては来なかった。ただ辛そうに
シンジの姿を見下ろしてくるその姿に、ずきりと彼の胸が痛む。
シンジは覚悟を決めると、ゆっくりと自分からそれを口に含んだ。それから舌先でゆるゆると
刺激を与えていく。
「…う…っ」
ケンスケの呻き声が聞こえる。シンジはそのまま彼を慈しむように舐めまわすと、唇と舌で全体を愛撫した。
714:鬼畜ケンスケ
06/02/07 18:55:39
「シンジ…」
ケンスケは短く呻くと、突然シンジの頭を掴み激しく揺さぶった。喉の奥まで突き上げられる
感覚に一瞬咽そうになる。
だがシンジはそれを堪え、ケンスケの為すがままに口内を彼のそれで蹂躙させるに任せていた。
と、ケンスケが傍に落ちていたままの玩具を手に取る。それはコードの先に玉のようなものが、
いくつも順列に繋がっているローターだった。
シンジはびくりと身体を震わせるが、片手で頭を押さえつけられたままの姿では、逃げ出すことは
叶わなかった。
ケンスケはそのまま身体をずらしシンジの下半身に手を伸ばす。両腿を割らせ熱く震えるシンジの
それには目もくれず、その最奥へと指を走らせた。
「んん…っ!!」
シンジが堪らず首を振り抵抗する。だがそれは所詮ケンスケへの刺激を加える結果にしかならない。
ローションを指に取りケンスケはそのまま躊躇う事無く指を差し入れる。そのまま何度も
出し入れを繰り返し、たっぷりと内部に粘液を含ませると小さな玉をゆっくり、ひとつまたひとつと
シンジの中へと潜り込ませていった。
「うう…ふぅ…」
シンジは激しい違和感に、目尻から涙をこぼし首を振る。だがケンスケはそれでも最後のひとつを
飲み込ませるまで、シンジを許そうとはしなかった。
やがて全てを入れ終えると、ケンスケはシンジの姿を見下ろして囁きかける。
「シンジ…一緒にイこうぜ…」
その言葉と共に、スイッチを入れる。瞬間シンジの身体がびくりと跳ねた。内部で方々に蠢く感覚に、
シンジの腰が無意識のうちくねり始め、目尻からは既に幾筋もの涙が溢れ出している。
低いモーター音と、液で濡れそぼった中を掻き回すその猥雑な音に、シンジの頭の中が白く弾けた。
715:鬼畜ケンスケ
06/02/07 18:57:38
ケンスケは彼のそんな姿に目を細めると、両手で彼の頬を押さえつけ乱暴に自身を突き上げ、
かき回した。
「うう!くぅぅ…うんん…!」
両方からかき回され、シンジの身体が熱く震える。シンジの変化に追い討ちをかけるように、
ケンスケはスイッチの目盛を最大まで上げた。その瞬間、シンジの身体が反り返る。
「んっ!んんんっっ!!!んーーー!」
その声に突き動かされ、ケンスケは激しくシンジの口内を突き上げる。
「う…っ!」
そして、短く叫びケンスケのそれが弾けたと同時に、シンジのそれも絶頂を迎えていた。
「んく…んん…うんっ」
最後の一滴まで出し尽くすと、ケンスケはシンジの頬を掴み囁きかける。
「シンジ…ちゃんと飲めよ…」
その言葉と未だ咥えさせられたままの状態に観念したように、シンジはそれをごくりと飲み下す。
喉の動きとその音に満足するとケンスケはようやくシンジの口内から己のモノを引き抜いた。
「かは…っ…ぅぅ!」
咽ながらシンジは吐き気を堪える。青臭い匂いは飲み下した後もシンジの口内をべたべたと
汚したままで、口の端からは唾液と混ざり合った白いモノがどろりと流れ出していた。
潤んだ目ではあはあと息をするシンジの姿に、ケンスケは楽しそうに初めはくすくすと。
そして段々堪えきれず激しい笑い声を上げた。
いきなりのその姿に、シンジの目が驚いたように彼を見上げる。それをけらけらと笑いながら
見下ろすと、ケンスケは意地の悪い声でシンジに向かって声をかけた。
「お前どこまでお人よしなんだよ?普通好きな相手を手錠で拘束してレイプなんかしないだろ?
それなのにあっさり信用してフェラまでしてくれるなんてさ。シンジ、お前本当にバカだよなあ?」
その言葉にシンジの目が見開かれる。
716:鬼畜ケンスケ
06/02/07 19:00:45
「……嘘…」
思わず出たシンジのその言葉に、ケンスケは再びけらけらと可笑しそうに笑った。
「いいモノ見せて貰ったよシンジ。ほんとお前エロいんだな?初めて入れられたのに後ろで
イっちゃうなんてさあ?」
見下したようなその声音に、シンジは頭にかっと血が昇るのを感じていた。ふるふると体が震える。
自分の精一杯の想いを踏みにじられたような気がして、シンジはきり、とケンスケを睨みつけた。
「……出て行って…」
小さな声に、ん?とケンスケが笑いながら問い返す。それにシンジは叫ぶように怒鳴り散らした。
「この家から今すぐ出て行って!顔も見たくない!ケンスケなんてもう友達でもなんでもないよ!
早く出てけ!」
ぼろぼろと涙を流しながらそう叫ぶシンジに、ケンスケはふうん、と鼻を鳴らした。
「いいの?このまま出て行ったらミサトさんに、こんな変態姿見られちゃうよ?」
嘲るような声にシンジはぎりぎりとその顔を睨みつける。
「構わないよ!ケンスケとこれ以上一緒にいるくらいなら、ミサトさんにどう思われたって平気だ!」
「へえ、じゃあ学校の先輩にも言っちゃっていい?シンジが後ろで感じるような変態でレイプ好きだって?」
煽るような言葉にも、シンジはもう怯むことはなかった。それ以上に彼は信じた友に裏切られた
思いで、胸が張り裂けそうだったから。
「好きにしたらいいよ!僕は恥ずかしくなんかない。恥ずかしいのは友達に無理やりこんな事する
ケンスケのほうだろ?!僕の所為じゃないんだから、どう思われたって平気だ!」
シンジの言葉にケンスケの顔が暗く歪む。それに彼が気付くまもなく、ケンスケの足がシンジを
思いっきり蹴り上げていた。ぐっ!と呻くシンジの頬を掴むと、ケンスケは怒りをあらわにした声で
彼に向かって呟いた。
「お前のそういうとこ、本当ムカつくよシンジ。いつだってお前そうやって全部周りの所為にして
自分は被害者面だよな?今さっきだって、ろくすっぽ抵抗もしないでビデオ見ながら俺の手でアンアン
言ってたのはお前の方だろ?!無理に犯されてますって言い訳だけして、こんなやらしい玩具で
イっておいて、何が恥ずかしくない、だよ?!あんま俺を笑わせるなよな、この変態!」
717:鬼畜ケンスケ
06/02/07 19:04:12
ケンスケのその剣幕に、今まで怒りに我を忘れていたシンジも思わず怯む。それに構わず
ケンスケは自分の荷物の中から愛用のカメラを取り出した。それからシンジを仰向けにさせ彼の
性で汚れた身体を眺めると再びローターのスイッチを最大まで一気に上げた。
「ああああっ!!!」
びくびくと身体を再び震わせるシンジの足を掴み強引に広げさせると、ケンスケはそのまま
咥え込んだ場所を中心にカシャカシャとその姿をカメラに収め始める。
喘ぐ表情、再び立ち上がる彼自身。一度放った後の白い液体に汚れた体。奥で蠢く玩具を
咥え込むその入り口。その全てを写真に収めると、冷たくシンジにこう言い放つ。
「お前がそういうつもりなら、俺も遠慮なくそうさせてもらうよ。この写真全校生徒の端末に送りつけて、
皆に見てもらおうぜ?シンジの変態姿。いいだろ恥ずかしくないんだから」
びくりと震えるシンジの体を、ケンスケは冷たい目で見下ろした。
「そうだよなあ?お前は特別だもんな。こんなの屁でもないよな?お前の親父はネルフの最高司令官。
おまえ自身もエヴァのパイロット。こんな写真のひとつくらい、いくらでももみ消せるよその気になれば。
しがない研究所勤めの俺の親父も、俺の生活もその瞬間一気にパーさ。お前にはその力があるもんな。
なあシンジ?」
その言葉にシンジの顔が暗く沈んだ。それからふるふると首を振る。
「僕、そんなことしない…ねえケンスケ。お願いだからもうこんな事止めて…。この事忘れて
いつものケンスケに戻ってよ。そしたら僕も…忘れるから…!」
シンジのその言葉にケンスケの顔が更に歪む。怒りをあらわにした表情で彼はシンジの頬をいきなり
殴りつけた。
「同情かよ?!いいご身分だなシンジは!俺はそんな言葉いらないんだよ!」
そう叫ぶと放置されたままの首輪を掴みシンジの目の前に突きつける。
「選べよシンジ。全校生徒どころか世界中にお前の変態写真ばら撒かれて恥ずかしい思いしてまで
俺を破滅させるのか。…それともおれに服従するか。何でも俺の言うこと聞く奴隷になるのか、
お前が決めろ」
718:鬼畜ケンスケ
06/02/07 19:06:40
「な……っ!」
目を見開くシンジに追い詰めるように彼の言葉は続く。
「言い訳なんてもうさせない。俺は別にどっちでもいい。おまえ自身の意思で決めるんだよ。
誰もお前に強制なんかしていない」
逃げ道のない選択にシンジの顔が辛そうに歪んだ。だがケンスケはそれをただじっと見つめて
いるだけだ。そこには揺らぐ気配もない彼の意思が感じられ、シンジは思わず目を伏せた。
しばらく無言のときが続く。シンジは無言で選択を迫る彼の表情に、ついに諦めたように言葉を発した。
「…ケンスケの言う通りにする…。僕…ケンスケのものになるよ。…だから、お願いだから…
酷いことしないで…」
シンジの振絞るような言葉にケンスケはにこりと笑みを浮かべた。それはいつもの、彼の友人である
ときのケンスケの屈託のない笑顔で、シンジはほっと安心したように胸を撫で下ろす。
「酷いことなんかしないよシンジ。お前が俺の言うことよくきいて、いい子でいれば優しくしてやるよ」
その言葉にこくりとシンジが頷く。それに再び微笑みかけると、ケンスケはシンジの首に手にもって
いた首輪を優しくはめてやった。
「これでシンジは俺のモンだ。嬉しいだろシンジ、ご主人様が出来て?」
その言葉にびくんとシンジの体が震える。それを微笑みながら押しとどめると、ケンスケはシンジに
優しく囁いた。
「お前、本当は寂しかったんだろ?知ってるんだからな俺は。だから寂しくないように俺がお前を
縛ってやるよ。いい子にしてたら優しく愛してやる。な、シンジ?」
そう言うとそのまま彼に唇を重ねた。労わるようなその感覚に、シンジはうっとりと身体を預けてくる。
「俺の命令には絶対服従だ。そうすればシンジ、もうお前は独りにならなくて済むんだ。…いいな、
お前がそれを望んだこと、絶対に忘れるなよ」
ケンスケの言葉にシンジはうっとりとした表情で頷く。その姿に彼の陥落を知ったケンスケは、
彼に見えないように口の端を歪ませ、淫らな視線で嘗め回すように彼の幼くしなやかな細い肢体を
じっと見つめていた。
719:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 19:24:55
どうしようマジで神がいる。
イイ!!(・∀・)イイ!!
720:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 19:32:35
さぞかし名のある職人氏と見受けた。
721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:27:53
ケ ン ス ケ す ご す ぎ
722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 21:36:12
カヲルスレで書いてた人かな
723:鬼畜ケンスケ
06/02/07 21:57:09
>722
そこだけは否定させてもらう。違うぞー。
間違えられた人が可哀想だろこんなんと一緒にしたらw
自分は今も昔もこのスレ以外で801は書いてねえっすよ。
カヲルは嫌いじゃないが自分が書かなくても書くやついっぱいいるので
自分は書かないだろうなあ。
724:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:32:40
貴重な神、超GJ
725:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/07 22:46:40
>>723
ごめんねごめんね
気を悪くしたらごめんね
726:鬼畜ケンスケ
06/02/07 23:04:27
>725
気にしてないよう。ごめんよこっちこそ。
単に間違えられた相手に悪いと思ったんだよ。
気にしないでー。
しかしこのケンスケは自分で書いておきながら
どう見てもDVです本当に(ry だよなあ本当w
727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 00:22:09
ごめんなDVのDって家庭内って意味なんだよごめんな
そんなお茶目なあんたが好きです
728:鬼畜ケンスケ
06/02/08 00:54:06
突っ込んでくれて有難う
イヤ!恥ずかしいっ!バカバカ!www
729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 02:01:56
鬼畜ケンスケが言ってるみたいで笑えるなw
730:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/08 11:42:56
ようやく今このスレざっと読めたんだがここ最近の
大量の小説はひょっとしなくても同じ人が書いてるのか?
どんだけ幅広いんだよこの職人
731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/09 00:08:00
>>727-729
ワロチュwwwwwww
732:鬼畜ケンスケ
06/02/09 17:04:56
>729
それはケンスケ受みたいってことかー?!
禿ワロタwwwwあんた最高や。
誰か書いてくれねえかケンスケ受け。
あ、ケンスケスレにはあったなそういえば。
733:鬼畜ケンスケ
06/02/09 17:48:30
ケンスケがにっこりと僕に向かって微笑む。
僕はその笑顔に、少しだけ安心した。彼の笑顔はいつでも僕に安心をくれたから。
それは『好きなのか』と問われれば、そうではないと答えるしかない感情だったけど。
ケンスケの笑顔はいつも、僕を見ているようで見ていなかった。受け入れてくれているわけ
ではなく、その場限りの。肯定でもなければ否定でもない、でもそんな笑顔に僕は安心していた。
それはきっと、僕が自分に向けられる「人の気持ち」がとても怖いと思っていたから。
ここに来て僕は急に注目された。今まで空気のように扱われていた僕が、エヴァのパイロットだと
いうだけで皆に見られ始めた。僕にとってそれは、嬉しかったと同時にすこしだけ恐怖を与えた。
誰も本当の僕を知らないのに、それなのに回りは僕という存在を気に掛ける。
それが怖くて仕方がなかった。
でもケンスケは僕の事「特別」には見ていなかった。いいや、「特別である僕の立場」と「僕」を
分けて見つめていた。
その目が僕をとても安心させてくれていたのだと思う。
でもそれはきっと、『好き』ではなかった。
何故なら僕は『好きな笑顔』をもう知っていたから。
それは力強い光のような、まぶしい笑顔。
迷ってばかりの僕を照らし、暗い闇の中から連れ出してくれそうな、そんな明るい笑顔。
僕はその笑顔が大好きだった。 僕の中にいつの間にか棲んでいた、暗く湿った感情を明るく
吹き飛ばしてくれそうな。
それは、そんな笑顔だった。
734:鬼畜ケンスケ
06/02/09 17:50:41
でももう、僕はその笑顔を好きでいてはいけない。
僕は少しだけ溜息をついた。後悔ではなく、決別のそれは僕の心をひとつの色に
塗り変えていく。
僕はもう『誰かのもの』になっていた。それは『された』のではなく、自分がそれを望んだから。
僕はずっと誰かの腕を待っていた。強引に僕を何処かに連れて行く、その、腕を。
そして僕の前にそれは現れた。そしてその腕に絡め取られた。絡みついた腕は、僕の全てを
支配した。それを僕も望んだ。
もう僕は暗い闇で独りでいるのは嫌だったから。その腕は、僕を決して離さないのだろうと、
そう思ったから。
だから僕はケンスケのものになった。
僕はずっと誰かのものになりたかった。だからそうした。
僕の好きな笑顔は、そんな僕をきっと否定するのだろう。そうして、僕を光の中に連れて行こうと
するのだろう。
だから僕はもう、あの笑顔を好きでいてはいけない。
僕は『誰かのものになる』ということは、僕の中の全てを塗り替えられる事だと知った。
心を切り離されることだと知った。
そして僕を『支配』するものは、その心を決して僕に分け与えることもせず、僕の全てを
呑み込むのだと知った。
僕はその感覚に、いつしか酔ってしまっていた。
735:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 20:19:45
シンジ…
736:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/10 23:49:34
イイ(・∀・)ヨー
737:鬼畜ケンスケ
06/02/11 01:32:26
「ね…これ、外して?僕もう逃げないから」
シンジはおずおずと彼に向かって己を拘束するそれを差し出した。その言葉にケンスケがふん、と
鼻で笑ってみせる。
「お前、口の利き方知らないな。…まあいいや。今日だけはタメ口許してやるよ。でも明日から
二人だけのときは、ちゃんと奴隷らしい言葉遣いをしろよ?」
そう言いながらケンスケはシンジの手錠を外してやる。
「今日はお前が素直になった記念日だからな。…優しくしてやるよ。本当はもっと乱暴に奪ってやる
つもりだったんだけど。感謝しろよな」
そう言ってくつくつと笑うケンスケに、シンジは静かにこくんと頷いた。それから、空いた両手で
そのまま彼の身体を抱きしめてキスをする。
「………!」
瞬間、ケンスケの瞳が驚きに見開かれた。シンジはそれに構わず舌を差し入れようとして。
「…あぅ!!!」
思い切りその頬を彼に殴られていた。
「しつけの悪いペットだな。誰がお前から俺に触れていいと言ったよ?!お前は俺の命令に従え。
それ以外は許さない」
その言葉にシンジは身体を震わせると、素直にこくりと頷いた。潤んだ目はそれでも何かを誘うように
彼の瞳をじっと見つめている。
「そんなやらしい目をして…シンジ、お前って素質あるんだな?まだお前、俺のものちゃんと咥えた
こともないのに、もう完全にトロトロじゃないか」
そう言うとゆっくりとシンジを抱きしめる。その瞬間、彼の表情が歓喜に彩られた。
738:鬼畜ケンスケ
06/02/11 01:34:06
「ぁぁ……!」
甘い声を上げる。それはまるで、身体よりも先に、シンジの心が絶頂を迎えた証のように
彼の身体を震わせた。
そのまま、胸に唇を這わせていく。ぴくり、と震える体にケンスケがにやりと微笑んだ。
「おまえばっかり気持ちよさそうだな。シンジ、ちょっとは俺のことも愉しませてみろよ」
そう呟くとシンジの手を彼の熱く昂ったそれに重ねる。瞬間シンジの頬が赤く染まった。
「いつもやってるだろ?見せろよ。お前が自分でしてるところ、俺に見せてみろよ…」
ねっとりとした声音に、シンジの体が震える。それからおずおずと頷くとシンジは少しずつ
その掌を動かし始めた。
「あ、あ…っ!」
甘い声が上がる。それに追い立てられるかのようにシンジの動きが早まった。と、それを
突然ケンスケは留めると彼の手に落ちていたローターのスイッチを握らせた。
「こっちも自分で動かせよ。お前の好きな強さでかき回して感じてるところ、見せてみろ。
自分で後ろも慰めるようになるんだからな、お前はこれから先」
ケンスケの意地悪い言葉に、シンジはひくひくと身体を震わせる。そしてそのまま手元のスイッチを
入れ、目盛を最大にあわせる。
「ああああああっっ!!!」
びくびくとシンジの身体が跳ね、何かに縋るように床を掻き毟る。その手をとるとケンスケはシンジの
片腿を自分で開かせてその痴態をじっくりと眺め始めた。
「……ぅ…や…だ…!」
頬を真っ赤に染めながら、そう呟くシンジにケンスケは低く囁きかける。
「自分でこんな強くしておいて、嫌だ、はないだろ?意味判んないよお前」
楽しそうなその表情は、シンジの心を熱く震わせた。シンジはもう、限界だった。
「……お願い…」
聞き取れるか否か、というくらい小さく呟く。それを無言で聞き返すと、シンジは諦めたように
少しだけ大きな声で呟いた。
739:鬼畜ケンスケ
06/02/11 01:40:00
「…お願いだから…早くケンスケのものにして…!」
その言葉に満足そうに微笑む。だがそれとは裏腹に、ケンスケの言葉はシンジを更に追い詰める
ものだった。
「そんなんじゃ分かんないだろ。お前俺にどうして欲しいんだよ?」
責めたてる言葉はシンジの羞恥を加速させる。涙を浮かべふるふると首を振る彼の姿を顎で促すと、
ようやくシンジは観念したようにぼそりと呟いた。
「…入れて…ケンスケのもの、僕の中に入れて…!」
「モノと中とか、よく分かんないな。それに人に物を頼むときにはお願いします、だろ」
精一杯の言葉を否定され、シンジの表情が羞恥に歪む。それでも彼は必死で彼に応えた。
「入れてください…ケンスケの…を…僕の…中に…入れてください…。お願い、します…」
肝心なところは聞き取れないほどに小さいその声に、ケンスケはそれでも満足したように微笑みかけた。
「まあ、初めだしそれくらいで勘弁してやるよ」
その言葉に一瞬シンジの顔が明るさを取り戻し。しかし次の瞬間、一気に奈落に叩き落された。
「ちゃんと俺の前でイケたら、してやるよ」
優しげなその声に、シンジはふるふると首を振った。何故なら彼の身体はもう限界寸前だったからだ。
それは、『欲しい』という意味合いのそれではなく、単純にシンジの限界だった。
「駄目…もうこれ以上は…!」
「…ああ、そういやお前もう、2回もイってるんだっけ?それでまだこんなに勃つんだから、元気だよ
なあ?ああ、それとも単なる淫乱か?」
シンジのか細い声をからかうように、そう続ける。シンジは涙を浮かべてケンスケに哀願していた。
もう一回でもイかされてしまったら、シンジはそれ以上は限界だった。自分にはケンスケを受け入れる
余裕がなくなってしまう。だがそれを彼は決して許さないだろう。だから必死で恥ずかしさも忘れて
シンジは彼に懇願していた。
だが、ケンスケはそれを決して許さなかった。冷たい声が部屋の中に響き渡る。
「やれって言ってるだろ?…それとも俺の命令が聞けないって言うのか?!お前もう自分の立場
忘れたのかよ?!」
怒気を含んだその声に、シンジはようやく諦めたように、やります、とだけ呟くと自身に再び手を這わせ
はじめた。
740:鬼畜ケンスケ
06/02/11 01:42:41
「…うぅ……っ!」
低く呻くと、ぴくぴくと身体が震える。シンジが彼に懇願している最中も自分を責めたてていた
玩具は、相変わらず強い力でシンジを掻きまわしつづけていて、シンジのそれはもうほんの
小さな刺激でも爆発寸前なほどに膨れ上がっていた。
「あう…っ!!!」
短く叫ぶと、シンジはあっさりとその性を解き放つ。
びりびりと掠れた様な快感が彼を襲い、シンジはそのまま意識を失いかけた。だが、それを強引に
呼び戻される。
「寝てんじゃねえよエロシンジ」
がつりと蹴られた衝撃でシンジの意識はようやく繋ぎとめられた。それを嘲るようにケンスケは
シンジの内部を掻きまわすそれを引き抜くと、耳元で囁く。
「じゃ、俺の番だな。シンジ嬉しいだろ?欲しがってたモノ、やるよ。ずいぶんお前大胆に欲しがって
たよなあ?」
その言葉にシンジはびくっと震える。怯える様な目で首を振り、シンジは彼に赦しを乞うた。
「駄目…もう僕駄目…!できないよ…!お願い、口でするから…だからもう今日は許して…」
シンジの泣き出しそうなその声にも、ケンスケは容赦することはなかった。何も言わずそのまま
一気に彼の身体を開かせると、彼のものを打ち込んで掻きまわす。
「あぁぁ!嫌…やだ…!お願い許して…許してよぉ…!」
ぼろぼろとシンジの目から涙が溢れ出す。それをにやにやと見下ろしながらケンスケは更に激しく
彼を追い詰めた。
腰を掴み、がくがくと揺さぶる。それから内部を抉るように己のものでかき回すと、シンジの一番
感じるところを探り当てるように小刻みに突付き上げた。
「やだ…やだ…!もう嫌だぁ…!」
もう理性さえ失っているのかもしれない。虚空を見つめながらシンジはただそう呟きながら、
ケンスケの責めをただ耐えるしか術はなかった。
と、そのある一点を突いたとき、シンジの表情が怯えたそれに変わる。ケンスケはそれを見逃す
事無く、重点的にその部分を責めたて始めた。
741:鬼畜ケンスケ
06/02/11 01:44:38
「やっ!嫌だぁぁぁ!!!ケンスケ止めて、許して…許してよぉぉぉ!!!!」
叫ぶような声を上げて、ただ首を振る。しかしそんな事では与えられる感覚が消えるはずもなく、
シンジは次第に己のものが再び熱を持ち始めるのを感じて身体を震わせた。
それは既に、快感ではなく自分を追い詰め、苦しめるだけの感覚。彼の身体によってもたらされる、
紛れもない苦痛でしかなかった。
「やだ…もうイきたくない…無理だよ…!やめて、やめて…もうやだ…っ!」
夢中でそう叫ぶ。しかしそんなシンジに降りかかるのは、ケンスケの意地の悪い微笑みと、冷たい声。
「やっぱりお前、そういう顔が一番いいよ。シンジ、もっと泣き喚けよ…!」
その言葉に漸くシンジは、わざと彼がシンジを限界まで追い詰めたのだと知った。しかしそれを
知ったからとて彼にはどうしようもない。
シンジはただ涙を流しながら、ケンスケのするがままそれを受け入れ、苦痛に耐え、収束を待つこと
しか出来なかった。
「くう…!」
そしてようやく、ケンスケは短く叫びシンジの中に己を解き放った。同時にシンジもまた自分自身が
限界を越えた性を吐き出したのを感じる。
いいや、本当にそれは吐き出されたのかさえ、彼には分からない。ひりひりと痛むその渇いた感覚に、
シンジは自分が何処か暗いところへ堕ちていくのを感じていた。
意識を失ったシンジを、ケンスケは面白そうにただ見つめる。自分の掌の中で乱れ、泣き、哀願する
シンジの姿は彼に大きな歓びを与えていた。
「お前は全部持ってるんだよな…俺の欲しいもの、全部。だから俺はお前を赦さない。どこまでも
追い詰めるよ俺は、お前の全てを…な」
目を閉じて尚、苦痛に顔を歪ませるシンジの目尻には、涙の乾いた跡が幾筋も残っている。
ケンスケはそれを舐めとってやりながら、すこしだけ力を込めてシンジの身体を抱きしめた。
「逃がさない…離さない。お前もそれを望んでる。俺にはそれがわかるんだよ、シンジ」
呟きは闇に、吸い込まれていった。
742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 02:18:59
ちょ、、、、これは…
マ ジ で 最 高 だ
今、本物の神を目の当たりにした
743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 04:50:02
鬼畜ケンスケ最高だ(;´Д`)ハフハフ
744:鬼畜ケンスケ
06/02/11 17:22:25
>743
お前はここでもおでん食ってんのかw
745:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 17:24:21
口腔をおでん種にねぶられる快感!!
746:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/11 18:37:04
ネ甲
747:鬼畜ケンスケ
06/02/12 20:21:53
好きだなあケンスケスレ。あそこの空気は実に落ち着くよ。
向こうで言えといわれそうだなw
職人がまたいい。自分的神。力をくれるよ。
やはり人の萌えは大きな力になる。とても嬉しいよ。
748:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 21:31:38
あそこは腐女子禁止だぞ
749:鬼畜ケンスケ
06/02/12 21:52:15
覗くくらいは許してくれまいか。あの空気を壊すのは自分の本意ではないし。
エールを送りたかっただけだった。すまんかった。
スレ違いだなそういえば。ごめんよ。
750:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/12 22:05:58
個人的には鬼畜ケンスケの話が一番楽しみなわけですよ
自分ほどこのスレをチェックしてる人間もいまい
751:鬼畜ケンスケ
06/02/13 18:23:07
ありがとよ。涙出るくらい嬉しいこと言ってくれちゃって
こやつめ、はははw
ま、いい機会だしもうちょっとだけ充電することにするよ。
頭の切り替えが上手くいかねえわココ最近。
752:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/14 00:39:14
まあアフリカではよくあること
いやいやマジレスすると本気で書けないときは無理に書こうとするな
その無理が目に見てとれるから休む時は休めばいいと思うよ
753:鬼畜ケンスケ
06/02/18 22:06:40
>752
ありがとさん。お言葉に甘えて休みすぎ自分w
風邪で失われた体力を回復するのに、案外時間かかった。
流石一ヶ月引き続けた風邪だ。頑固すぎ。医者にも結核かもね~とか言われて
素でびびったし。いや、大丈夫だったけど。風邪こえぇ。
754:鬼畜ケンスケ
06/02/18 22:09:38
シンジが目を覚ましたとき、辺りは既に明るくなっていた。慌てて周りを見渡すと、いつの間にか
シンジは自分の部屋に運ばれていたらしく、隣には暢気な顔でぐっすりと眠るケンスケの姿。
その無邪気そうな寝顔に、シンジは昨夜の出来事がまるで夢だったのではないのかという想いに囚われる。
だがそれが夢ではなかった証拠に、体中は骨が砕けてしまったのではないかと思うほどにがくがくで、
首には昨日掛けられた首輪がきちんと付けられていた。
シンジは少しだけ迷って、ケンスケを起こす。
「…朝だよ。僕、学校行かなきゃ」
揺さぶられてケンスケも薄目を開ける。シンジは彼が目覚めたのを確認すると、おずおずと自分の
首に付けられたそれに手を当ててケンスケに伺うように声をかけた。
「これ…外していい?二人のときはちゃんと付けるから、外では許して…」
シンジの言葉にケンスケは薄目を開けたままこくりと頷く。思いがけずあっさりと認められた要求に、
シンジはやや驚きながらも嬉しそうに微笑んでケンスケに礼を言う。
「朝ごはん作るね。出来たら起こすから、もう少し寝てて」
シンジはそれだけ言うと、少しだけ勢いを付けて布団から身を起こす。そうしなければとても身体を
起こすことなど出来そうもなかったからだ。
ずきん、と腰の辺りが少しだけ痛んで、シンジの顔が苦痛にゆがんだ。それを押し隠しながら、再び
にっこり微笑むとシンジは台所へと姿を消した。
ケンスケはその後姿を見送りながら、少しだけ苦笑する。
『無理しちゃって。…そういう顔されると、また虐めたくなっちゃうじゃないか』
くつくつと押し殺した笑いは、シンジの元までは聞こえはしなかった。
755:鬼畜ケンスケ
06/02/18 22:12:08
「シンちゃんたらいま~~~ああもう、お腹ぺこぺこ。夜食も食べれなかったわよぉ!」
二人で朝食をとっていると、ミサトがバタバタと玄関から帰宅する。目の下にはクマ、髪の毛は
ぼさぼさで疲れきった様相だ。と、それがダイニングにいる来客の存在に気付くと突然きりっとした
顔に変わる。
シンジがその変貌振りに呆れながらも、何か食べますか?と訊ねるとミサトは、うー。お風呂先に
入るわ。などと言ってバスルームへと姿を消した。
「くぅ~、羨ましいヤツだねシンジは!あんなお姉さまに毎日シンちゃん、なんて呼んでもらいたいよ俺も!」
拳を握り締めながら天を仰ぐケンスケからは、昨日までのあの姿は微塵も感じられない。
シンジは何となくほっとしたように笑みを浮かべた。
それから支度を整え、二人はミサトに見送られながら揃って家を出る。その時ケンスケが学校とは
反対方向に歩を進めようとして、ふと思いついたように振り返った。
「お前も来るか?シンジ」
その言葉に一瞬シンジの顔に躊躇の色がみえた。それに気付いているのかいないのか、ケンスケは
そのままにっこり笑うと、冗談だよ。と続ける。
シンジはその姿にちょっと驚いた顔をしながらも、少しだけ何かを考えるように顎に手を当てると、
ケンスケに向かっておずおずと声をかけた。
「行こうかな…」
シンジの言葉に今度はケンスケの目が驚いたように丸くなる。それからちょっとだけ嬉しそうな顔で、
彼はシンジに笑いかけた。
756:鬼畜ケンスケ
06/02/18 22:13:49
「バカ、いいよ別に気を使わなくて。お前ただでさえ出席少ないんだから無理すんなって」
なんだか妙に優しい言葉に、シンジの胸が締め付けられる。
「それとも俺がいなくて寂しいのかよ?」
そんなシンジの胸のうちを知ってかしらずか、ケンスケがちょっとからかう様にそう問いかけた瞬間、
シンジの頬が真っ赤に染まった。
「………」
その表情に思わすケンスケの動きが止まる。
『これで無意識なんだから、コイツって本当罪作りなヤツだよなぁ』
暢気にケンスケがそんなことを考えている間も、シンジはもじもじと頬を染めて俯いたままだ。
そんな彼の姿にケンスケは少しだけ意地の悪い微笑を作って見せた。
「別に寂しくないだろ?…それとも感覚がないのか?」
そう言ってシンジの腰の辺りに手を回す。シンジはその瞬間不自然なほどびくりと身体を震わせると、
慌てて首をふるふると振った。
「直ぐ戻るよ。それまでいい子にしてな」
それだけ言うとあっさりとシンジに背を向けて行ってしまう彼の姿に、シンジは少しだけほっとしたような
寂しいような感覚を覚え、もう一度首を振ってみせると学校の方角へと歩き始めた。
757:鬼畜ケンスケ
06/02/18 22:15:44
「よ、センセ。そんなちんたら歩いとったら遅刻すんで!」
後ろからトウジが追い越しざまにシンジの肩をたたく。シンジはそれに笑顔で答えつつも、彼を
追いかけようとはしなかった。
「なんや?ホンマに遅刻してまうで?」
振り返りそう声をかけてくる彼に、シンジは首を振ってそれに答える。
「ん、僕ちょっと今走れないんだ。いいから先に行ってて」
シンジの言葉に少しだけ妙な表情をしながらも、トウジはそのままほな、後でな!と言って彼を
おいて学校へと向かう。シンジはその後姿を見つめながら、ふう、と溜息をついた。
彼の明るい笑顔は今のシンジには眩しすぎた。自分が望んだこととはいえ、シンジは少しだけ
後悔の溜息をつく。
どうにもならない、という訳ではない。しかしシンジにはどちらを取っても後悔しか残らないような
気がして、気分が塞いでゆくのを止められずにいた。
ケンスケがいないから、こんな事を思ってしまうのだ。
シンジは自分の肩を自分で抱く仕草をする。自分を強引に引き寄せるあの腕が今はいない。だから
自分はこんなにも迷ってしまう。
シンジは彼に思いを馳せながら、とぼとぼと学校へと向かっていった。
758:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/18 22:37:11
キタキタ!!待ってたよ!!
いよいよトウジ登場か
759:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/19 00:44:13
いやーんなフラグきたあああ
760:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/20 03:48:59
復活キタコレ(;´Д`)ハフハフ
761:鬼畜ケンスケ
06/02/21 00:21:47
バイブレーションがシンジのポケットから伝わってくる。授業も半ばを過ぎた頃の、いきなりの
呼び出しだ。シンジは慌ててそれを取り出し、液晶画面を見つめる。
非常召集かと思ったそれは、ケンスケからのメールだった。ほっと息をつきながらシンジは
内容を確認し始める。その中身に目を走らせた彼の身体がびくりと震えた。
授業は続いていく。それに耳を傾けながらも、シンジにはその内容など全く頭に入っては
こなかった。ただ携帯の画面を呆然と見詰めている。
ややあって授業は何事もなく終了し、シンジはそのまま教室を後にした。トウジがその後姿を
何の気なしに見つめ、見送る。
シンジはその視線に気付くよしもなく『彼』の要求を叶えるべくある場所へと向かっていった。
シンジは体育用具室にいた。薄暗く、人気のないその場所に彼は呼び出されていた。
何をさせるつもりなのかは分からない。シンジはただ彼の要求するまま、そこに足を踏み入れた。
「ケンスケ…」
いるはずのない存在に呼びかける。返事は当然返ってこない。だがシンジの姿が見えているかの
ように彼のポケットから再び彼を呼ぶ振動が伝わってきた。
びくりと身体を震わせ、それを取り出す。液晶画面には彼からの要求を伝えるメール着信画面が、
シンジを追い詰めるように表示されていた。
迷う事無くそれを開く。その瞬間、シンジはぴくりと肩を震わせると無意識に首を振った。
762:鬼畜ケンスケ
06/02/21 00:23:29
「やだ…こんなところで、嫌だよケンスケ…!」
思わず呟く。だがそれを嘲笑うかのようにシンジの中の『それ』が突然動き始めた。
「……!!!」
びくん、と震える身体。それは昨晩嫌というほどシンジを追い詰めたその感触だった。
今朝身支度をしているときに『命令』された『それ』がシンジを追い詰めていく。
おそらくは、遠隔操作。だがシンジにそれを確かめる余裕は既になく、ただケンスケの操作する
まま追い詰められていく。
シンジが堪えきれず甘い声を上げようとしたその時、彼の肩を掴む感触が、シンジの身体を更に震わせた。
「……?!」
思わず振り返る。ケンスケがそこにいたのかと安堵するシンジの心とは裏腹に、それは全く
見知らぬ男の姿だった。
「…誰……?」
問いには言葉は返ってこない。無言でシンジの身体を抱きすくめると、強引に両腕を拘束し、
口に布切れのような物を押し込める。
「っ?!んむ…?!」
自分を押さえつけるその腕を振り払おうと、力の限り暴れる。シンジは突然のその男の行為に
恐怖より腹立ちが先に立っていた。抗議の意味も込めて、思いっきり睨みつける。
だがその男にシンジのそんな思いが伝わるはずもなく、蹴りを繰り出す足首をつかまれ、
そのまま引き倒される。
そして彼が逃げ出す暇もなく、シンジは男に上から圧し掛かられていた。
763:鬼畜ケンスケ
06/02/21 00:25:14
「………!!!」
一体どういうことか分からない。気付くとシンジを責めていた『それ』は動きを止めていた。
その事実にシンジは少なくとも、これはケンスケの仕業ではないという事に思い至る。
もしこの男が彼の差し金だったなら、自分を責めたてるものが動きを止めるはずがなかった。
おそらくこれは、ケンスケにとって不測の事態なのだろう。
そしておそらく、ケンスケはこの場所を今も監視しているのだと言うことにシンジは気がついた。
男の腕から必死でシンジは逃れようと暴れる。形振り構わぬ彼の行動に、男に掴まれていた
洋服の一部分がびり、と裂ける音がするが、彼にそれを構っている余裕はなかった。
絶対に屈服してはいけなかった。昨日までの自分なら、ひょっとしたら諦めてしまったかもしれない。
でも今はそうするわけにはいかなかった。自分の身体はもう、自分のものではないのだから。
予想外に激しいシンジの抵抗に、男が怯むように身体を震わせた。その隙を突いてシンジは
思いっきりその男に頭突きを喰らわせる。
そしてその瞬間緩んだ腕から逃げ出すと、シンジは一目散に出口へと走った。
もうすぐだ。
もうすぐここから逃げ出せる。
シンジが安堵の溜息をついて扉に手を掛けたその時、扉が不意に開きシンジの身体は勢いのまま
『誰か』にぶつかった。
764:鬼畜ケンスケ
06/02/21 00:29:41
と、ここまでで引っ張ってみるw
765:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:30:12
(゚Д゚三゚Д゚)投下終了?
766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:32:47
続きもできてるのに切ったね?
767:鬼畜ケンスケ
06/02/21 00:35:37
当たりwww
あ、でもまだ書いてないから。
768:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:39:04
この鬼畜!!
769:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:41:40
それにしても、このスレが無事なのは奇跡に近いなー。
770:鬼畜ケンスケ
06/02/21 00:48:35
だって鬼畜ケンスケだものw
…巻き込まれないことを願う…。なんていうか、自分エヴァ板が好きなんだ。
ここじゃなきゃ嫌なんだ。だからせめて迷惑かけないようにひっそりやらせて欲しい。
801板とか、エロパロ池って言われたら哀しい。
801よりも先に、エヴァが好きで好きでたまらないんだ。だからここに居させてほしい。
巻き込まれたら、それでも駄目っていわれるかな?
771:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:54:16
嫌なら出ていけばって言うけど、なかなかネ・・・
772:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 00:54:58
とりあえず、
・必要以上に馴れ合いはしない
・ageないsageる
この二点は最低でも守ってひっそりといきましょう。
773:鬼畜ケンスケ
06/02/21 01:03:44
それしかないね。そして自分には書くことしか出来ない、な。
悩んでてもしょうがないか。
じゃ、続き今から書いてくる。今晩中投下は無理だけどw
774:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 01:11:03
続き期待してます。
明日でも明後日でも急かさずに待ちますので、
ご無理なさらないでくださいノシ
775:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/21 23:21:39
今読みきったわけだが
カップ麺を三分待てずに二分すぎくらいにがっついて
まだ固いところが歯にくっついた時のような気分です><
776:鬼畜ケンスケ
06/02/22 00:58:09
ナイス形容。
さてここでクイズです。
Q: シンジがぶつかった人は誰でしょう
A 男の仲間→シンジくるくるチャンスタイム突入モード
B ケンスケ →大急ぎで戻ってきた鬼畜。ちょっとラブ展開暴走モード
C ペンペン →禁断の愛に突入覚醒モード。
777:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 01:05:03
妥当にBか
778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 03:35:54
Cに1票
779:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 04:12:56
(*´Д`)<A
780:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 06:23:15
突如カヲル登場とかw
781:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 08:21:49
やめて。
変なのを呼び寄せるから。
782:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 21:13:44
(・∀・) <C!
覚醒モードщ(゚Д゚щ)カモォォォン
783:鬼畜ケンスケ
06/02/22 22:22:32
>780以外の人、全員正解です!
正解Vは、30秒後、CMのあと!チャンネルは、そのまま!
784:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/22 22:39:57
マジかよw
785:鬼畜ケンスケ
06/02/23 00:07:03
「なんやセンセ。こんなとこ呼び出してからに」
驚いたシンジが彼を見上げた瞬間、聞きなれた声が彼の耳に届いていた。
「トウジ…!」
安堵のあまりその場にへなへなと座り込んでしまう。トウジは驚いて彼の姿を見つめると、その
衣服の乱れに気付いて眉をしかめた。
「…どないしたんや?」
問いながら用具室の奥に目をやる。トウジの目に見慣れぬ男のうろたえた姿が入り、彼は
シンジとその男の姿を見比べた。
明らかに様子のおかしいシンジの、怯えたような表情。破れた彼の衣服。焦ったように自分の
存在にうろたえる男。
何があったのかは分からない。だがこの男がシンジに、何かよからぬ事を仕掛けたのだということに、
トウジが気付くのは容易いことだった。
「センセ。こいつに何かされたんか」
彼の問いにシンジは何も答えない。俯いて自らの肩を抱く仕草をする彼の姿に確信を得たように、
トウジはその男の傍につかつかと歩み寄った。
怯む男に構わず、力の限りトウジはその頬を殴りつける。それからその襟首を掴み、呆然としたままの
その男を引き摺って用具室から叩き出した。
「ワシのダチに二度と近づくなボケ!」
トウジの迫力に男は怯えたように震えると、そのまま逃げるように走り出す。その姿を確認すると
トウジはシンジに向き直りにっこりと微笑みかけた。
786:鬼畜ケンスケ
06/02/23 00:08:40
「よっしゃ、もう大丈夫や」
トウジのその言葉にシンジの表情が歪んだ。そのままトウジの顔を見つめ、ぼろぼろと涙をこぼす。
「トウジ…!」
肩を震わせるシンジの姿に、トウジは情けない顔つきで彼の周りでおろおろするばかりだった。
ひとしきり泣いたあと漸く落ち着きを取り戻し、シンジはトウジに向かって頭を下げた。
「ごめんね、みっともないトコ見せちゃって。あと、助けてくれて有難う」
シンジの言葉にトウジは照れくさそうに笑い、首を振る。
「ええて。それに、センセ自分で逃げ出しとったやん。ワシが来んでも大丈夫やったんや。
ワシはあのアホウにトドメ刺したっただけや」
そう言って再びにか、と笑う。シンジは少しだけ痛む心で、その笑顔に応える様に微笑んだ。
「アタマ、どないしたんや?赤こうなっとる」
トウジの言葉に初めて気付いたように、シンジは額を自分で撫でる。少し腫れているみたいだ。
「あ、さっき逃げるとき頭突きしちゃったから…でも平気」
シンジの言葉にトウジは堪えきれず噴出してしまう。
「頭突きかいな!流石センセや。やっぱりやる時ゃやるのう!」
けたけたと笑いながらも微笑むトウジの姿に、シンジもまた知らず笑みをこぼす。
やはり彼の存在は、シンジにとって大事なものだった。
その事を思い知らされた気がして、シンジは軽く胸の軋む音を聞く。
こうやって、ずっと三人で笑っていたかった。 三バカなんて言われながらも、くだらない事で
笑い合いたかった。
でも、もうそれは出来ない。
踏み出してしまった。逃げることも出来たのに、シンジはそれでも踏み出さずにはいられなかった。
だから、せめてこの友にだけは、トウジにだけは明るい世界で笑っていて欲しかった。
だが、そんなシンジの姿を嘲笑うかのように、シンジのポケットから彼を奈落に叩き落す感触が、した。
787:鬼畜ケンスケ
06/02/23 00:16:14
というわけで正解は D のトウジでした。
ごめんあんまりにも捻りがなかったので思わずネタに走ってしまった。
今は反省している。
788:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/23 00:48:13
裏切ったな!ぼk
いやええねんええねんわかってんねん全力で釣られてナンボですぅ><
789:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/23 00:50:52
ペンペンの総排泄孔からシンジきゅんに精液が迸るかと思ってたのに……orz
790:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/23 00:57:34
うはwwスレ住人を翻弄するまさに鬼畜wwwww
791:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/02/23 21:04:21
い ま 素 晴 ら し い 鬼 畜 を 見 た
792:鬼畜ケンスケ
06/03/03 19:02:10
絵板一ヶ月書き込みないと確か消えるので保守がてら書き込みしてみましたよ。
あ、あとわいせつ画像の基準は多分イチモツやらが書かれてたり
結合部分が描かれてたりなので、マッパくらいならOKでしょうと思う。
時間のあるときにでも皆さん書き込んでくだちい
793:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/03 19:52:59
ありがとうケンスケ
絵も最高だよ
794:鬼畜ケンスケ
06/03/03 20:51:16
携帯を取り出さなくても分かる。ケンスケが一体自分に何を要求しているのか。
何故ならシンジの中のそれは、携帯が鳴ると同時にその動きを再開していたから。
シンジは絶望感と戸惑いに、身体を揺らした。
『どうして…ケンスケ、どうしてこんな…!』
問いただそうにも、彼はこの場所にはいない。そしてシンジにもまたそんな余裕は既になかった。
青ざめていく彼の表情に気付き、トウジは心配そうに彼に声をかける。
「どないしたんや?何か顔真っ白や」
シンジはそんな彼の労わりに、引きつった笑顔で答えることしか出来なかった。
「なんでもない…それより、トウジはどうしてここへ?」
話をそらそうと、何となく感じた疑問を口にした彼の言葉にトウジは驚いたように目を見開く。
「へ?センセが呼んだんやないか。ここに来いて、メール送ったやろ?センセ朝からおかしかったし、
何ぞ悩み事でもあるんか?ワシで良かったらいくらでも言いや」
トウジの言葉に今度はシンジが驚く番だった。そしてその瞬間、彼は本来のケンスケの狙いに気が
ついて身を震わせる。
トウジがここに到着したタイミングから言って、自分が襲われたのを助けるために呼んだわけでは
ない事は明白だった。
恐らく自分の要求どおり行為に耽る自分の姿をトウジに目撃させるため。そして…。
『そんなのないよ…何でだよケンスケ…』
シンジはがくりと肩を落とす。昨夜遠ざかる意識の端に聞こえてきた、何処までも自分を追い詰めると
言った彼の言葉は、本当だった。そして彼は自分のトウジへの想いすら、知っていた。
『お前の事は何でも知ってるんだ』
その言葉の真実を思い知らされて、シンジは諦めたように溜息をつく。逃げられない。全てを失うまで、
彼は自分を責めたてるのだろう。そして自分に出来ることはそれを受け入れることだけ。何故ならそれを
望んだのは自分なのだから。
795:鬼畜ケンスケ
06/03/03 20:52:50
『ごめんね…』
心の中で、彼に謝る。シンジを心配そうに見つめるトウジに彼は、にこりと薄く微笑んだ。
「そっか、そうだったね。僕ね、トウジに見て貰いたいものがあったんだ」
言いながらシンジは自ら己を包む衣服を脱いでゆく。驚くトウジの姿を他所にシンジはすっかり裸に
なると、己を貫く『それ』を彼に見せ付ける。
ケンスケに言われて、自ら受け入れたそれは既に、シンジの身体の隅々までも拘束していた。
蠢くそれと、そしてそれを受け入れているシンジの姿に、トウジの喉が知らず音を立てる。
シンジは潤んだ目でそれを見つめると、脚を広げ自身を自分で刺激し始めた。
「…ん…ふぅ…ぅ」
甘い喘ぎは静かな部屋にあっという間に響き渡る。シンジは己の発する声と、奥から己をかき回す
その響きに、憑かれたように腰を震わせた。
『トウジが…見てる。そしてケンスケも…!』
自身の乱れる姿を人に晒す事は、シンジにとって初めて感じる羞恥と快感の入り混じった奇妙な感覚だった。
見られたくない。でも、もっと深くまで自分を見て欲しい。
矛盾した感覚は彼の理性を根こそぎ奪っていき、シンジはそれに溺れるようにトウジの目の前で
淫らな自慰に耽っていった。
自身を扱きながら、その奥を刺激するように身体を震わせる。その下にある柔らかな皮膚に包まれる
脹らみは硬く強張っていて、今にも限界を誘うように震えていた。
シンジはそれを追い詰めるように自分でやんわりと包み込み
猛る己と同時に掌で撫で擦り、限界を待つ。
「あぅっ…ぁぁぁ…っ!」
甘い喘ぎと共に、シンジは自らを解き放つ。親友の目の前で己の身体を汚す白い液体に、シンジは
ひくひくと震えた。
「………」
トウジは何も言わない。ただ呆然と自分を見つめているその姿に、シンジは胸の痛む音を聞いた。
そしてそれに気付かぬふりをして、トウジの下半身に顔を近づける。
796:鬼畜ケンスケ
06/03/03 20:54:32
「トウジ…僕で、興奮してくれたの…?」
目の前のズボンに隠されたそれは、布越しからもはっきり分かるくらいに固く膨張していた。
それを上から唇で包み込む。トウジの身体が怯えたようにびくりと震えるのに気付いて、シンジは
再び自分の心が軋む音を聞いていた。
「いいよ、僕は平気だから…」
その言葉に、トウジは遂に堪きれなくなったかのように乱暴にシンジの身体を床に押し付ける。
それから既に露になっている胸の蕾に吸い付くと、そのまま激しく舌で弄りはじめた。
「く…ん…ふぅ…っ」
たったそれだけで簡単に口から漏れる吐息を、トウジの唇が塞ぐ。喉の奥まで味わおうとするその
感触にシンジは甘い痺れのような感覚を覚え、震えた。
ケンスケとは違う、乱暴なのに労わるようなその感触。泣きたくなるほどの幸福感。
それらはシンジを深い快感と、そして罪悪感に導いていく。誰に対してなのか、何に対してなのか。
自分でも分からぬそれは、確実にシンジの心を捉えていった。
それを振り払うかのように殊更トウジに積極的に振舞う。
その肩に腕を回し、深く唇を受け入れる。戸惑うような彼の指を自ら己の深いところへと導くと、シンジは
己を貫いていたものの代わりに彼の指を受け入れた。
「あ…トウジ…!」
名前を呼び、そのまま彼の勃ち上がったそれを発掘するように衣服を脱がしてゆく。下着と共に
脱ぎ捨てられたズボンの下から現れたそれは、シンジを求めるように硬く強張っていて今にもはちきれん
ばかりだった。
それに唇を寄せ、口内に含む。途端トウジの口の端から堪えきれぬように押し殺した吐息が漏らされた。
「く…っアカン…こんなんしたら、アカンて…っ!」
トウジの振り絞るかのようなその声に、シンジは薄く彼に応えるように微笑みかける。
そして含んだままのそれを、舌で強く刺激する。筋に沿って舌と口内を使い丹念に擦りつけながら、
先端を喉の奥で吸い上げると、トウジは辛抱できぬといった様相で腰を激しく打ち付けてきた。
797:鬼畜ケンスケ
06/03/03 20:57:36
「ん…んふぅ…っ!」
苦しげな吐息を漏らすシンジの頭を、トウジは両手で押さえつけるとがくがくと揺さぶる。
それでも尚吸い上げてくるシンジの口内に、トウジは遂に堪らず己の精を吐き出してしまった。
一瞬の開放感と、そして襲い来る激しい後悔と罪悪感。トウジはそれに苛まれながら、シンジから
己を引き抜こうとする。
が、それは彼の腕で押し留められた。驚くトウジを横目に、そのまま吐き出されたそれを飲み下す。
そして中に残るもの全てを呑みつくすようにシンジの口内は彼をきつく吸い上げた。
「う…っ!」
びくんと腰が震える。全てを吸い出される感触に、トウジは虚ろな視線で彼の姿をただ見つめていた。
やがて満足したようにシンジが唇を離す。唾液で濡れた唇に、トウジは再び自分自身がびくりと
震えるのを感じ、頬を赤らめ俯いてしまった。
そんな彼を労わるようにシンジはゆっくりとトウジを仰向けに寝そべらせると、今度は自分から覆いかぶさる。
均整の取れた筋肉に包まれるその身体に跨り、胸に唇を這わせながら下半身で彼を刺激する。
トウジはその甘い責めに耐えるように、眉根を寄せて彼の為すがままにさせることしか出来なかった。
再び熱を持つトウジを、シンジは躊躇う事無く自身の奥へと誘う。その感触に震える彼の表情に、
シンジは痛む胸を押さえそのまま一気に己を貫いた。
「…あぅ…ぅ…!」
思わず漏れる吐息に、トウジがはっとしたようにシンジを見上げる。それに微笑で応えると、そのまま
腰を蠢かせる。
決して経験豊かな訳ではない。昨夜ケンスケに教え込まれただけの、未熟な身体だった。それでも
シンジは彼を歓ばせる為だけに自らを煽り、奥深くまで受け入れ吸い上げた。
多分もう、あの笑顔は永遠に消えてしまう。自分の前から。
そしてそうさせたのはまぎれもない自分自身。
だからせめて、身体だけでも満足して欲しい。その為ならどんな恥ずかしい事だって、してみせる。
シンジはまるで何かに贖罪を求めるかのような想いで、トウジを受け入れその身を捩った。
798:鬼畜ケンスケ
06/03/03 21:00:55
少し硬く、しかし柔らかいその内部は隅々までトウジを締め上げ、吸い上げる。与えられるその
異常な快感に、トウジは夢中で腰を突き上げていた。
「あ…ぁ…トウジ…っ!」
シンジもまた貪る様に彼を受け入れていた。互いの鼓動と汗と吐息、そして情欲がひとつに重なる。
その激情の果てを見極めようとするかのように、二人はただ互いと自身を交わらせ絡み合うしかなかった。
そして訪れる、頂点。
「ああぁぁぁぁ!トウジ!トウジぃ…!」
叫ぶような甘いシンジの声、それに応えるようにトウジもまた最期の昂りを彼の中に突き上げる。
「…イってまう…センセ…セン…シンジ…っ!!」
甘く呟くと、トウジはそのままシンジの中に己を吐き出した。そしてその瞬間シンジ自身も白く滾る
絶頂を迎える。
はあはあと重なる息を感じながら、シンジは惜しむかのように自身の中で力を失っていくトウジを
抱きしめていた。
799:鬼畜ケンスケ
06/03/03 21:01:56
やがて、身体を離すとシンジはトウジと自分の身体をポケットの中のティッシュで丁寧に清め始める。
二人は何も話そうとはしない。ただ無言で互いの身支度を淡々と行っていた。
そしてそれを終えると、シンジは彼に薄く微笑み、先に出口へと向かう。そのときトウジの唇が何か
言いたげに開かれるのを見咎め、彼に向き直った。そして重い口を開く。
「ごめんね、びっくりしたでしょ?でももう忘れて。遊びだよ、ただの」
シンジのその言葉に、トウジの目が驚きに見開かれる。それをなるべく見ないようにシンジはにこにこと
微笑みながら、続けた。
「大丈夫、男相手なんだもん。こんなの数の内に入らないよ。ただの練習台だと思って忘れた方が
いいよトウジも。…僕も忘れるからさ」
それだけ言うと、まだ何か言いたげなトウジを置いてシンジはさっさと扉を開け出て行ってしまう。
残されたトウジの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
「忘れろて…そんなら初めからすんなや…っ!」
彼の悲痛な呟きは、闇の中へ消えていった。
シンジは昼間の明るい陽の下で、ようやく携帯を取り出し確認する。ケンスケからのメール。そして、
自分を縛る甘い鎖。
それに目を走らせると、シンジの眉が酷く寄せられた。怒りの表情が浮かび上がり、激情のままそれを
投げつけようとしてシンジははっと気付いたようにそれを押しとめる。
「何が…何が…っケンスケ…何がだよ!!!」
苦しげな呟きを吸い込むように、シンジの携帯には彼からのメッセージがただ点滅していた。
『ご褒美だよ』
たったそれだけの短いメールが、シンジの心をこれ以上ないほどに軋ませ、ただ深く痛めつけていた。
800:鬼畜ケンスケ
06/03/03 21:09:42
文章読んだ後で絵板の方を見ると、よりいっそう
いやーな気分に浸れます。
いや駄目じゃんそれ。
801:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/04 04:02:29
キタコレ!!!
読んだ後絵を見た
切な…
802:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/04 04:06:26
↑801ゲットおめ
803:鬼畜ケンスケ
06/03/06 22:00:14
そろそろ陽も落ちようというその時、ケンスケは自分のテントを訪れる人影を見咎めて、眉を顰めた。
「何だ、結局来たんだ」
彼の問いにこくりと頷くことで応える。しかしその瞳は暗く澱んでいて表情がよく読み取れない。
ケンスケはとりあえず彼にコーヒーを勧め、焚き火の前に座らせる。
「で、シンジは何しに来たんだ?まさか寂しいってだけの理由じゃないよな?」
彼のその言葉にシンジの眉がますます寄せられる。しばらく無言で勧められるまま、コーヒーを
口に運んでいた彼の重い口がその言葉に漸く開いた。
「どうしてあんな事したの…?」
シンジの言葉に少しだけ驚いた顔をしつつも、ケンスケは彼に薄く笑いかける。
「お前がそれを望んだからだよ」
その言葉にシンジははっきりと不快感を露にした表情で彼に向かって叫びだしていた。
「僕はあんな事望んでない!別にケンスケが僕の事好きにするのは、いい。でもトウジを巻き込むこと
ないじゃないか!」
しかしシンジのそんな叫びにも彼の表情は変わることはなかった。ただにやにやと彼を見つめるだけで、
それがシンジの憤りを加速させてゆく。その表情を満足げに見やるとケンスケは楽しそうにシンジに
向かって言葉をかけた。
「で?それでお前はどうするつもりだよ?パパに頼んで俺に復讐するか?」
その言葉にシンジの眉根がはっきり分かるくらいに寄せられる。
804:鬼畜ケンスケ
06/03/06 22:02:42
「父さんが僕の頼みなんか聞いてくれる筈ないよ。…知ってるくせに。でもそうだね、ネルフに迷惑
かかることなら父さんも動くかもしれない。この間の黒服の人たち、見たよね?ケンスケが思ってる
以上に怖いところだよネルフは。多分ね」
表情も変えずそう言い放つ彼の姿に、ケンスケは感心したように鼻を鳴らす。
「覚悟決めてきたってワケ。やっぱここぞというときの根性は半端じゃないなシンジは。…でなきゃ
エヴァのパイロットなんかやってられないか」
何故だか嬉しそうな彼のその言葉に耳も貸さず、シンジは立ち上がり彼を一瞥する。
「悪いけど社会的抹殺くらいじゃ、済まないと思うよ。それに写真が出回ることもない。情報のプロだって
何人もいるんだネルフには」
ぼそりとそれだけ呟くと、そのままシンジはその場を立ち去ろうと歩き出す。引き止められるかと思ったが
ケンスケもまたそれをただ見送るだけだった。と、その体が突然揺れる。
「なに……?」
低く呟いて膝をついたときには、もう手遅れだった。シンジの全身は痛いほどの痺れに支配されていて、
指一本動かすにも辛いくらいだ。
「詰めが甘いよシンジは。そこまで覚悟決まってるのに、どうして素直に出されたもの口にしちゃうかな?」
にっこり笑って自分を抱き上げる彼の言葉に、先程口にしたコーヒーに一服盛られていたのだとようやく
気付き、シンジは悔しそうに歯噛みした。
そのままテントに連れ込まれ、衣服を脱がされる。結局はこうなってしまうのかと、シンジは絶望したように
自分を見下ろす彼の姿を不快そうに見つめた。
『もう、いいや』
投げやりに心の中でそう呟くと目を瞑り唇を硬く閉じる。ここから逃れるには、こうするしかない。それにもう
自分の好きだったものは全部失ってしまった。
だから、もういい。未練なんか全然ない。
シンジが覚悟を決めて再び口を開きその舌に歯を立てた、その瞬間脱がされたばかりの衣服が彼の口に
押し込まれる。
805:鬼畜ケンスケ
06/03/06 22:07:24
「逃がさないって言ったろ?まったく分かってないよなあシンジは」
ケンスケのその行動に、残された最後の手段さえ奪われたことを知りシンジの瞳からは悔し涙が零れ落ちる。
その表情に満足げにケンスケの口元が軽く歪んだ。
「そういう嫌がる顔、やっぱサイコーだよな。お前オチるの早すぎなんだよ大体。まあそういう
素直な所もいいんだけど」
楽しそうに囁きながらシンジの股間を弄る。勝手な言い草にシンジの眉は益々寄せられ、僅か
ばかりの抵抗の徴とばかりにその首がぶんぶんと振られた。
「無駄なことすんなって、首痛めるだけだし。…あーあ、随分派手に飲み込んでるよなあココ。
そんな 良かったんだ?」
シンジの抵抗などものともせず、彼の奥に注ぎ込まれたトウジのそれを掻き出す。いきなり指で
掻き回され、シンジは軽く呻き声を上げた。
「巻き込んだも何も、お前から押し倒してたじゃん。逃げたきゃあの変な男にしたように、何が何でも
あの場所から出れば良かったのに、それもしないで自分から服脱いでトウジのこと誘って押し倒して
おいて俺の所為なんだからな。お前にゃ参るよ本当に」
その言葉にシンジの体がびくりと震える。その姿に意地悪そうに微笑んでケンスケは再び彼の
身体を指で責めたてた。
「で、気持ちよかったんだろトウジは?あいつだって満更でもなかったみたいだし。よかったよな
シンジ、両想いでさ」
その言葉に再びシンジがぶんぶんと首を振る。それを微笑みで無視しながらケンスケは更に言葉を続けた。
「どうして、って聞いたよな。お前が全然自分の事分かってないからだよ。お前恵まれてる。あんな
立派な親父がいて、エヴァにも乗れて。ヒーローだよ言っちゃえばさ。それなのに自分がこの世で
一番不幸です、みたいな顔してひねくれて。でも許して貰えちゃうんだよ?トウジだってお前のこと
ものすごく 気にしてる。妹はお前のせいで怪我したっていうのにさ。それで一体何が不満だよ?!」
叫ぶようにそう言い放つと、シンジの身体を乱暴に弄る。優しさのかけらもない、酷く冷たい愛撫に
シンジの身体が悲鳴を上げた。
806:鬼畜ケンスケ
06/03/06 22:09:56
「本当は俺よりトウジのこと好きなんだろ?あいつだってお前にどっか惹かれてる。お前が逃げた
とき、追いかけようって言ったのトウジなんだよ。会ったばかりのお前にあんなに必死になってさ。
俺がこんな風にお前のこと奪ってなきゃ、トウジがいつかお前をこうしてたかもな。お前にとっちゃ
そっちの方がよっぽど幸せだっただろうよ」
ケンスケの言葉にシンジの目が見開かれる。意外そうなその表情に彼の顔が不快そうにゆがみ、
それが更にシンジの身体を責めたてる刃となって彼の身体を軋ませた。
「だからお前のこと虐めるんだ。ムカつくから。代われるものなら代わって欲しいね。でも無理だろ?
だからこうしてお前を好きにするんだよ」
吐き捨てるような言葉に、シンジの目の色が変わった。激しく首を振り、何か言いたげに低い呻き声を
漏らしながらケンスケを見つめている。
その姿に眉を顰めながらケンスケは彼の唇を塞ぐ布を剥がしてやる。
「何?反論なんかできるのお前」
投げやりな彼の言葉に、息苦しさから開放され荒く息をついていたシンジの唇から、ようやく言葉が
発せられる。
「ケンスケだって分かってない…。ケンスケはお父さんと一緒に暮らせてるし、何も怖い思いしなくていい
平和な生活も持ってる。付き合いの長い、自分のこと何も言わなくても分かってくれる友達だって!
なのになんで僕の事羨ましいなんて言えるの?!代われるものなら、僕の方こそ代わって欲しい
くらいだよ!羨ましかった…僕だって羨ましかったんだよ…!」
ぼろぼろと涙を零しながらそう呟くシンジの姿に、ケンスケが初めて動揺の色を見せる。
「トウジがいつか僕の事こんな風にしたとしても、嬉しくなんかない…。それよりも友達としてずっと
傍にいてくれる方がよっぽどいい。ケンスケは僕の事全部分かってるような気になってるかも知れない
けど、僕の気持ちぜんぜん分かってない!」
807:鬼畜ケンスケ
06/03/06 22:11:04
そう叫びながら、シンジは自分の身体を支配していた痺れがかなり軽くなっていることに気がついた。
そのまま起き上がり、ケンスケの身体をきつく抱きしめる。
「ケンスケが僕の事こうやって虐めるのを、僕が望んだって言うのは当たってるけどね。僕はずっと
待ってたんだ、こうして自分を縛ってくれる誰かを。でもそれは、トウジには望んでいなかった。僕の事
一番冷静に見てくれてる、ケンスケだから僕はそれを受け入れたんだ…。そんなことさえ、分かって
くれてなかったんだケンスケは」
抱きしめて、唇を重ねる。
いつもなら拒否して殴るはずのその行為をケンスケはただ呆然と受け入れていた。
「分かんないなら、僕が思い知らせてあげる。僕がどれだけケンスケのこと欲しいと思ってたのか」
シンジの呟きに、ケンスケはただ呆然と彼の姿を見つめていることしか出来なかった。
808:鬼畜ケンスケ
06/03/06 22:13:02
いい加減この風呂敷のたたみ方が分からなくなってきました。
おいおいどうすりゃいいんだこいつらw
当初の予定から激しくずれてきましたが、それもまた一興か
809:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/06 22:13:59
形勢逆転ですか乙!
リアルタイムで見れた俺は幸せです。
810:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/07 04:45:03
キタ━━(゚∀゚)━━ !!!!
(;´Д`)フグフグ
811:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/07 08:36:20
襲い受けですか(*´Д`)ハァハァ
812:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/07 21:08:24
壱中モード3バカ カワイイよカワイイ
813:鬼畜ケンスケ
06/03/14 19:11:10
マスオです。今日あなこ君に「フグタ君は本当にショタ描きが天命のようだね」と
言われました。全く意味が分からなかったのでサザエにそれを伝えると
すごい勢いでハゲ笑われました。僕の心はもう折れそうです。
さて来週のサザエさんは
「ペンペン襲来」
「シンジ暴走する」
「ケンスケ危機一髪」
の3本でお送りします。嘘ですが。
という訳で全く意味が通っておりませんが絵板の方に加持さん描いてみましたよ
814:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/15 01:24:33
>>813
嘘かYO!!
久し振りだな、鬼畜ケンスケ
815:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/17 00:03:29
一応ほしゅしますよ
816:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/17 23:09:51
大丈夫とは思いつつ引き続きほしゅ
817:鬼畜ケンスケ
06/03/20 00:12:19
うはw続き書いてたファイル全部消えたwww
ごめん書き直しするんでもうちょっと投下時間かかりそうー
818:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/21 22:02:19
モッタイナス
待ってるよ
819:鬼畜ケンスケ
06/03/23 00:25:15
一体いつ頃からなのかはもう覚えていない。でも、もの心ついたときには僕はもう既に『それ』を知っていた。
僕を引き取ってくれた『先生』がそれを教えてくれたから。
それが『普通じゃないこと』である事に気付いたのは、僕が中学校にあがってずいぶん経ってからのことだった。
いつものように僕は自分の部屋で先生を待つ。僕の部屋は庭に建てられた独立した小屋だった。
簡単なお風呂やトイレなどもついていて、食事以外の生活は全てここで賄えるようになっている。
尤もその食事すら自分の部屋に運ばれて一人きりで摂る事の方が多かったのだけれど。
でも僕は寂しくなんかなかった。先生は僕のことを気に掛けてくれて、毎晩僕の様子を見に来てくれて
いたから。
会いにきてくれもしなければ、連絡すらくれない父さんよりもずっと、先生のほうが父親らしい。僕は
そう思っていた。
ガタリと音を立てて部屋の扉が開く。ここに来るのは先生だけだったから、僕は安心して準備を始めた。
時間までにお風呂を済ませておいて、僕は先生の用意した服に着替えておく。それは脱ぎ着のしやすい、
薄いパジャマのようなものだった。
それを身につけてベッドに身体を横たえる。先生が来ても目を開くことなく、僕は先生のするに任せるのが
毎日の習慣だった。
ゆっくりとベッドに近づいて、僕の服を一枚ずつ脱がせていく。すっかり裸にされた僕の身体を先生は、
脚を広げたりうつ伏せにしたりしてゆっくりと眺めていく。
「シンジ君がどれだけ成長しているのか、ちゃんと確認しないとね」
いつだったか僕が、何故こんな事をするのか先生に訊ねたとき、返って来たのはこんな言葉だった。
子供だった僕は、その言葉を何の疑問も抱く事無く信じきっていた。
それが違う意味を持っていたと知ったのは、僕がこの行為が『普通じゃない』事に気がついたあの日の
ことだった。
820:鬼畜ケンスケ
06/03/23 00:27:12
何気なく聞こえてきた同級生の会話。それは「どうやって子供が出来るのか」という内容で、
彼らもあまりよく分かっていない様子ながらも「男と女が裸で身体を触りあったりするらしい」
という事だけが僕の耳に入ってきた。
僕はその内容に少なからず動揺する。何故ならそれは、いつも『先生』と僕がしている行為
そのものだったから。
本当なら、女の子とする行為なんだ。
『誰にも言ってはいけない』そういい聞かされてきたその意味に気がついて、僕の身体は自分でも
驚くほど震えて仕方がなかった。
僕はその日、いつも通りに僕の部屋を訪れた先生に思い切って訊ねてみた。これは『普通じゃない』
のではないかと。
その途端いつも優しくて穏やかだった先生の目の色が変わった。見たこともないくらいに、冷たい
視線が僕を射抜く。
「何故そんな事を聞くんだい?」
優しげな声。だけど僕はその声に驚くぐらいに怯えていた。疑問のようなその言葉は反論を
許さない色を帯びていて、僕はそれ以上何も言えず、ただいつものように先生の為すがままに
されるしかなかった。
先生の指が、唇が。僕の身体を這い回る。目を硬く瞑り、僕はそれが過ぎ去るのを待つしかなかった。
胸を、脇腹を、太腿の付根を縦横無尽に掻き回す、その行為が恥ずかしいものなのだと僕は
その時初めて知った。
頬を染めてそれにただ耐える僕を、先生は満足そうに見つめていた。その視線が僕の心を
冷えさせていったのを今でも僕ははっきりと覚えている。
父親らしいと思っていた『先生』は、父さんと同じに僕の心をただ傷つけるだけの『大人』でしか
ないのだと、僕はその時初めて知った。
821:鬼畜ケンスケ
06/03/23 00:30:21
それからも僕と先生の関係は変わることがなかった。僕はいつも通りに先生を待ち、そして
長い時間をかけて先生を満足させることが義務のようになっていた。
先生のそれを僕の口で満足させることも、もう慣れきっていた。初めにそれをしろといわれたときは
あまりの大きさに顎が外れそうに苦しかったけれど、身体も大きくなった今ではそれほど
苦痛な事でもなかった。ただ愉快なものでもなかったので、僕はいかに早く先生を『満足』させる
ことが出来るのか、そのことだけを考えてその行為を受け入れていた。
そしてあの日。忘れもしない、僕が父さんに第3新東京市に呼ばれる前の日のこと。
いつものように僕は先生を受け入れていた。でもそれは、いつもと何かが違っていた。
僕の身体がその日は、少しだけおかしかった。
先生は何かに気付いたように、僕の耳元でねっとりとした口調で囁きかける。
「シンジ君…大人になってきたんだね」
言葉の意味はよく分からなかった。だけど、僕の身体はその事をとうに理解していたかのように、
熱く震えていく。
先生の掌に柔らかく握りこまれた僕のそれが、先生にはとても嬉しい出来事のように笑っていた。
そのままやんわりと握りこまれ、掌を使って扱かれる。僕は今まで感じたことのない熱い感情に、
思わず声を上げていた。
「嫌だ…!先生…やめてください…」
僕の哀願には耳も貸さず先生は僕を追い詰めていく。今まで感じたこともない感覚に、僕の身体は
どうしようもなく震えるだけだった。
そのまま僕の後ろにも手が伸びる。今まで痛くて不快なだけだったその行為にも、僕の身体は
反応していた。
クリームのようなもので柔らかく解され、そのまま広げられる感覚。筋張った指先が僕の中を
探るように深く掻き回すその感覚に、僕はただ震えていた。
まるで身体の中心に全ての血液が集まっていくかのような、酷い違和感。自分を追い詰める
焦燥のような疼き。
僕はただ開放されたいと願うその感覚にすっかり捕われてしまっていた。
822:鬼畜ケンスケ
06/03/23 00:31:56
奥の『そこ』を不意に突かれて、僕は甲高い声を上げた。女の子みたいな酷く甘えた声だった。
そんな声を上げてしまった自分自身に、僕は激しく後悔する。しかし先生はそんな僕を嬉しそうに
見下ろしながら同じ箇所を何度も指で責め立てた。
その度に声を上げる僕。堪えようとする唇を無理やりに開かされ、自分でも目にしたこともない
場所を責め立てられる感覚に、僕の身体はますます熱くなっていった。
「嫌…先生、許して…もう嫌だ…」
開放を望む感覚と自分がどこかにいってしまいそうな、それを恐れる感覚とが混ざり合って、
僕は先生にただそうお願いするより他になかった。
しかし先生はそれを許さなかった。ただ激しく僕を追い詰め、女の子のように恥じらい涙し、声を
上げる僕を面白そうに見下ろして僕の心と身体を支配していく。
僕は初めて味わうその感覚に、ただ流されるだけだった。
そうして、開放が訪れる。
先生の指の責めに、僕の身体の中心は遂に爆発した。
ひくひくと体が震え、一気に堪えていた何かから僕の身体は開放された。一点から迸るその快感に、
僕はただ恍惚と先生を見上げることしかできない。
「シンジ君、いい顔だよ。これでもう君はもう大人だね」
先生は満足そうにそう囁くと、僕の唇に先生のそれを押し付けてきた。
「本当は今すぐにでも最後まで経験させたいんだけどね。…初めてだし、今日は許してあげるよ」
僕はもうその言葉の意味を考える余裕もなく、言われるがまま先生のそれを口で満足させた。
僕を見下ろす先生の目がいつも以上に恐ろしくて、ただ震えながら僕はそれに従うしかなった。
僕の口の中に吐き出される先生を感じながら、僕は今まで自分がしてきた行為の意味を噛み締めていた。
823:鬼畜ケンスケ
06/03/23 00:33:41
父さんの手紙が着いたのは、その翌日のことだった。
「来い」とだけ書かれたカードひとつで、僕はこの街に呼び戻された。
僕はそれが届いてから先生には会っていない。部屋には内鍵をつけて、誰も入れないようにして
僕は最後の夜を過ごした。
それは先生のところに来て、初めて一人きりで過ごす夜だった。
寂しいと思う心と、ほっとしたような感情が入り混じる。
僕は今でもあの行為が僕にとってなんだったのかはよく分かっていない。ただ分かるのは
『大人』はいつでも自分を利用し、傷つけていくだけの存在だった。
少なくとも僕にとっては。
それはこの街に来てからも変わらなかった。
でもそれでも、この街では友達が出来た。それから大人じゃない、僕を求めてくれる存在も。
僕はそれだけで良かった。
ただそれだけでいいと、僕はそう思おうとしていたんだ。
824:鬼畜ケンスケ
06/03/23 00:35:27
消えて案外結果オーライだったようですよ
風呂敷のたたみ方は未だ不明だがw
825:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/23 00:44:06
乙かれーw
先生まだまだ若いな。
826:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/23 10:21:03
先生GJ!!
827:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/27 05:33:20
ほ
828:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/03/29 01:46:55
あれ?誰も上げてないのになんで微妙に上がってるの?
圧縮のせい?
829:鬼畜ケンスケ
06/03/31 01:22:10
どうにかこの話幸せにもっていけないものかと無駄な努力をしてみたのだが
やはり駄目なようだ。何がイカンて、書くのがえらい痛い。
初めから自分が書いてて一番後悔するだろうとは思ってはいたけど
これほど全てのキャラが幸せにならんと気がすまない奴だとは思わなかったぞ自分w
でも負けねえぞお。ちと時間かかるかもだけど、気長に待っててくだちい
煮詰まる度に絵板に逃げちゃいそうだがw
830:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/02 04:18:53
頑張れ鬼畜ケンスケー。神話になれー。
終わるまでこのスレは消えないわ。私がホシュるもの。
831:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/03 19:32:46
なんじゃこのスレタイは…と思ってたら、一気に読んでしまった。
SUGEEE!!俺はネ甲の再来を待つ
832:鬼畜ケンスケ
06/04/05 18:41:56
シンジはそのままケンスケをじっと見つめる。
「どうしてケンスケだけ見させてくれなかったの」
それだけ呟くとゆっくりと彼の身体に跨った。自分を追い詰め、支配した存在を今度は自分が
追い詰める。
シンジは何故だか妙にそれが可笑しく感じて、くすりと笑った。
「どうして、僕だけを見つめてくれなかったの…?」
その言葉にケンスケの表情に暗い影が宿る。シンジはそれを冷たい目でただ見つめていた。
本当はずっと気付いていた。ケンスケが見つめていたのは自分ではないということに。
あの時。
トウジを受け入れようと思ったのは、彼がそれを望んでいると分かったから。ケンスケが彼と
シンジの交わりを見たいのだと悟ったから。
それはシンジにとって、彼との決別を意味していた。それでもシンジはそれを選んだのだ。
「ケンスケだけ見ていようと思ったから、だからトウジを受け入れたんだ…。友達としての『好き』
だったけど、だけどそれでも他に好きな人がいるのは、いい気持ちがしないだろうから、だから
…僕は…」
もう怒りも、涙も湧いてはこない。シンジの中には、ただ自分を深く支配する大きな空洞が
あるだけだった。
「でも、違った。ケンスケは僕を支配したいんじゃない。僕が欲しいんじゃない。僕になりたかった
だけ…僕の体を使ってトウジとそういう事したかった。そうでしょ?」
そう呟くと、そのままシンジは彼の下腹部を己の太腿で刺激する。難なく勃ちあがるその姿に、
シンジはくすりと笑みを漏らした。そしてそのまま、躊躇う事無く自分の中にそれを受け入れる。
既に昼間トウジを受け入れ開いた身体は、ケンスケのそれをあっけなく飲み込んでいた。
833:鬼畜ケンスケ
06/04/05 18:45:49
「分かる…これが僕だよ。ケンスケはこんな身体になりたかったの?僕自身でさえ吐き気がする、
こんな酷い身体に」
間断なく動かし、腰を揺らせ最奥まで彼を締め付け呑み込んでゆく。ケンスケに教えられるよりも
ずっと前から知っていた、その感触と行為がシンジの動きを助けていた。
「初めてとは思えないって、言ったよね。…そうだよ。最後まではしたことなかったけど、僕はずうっと
こんな事されてたんだ。小さな頃からずっと。でも自分から欲しいと思ったのはケンスケが初めてだった!」
叫ぶような言葉と、突き動かされる身体と。双方が同時にケンスケを責めたてる。
シンジの暖かな内部がくねる様に自分を締め上げ、擦り合わされる感覚が彼自身を追い詰め激しい
感覚へと駆り立てていった。
熱い欲望と、焦燥。一点に集中する血液と己の意識と。
それを追い求めケンスケは夢中で腰を動かし、シンジを深く追い求めていた。
支配したと思ったそれが、己を絡めとり追い立てる。その感覚が彼自身を更に、深い欲情と快感に
堕としてゆく。
ケンスケは案外それを不快に思っていない自分に気がついて、溜息のような声を漏らした。
834:鬼畜ケンスケ
06/04/05 18:47:17
幼い頃からこんな事をされていたと、そう呟いたシンジの表情はケンスケの心の奥を抉り取る。
自分が憧れていた立場は、そんなに楽なものでもなかったのだなと、思い知らされた気がして
ケンスケはじっと彼の姿を見つめた。
泣き出しそうな顔。快楽に溺れる身体。
トウジに抱かれていたときの彼も、こんな顔をしていた。
シンジはずっと彼のことが好きなのだと思っていて、トウジもまた彼のことを気に掛けていて。
だからその前に奪ってしまおうと思った。
互いが思いを通わせてしまえば、自分は何処に行けばいいのか分からなかったから。
だからシンジを奪って、トウジを傷つけた。
自分を見つめてくれないトウジにも腹が立ったから、その腹いせと、自虐的な感情。彼らの想いの
成就を上から見下ろして、嘲笑ってやりたかった。
けれどシンジが求めていたのはそれではなくて、自分が求めていたのもそうではなくて。
「お願いケンスケ…僕を見て…僕だけを見てよ…!」
振り絞るような声。そして、振り絞るように己を吸い尽くすシンジの身体。
ケンスケは為す術もなく、彼の中に己を吐き出していた。
835:鬼畜ケンスケ
06/04/05 18:50:01
屑折れるように倒れこむシンジの身体を抱きとめながら、ケンスケは自嘲気味な笑みを漏らした。
シンジの言葉が己の心に突き刺さる。
自分は確かに、彼になりたいと思っていた。トウジが彼を見つめるその姿に、嫉妬していた。だから
腹が立った。そうではない自分自身に。
だが、それは。
「お前も同じだよ、シンジ」
荒い息の中で、シンジは彼の言葉に耳を澄ませる。
「俺だけを見てるなんて言っても、お前にとって俺はただの『初めての奴』にすぎないだろ。初めて
自分を欲しいと言った奴だから、だからお前は俺に堕ちたんだ」
その言葉にシンジの身体がびくりと震える。
「俺もパパは一緒に暮らしてるって言っても、毎日帰りは遅いし俺が何してても、関心ないってカンジ。
こうして家を何日も空けても怒られた事なんか一度だってない」
ケンスケの言葉にシンジは驚いたように起き上がって彼を見つめた。その表情にケンスケはふ、と
笑みを漏らす。
「見て欲しかったんだよなあ、誰かにさ。お前もそうだろ?」
こくりと頷くシンジの身体を、ケンスケは今までになく優しく抱きとめた。
「バカみたいだな。慰めあってるだけじゃん俺達」
「………うん」
好きだとかいう感情の前に、自分達には己を支える根すら持たなかった。だからもたれ合う様にして
互いを支えるしかなかったことに気付き、どちらともなく二人は涙を流す。
それが分かったからとて、二人にはそれをどうすることも出来なくて。互いに慰めあう以外の術も
知らなくて。
彼らはそれでもただひたすらに、抱き合い涙を流し続けるより他になかった。
大きく開いた彼らの空洞は、未だ、埋まらない。
836:鬼畜ケンスケ
06/04/05 19:38:18
もう自分にもこいつらを止めることは出来ないわ!
かくなる上はトウジに期待するしか…それしか…!
無理臭いかもしれんがw
837:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 19:52:26
キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆
838:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/05 21:37:28
待ってた甲斐があった…!乙です。
839:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 01:26:59
�スキ�セ��セ繝シ!!!!
鬯シ逡懊こ繝ウ繧ケ繧アGJ�シ�(o^-')b
840:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 01:32:54
>893
読めんw文字化けなのかわざとなのか何かの暗号なのか
841:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 01:34:02
あ、未来レスだw
>839宛てですた。
842:839
06/04/06 01:39:00
文字化けだ…orz
激しくスマソ(ToT)
とりあえず先生乙!
(これも化けたらドウシヨ…
843:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 12:04:02
顔文字うぜぇ
844:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/06 23:07:11
すげぇいい感じ。
親に愛されなかった子供せつないし。
期待sage
845:鬼畜ケンスケ
06/04/08 01:41:19
はあ、とトウジは今日何度目かの溜息をついた。
昼間のシンジとの行為が頭から離れない。何故突然あんな行動に出たのか。何故、あんなにも
辛そうな顔をしていたのか。
『忘れて。遊びだよ、ただの』
酷い言葉だ。しかしそう呟いたシンジの方が自分よりももっとつらそうな顔をしていたことの方が、
トウジは気になって仕方がなかった。
思い返せば初めて会った時は、酷く嫌な奴だと思った。
暗くて捻くれてて、他人になんか興味ありません見たいな顔をして。絶対こいつとはソリが
合わないと思った。
しかし彼に助けられて、使徒と戦う彼の姿を見てからその印象は少しづつ変わっていった。
必死に操縦桿を握るシンジ。
新湯本の駅で泣きそうな顔をしながら、黒服の男達に無理やりホームに連れて行かれていたシンジ。
あの時から、自分の中でシンジの姿が変わっていった。
少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑うようになった。
だらしないミサトの姿に愚痴るようになった。
尖った針のような態度が段々と薄くなって、寂しげな本音を見せるようになった。
いつも笑っているといいのにな。と、自分はいつしか思うようになっていた。
846:鬼畜ケンスケ
06/04/08 01:43:21
「何であんなことしたんや…」
呟きは、闇に消える。
決して嫌ではなかった。シンジが自分を求める姿に、恥ずかしながら欲情したのもまた事実だった。
甘い声を上げて目の前で乱れる姿はトウジの理性を狂わせ、その流れのまま自分がシンジを
求めたことも。
忘れられるはずがなかった。だから『忘れてくれ』というシンジの言葉が殊更にトウジの心を深く
抉り取っていたのだ。
「ワシは…どうすればええんや…!」
己の心の深いところまで絡めとる感情は、トウジの知らなかったシンジへの想い。
大事な友人だと、疑いもせず思っていた。
哀しいことがあるなら、力になりたいとも。
しかし今自分を支配する感情は、それさえ越えた深い欲求だった。
トウジは自身に眠っていたそれを知り、身体を震わせる。
こうしてベッドに身体を横たえているだけで、あの時のシンジの姿が蘇り、トウジはただ自身を
震わせることしか、出来はしなかった。
847:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/09 16:01:19
キテタwww
激しくGJ!
トウジ二人を幸せにしてやってくれ。
848:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/11 01:02:10
一応保守
849:鬼畜ケンスケ
06/04/13 22:01:23
暗闇の中、シンジは一人むくりと身体を起こす。
隣には寝息をたてるケンスケの姿。シンジはその寝顔を見つめながら、軽く溜息をついた。
初めて聞いた、彼の本音。
いつも飄々として、他人にも自らにも深い関心を見せぬケンスケの心の奥に閉ざされていた本音は、
シンジの心を大きく揺さぶっていた。
思えばあの時彼とここで出会ったときにも、シンジは彼に親近感を感じたことを思い出す。
『止めた方がいい。お母さんとか心配するよ』
『俺、そういうのいないからさ。お前と同じだよ』
自分と同じ、母親を知らない彼。
そして今日初めて聞いた、父親への反発心のような、憧憬の様な思いを抱える彼。
まるでもう一人の自分を見ているような、そんな奇妙な感覚にシンジは深い感慨を覚え、再び
溜息をついた。
『バカみたいだな。慰めあってるだけじゃん俺達』
彼の言葉は本当で、だから多分自分はその行為に溺れた。それはきっと、彼も同じだったのかもしれない。
今にも倒れそうなギリギリで踏ん張っていた心が、彼とこうなる事でバランスを崩してしまって。
恐らくどちらかがほんの少し躓くだけで、自分たちはあっさりと倒れてしまうだろう。
シンジはそっと闇の中、彼の寝顔を見つめる。
周囲と当たり障りなく、深く関わらず。そうする事で自分を保っていた彼。
多分初めて、彼が深く関わろうとしてくれたのだろう、自分。
こんな方法しか、本当になかったのだろうか?
850:鬼畜ケンスケ
06/04/13 22:04:05
「僕が、そうさせたのかな…」
シンジは己の肩をそっと抱くと、ぼそりと呟く。
『先生』は、自分を幼い頃からそういう対象で見続けていた。
学校で自分を襲ってきた、見知らぬ男もきっと。
自分は男なのに、何故そんな目で見られなければいけないのか、さっぱり分からなかった。
何故自分がこんな目にあわなければいけないのかとも。
しかし、それは本当は自分が『それ』を求めていたからなのだとしたら?
シンジはぶるりと、身体を震わせる。
彼が目をそらし続けていたそれは、シンジの心を次第に追い詰めていった。
『お前にとって俺は、単なる初めての奴にすぎないだろ?』
ケンスケの言葉が突き刺さる。心の、一番深いところへ。
自分にとって大切だったのは彼の自分を求めてくれる心ではなくて、与えられる温もりだったの
かもしれない。
それを求める心が、自分がそういう対象で見られる原因だったのかもと。
その事に気付き、シンジは俯いて肩を震わせた
「僕がいけなかったんじゃないか…。僕がこんなだから、ケンスケを巻き込んだんだ。
そして、トウジも」
闇は未だ明ける様子もなく、シンジの身体を包み込む。テントの外では虫の声と、風が草木を
揺らす音だけが響いていて。
その中に混じる微かな嗚咽は、闇夜へとただ消えていった。
851:鬼畜ケンスケ
06/04/13 22:05:45
夜が、明ける。
朝靄の中で、ケンスケは外でごそごそしている物音と、鼻を擽るいい匂いに気付いて目を覚ました。
寝ぼけ眼で外に出て見ると、シンジが炭をおこすのに手間取ったのだろう、頬をちょっと黒く汚した
顔で振り向いて微笑んでくる。
それでもちゃんと火はついていて、焚き火の周りにはささやかながら朝食の準備が整えられていた。
「ごめんね、勝手に材料とか使っちゃった。朝ごはん出来てるよ」
朝日に照らされながら、そう言って微笑みかけてくる彼の姿に、昨夜までの思いつめたような表情は
微塵も感じられない。
ケンスケは少し意外な顔をしつつも、シンジに勧められるまま火の前に座り込む。
「お前酷い顔してるよ?鏡みてみろって」
皿を手渡してくるシンジに、ケンスケはからかうようにそう声をかけた。そしてそのまま、彼の頬の煤を、
指で拭ってやる。
「意外に火をおこすのって、難しいね」
はは、と照れくさそうに笑いながらそう答えてくる。そんな姿にケンスケは自然と頬を緩めていた。
何だかあの時ここでシンジに会った時以来の、穏やかな時間だ。ケンスケは不意にあの時の出来事を
思い返す。
転校してきたばかりのシンジが、落ち込んだ様子で何故だかこんな所をふらふらしていたあの時のこと。
ずっと学校に出てこなかった彼に罪悪感を感じていた自分は、迷わず彼を引き止めて、自分のテントに
泊めた。
あの晩共に焚き火を囲んでいたときの彼は、戸惑いながらも少しだけ嬉しそうだった。そして、
ずっとこうして一人遊びをしていた自分も、思わぬ来訪者がきっと、嬉しかった。
だからあの日以来、自分はシンジの事が気にかかって仕方がなかったのだ。
852:鬼畜ケンスケ
06/04/13 22:07:19
「ねえケンスケ。サバゲーっていうの、どうやるの?僕もしてみたいな。そうだ、どうせならトウジも
呼んで三人で」
と、ケンスケの思考を破るように、シンジが明るい声で問いかける。その内容に思わず目を丸くして
彼を見つめ返すケンスケの姿に、シンジは何も言わずにこにこと微笑んでいるだけだ。
「こんなの、好きでもなきゃ面白くないって」
「そんなのやってみなきゃ、分からないよ。ケンスケは面白いと思ってやってるんでしょ?だったら
僕も面白いかもしれないし」
ケンスケのそんな言葉にもシンジは引く様子もなく、あっさりとこう返されてしまう。妙に強引な
その勢いに妙な違和感を感じつつも、ケンスケは諦めたように頷いてしまう。
シンジはそれを確認し嬉しそうに微笑むと、いそいそと携帯電話を手にして何処かに電話を始めた。
程なくして通話を終えると、シンジは嬉しそうにトウジも来るということを報告してくる。
何だか全く状況がよく飲み込めない。
嬉しそうに食器を片付け始めるシンジの後姿を見つめつつ、ケンスケは何だか狐に抓まされたような、
妙な気分に包まれていた。
853:鬼畜ケンスケ
06/04/13 22:09:32
「えっらい遠くまで来させるのお。なんや急に」
ぶちぶちと文句を言いながら、トウジが二人の待つテントを訪れる。そういえば彼がここに来るのは
初めての事だった。
トウジは設えられたテントと、彼の荷物を珍しそうにまじまじと探索を始める。そして感心したように
溜息をつくと、ケンスケに向かってにか、と笑った。
「ほー、えらい本格的やないかい。なんやケンスケ。こないな面白そうなことしとるなら、もっと早うに
呼ばんかい」
「でしょ?僕もそう思ったから呼んだんだ。じゃ、始めよっか。ケンスケ、どうしたらいいの?」
二人に促されるまま、ケンスケは自分の所蔵するコレクションの中から、比較的初心者向けの武器を
手渡して説明を始める。珍しそうにしながらもそれを楽しそうな顔で聞き入る二人の姿に、ケンスケは
何だか嬉しくなって、いつしか夢中で説明を続けていた。
「…とまあこんなカンジ。分かった?」
「要するにドンパチやな。よっしゃ、燃えてきたわ!」
「敵がいるってなりきって戦えばいいんだね?言っとくけど経験者だから、上手いよ僕」
シンジの言葉に思わず笑いが巻き起こる。ケンスケは笑いながらも、不思議な気持ちでそれを
見つめていた。
そして心の奥から沸き起こる、嬉しい気持ち。
一人芝居じゃなくて、ちゃんと付き合ってくれる相手がいる楽しみと嬉しさが、ケンスケを自然に
微笑ませていた。
それからしばらく、三人はまるで幼い子供のように草原で走り回っていた。
ちょっと風に揺らされた木を敵に見立てて攻撃したり、巻き上げられた砂塵を敵の攻撃に見たたてて
窪地に避難してみたり。
あちこち転げまわるものだから、三人の衣服はすっかり泥だらけになっていて、それでもそれが
また楽しくて。
「小隊長!しっかりしてくださいっ!」
「うう、ワシはもうアカン…けどお前らは…うっ!」
「くっそお!この、このお!」
傍から見ていれば馬鹿馬鹿しいだけの、芝居じみた遊びだ。でもくだらないからこそ面白くて、
隣で共にはしゃいでいる仲間がいるのが嬉しくて。
だから三人は飽きることもせず、夕暮れに辺りが赤く染まるまで夢中で辺りを駆け回っていた。
854:鬼畜ケンスケ
06/04/13 22:13:09
沈んでいく夕日を見つめながら、シンジはふいに傍らの銃をケンスケに手渡す。それが合図のように、
三人はそのまま楽しかった遊びに終わりを告げた。
「ケンスケありがと。すごく面白かった」
「そやな。たまにはこうして童心に返るのもおもろいわ。また誘ってくれや」
二人の言葉に、ケンスケは酷く嬉しい気持ちと、寂しい気持ちを同時に感じて苦笑いをした。
「ほんで、今日はこのままキャンプか?よっしゃ、ワシの特製カレー味あわせたるから期待しとれよ」
だからトウジのこんな言葉に、ケンスケはほっと胸を撫で下ろす。なんだかこのまま解散してしまうのが、
酷く残念な気がしたから。しかしシンジは少し残念そうに微笑んでそれを遮った。
「あー、ゴメン。僕明日、早くからネルフに行かなきゃいけないんだ。だから帰らなきゃ」
「なんや、ほんなら仕方ないのう」
残念そうにそう呟くトウジに、シンジはごめんね、と呟きながら帰り支度を始める。それから、ふいに
思いついたようにケンスケとトウジに向かって微笑みかけた。
「僕は帰るけど、二人はキャンプ楽しんでて。ごめんねトウジ、急に呼び出して。今日は本当に
面白かった。ありがとう」
それだけ言うと、足早にテントを後にする。
何度も振り返りながら手を振るその姿が夕日に赤く染まって、ぼんやりと消えていくようで。
ケンスケは何故だか急に不安な気持ちになる。
それでも彼にはシンジを止めることが出来なくて、ただじっと彼の後ろ姿を見つめ続けていた。
その時二人は気付けなかった。それが、シンジとの、最後の会話だという事に。
それ以来シンジは学校に来ることも、電話に出ることもなくなって。
だが今の二人には、そんな事を予想できるはずもなく。
ただ漠然とした不安な気持ちを抱えつつ、シンジを染める赤い陽を見つめて、ケンスケはただその
場所で立ち尽くすことしか、出来なかった。
855:鬼畜ケンスケ
06/04/14 00:22:47
あ、何かよく読んだらこれで終わりみてぇだなw
そんな事ないです。まだ続きます。はい。
856:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 01:53:26 UVnvXdib
おをを………ッ
生殺しや……………ッッ!!!!
乙。
続き待ってるwww
857:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 01:54:21
スマン…ageちゃった……orz
858:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 02:12:11
保守。
859:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 04:21:35
君がageたおかげでいいものが見れたよ
久しく来ない間にこんなに神作品が投下されてたなんて…
万歳
860:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/14 23:39:37
気になるわ
861:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/17 01:40:09
やれやれ、また圧縮くるかもなので、保守。
862:鬼畜ケンスケ
06/04/17 23:27:41
夕日に照らされながら、僕を乗せたバスはあの場所から遠ざかる。ゆっくりと、ゆっくりと。
「ごめんね……」
誰もいない車内。僕は口の中で、ぼそりとそう呟いた。
胸が軋む音がする。
大切だった。はじめて、そう感じる事の出来る友達だった。
一緒に学校に行くのが楽しかった。いつの頃からか、僕を迎えに来てくれるようになって、それが
嬉しかった。
からかわれたり励ましてくれたり。弱虫でずるい僕を、それでも赦してくれるように傍に居てくれた。
知らなかった、こんな感情。
心の中があったかくなるような、泣きたくなるような温かい心。二人と一緒に居ると、それを
感じていられた。
それをくれた、初めての友達。
「だからもう、一緒に居ちゃ駄目だ」
崩れてしまうから。自分が居ると、その関係を崩してしまうから。だからこうしたほうがいい。
それなのに。分かっているはずなのに、心が砕けそうに痛くなる。痛みが僕の両目から
流れ落ちてくる。
「ごめんね…ごめん…」
もう直接は伝えられない言葉を、僕はただ繰り返す。
何も言わなくてごめん。
さよならさえ、言えなくてごめん。
でも僕はさよならを言いたくなかった。さよならだと思いたくなかった。
友達だから。僕の大事な友達だから。
もう会えないけれど、それでも二人は僕にとって誰より大事な友達だから。これからも
ずっとずっと、僕の中ではそれは変わらない事だから。
だから、さよならは言わなかった。
863:鬼畜ケンスケ
06/04/17 23:29:27
「トウジは優しいから、きっと大丈夫だよ。ケンスケ」
この痛みは、自分が崩してしまったバランスへの、後悔。
だけどきっといつか、元に戻る。たとえ今倒れてしまっても、傍で引き上げてくれる優しい
友達が居れば、きっと立ち上がれるから。トウジはそれをしてくれる友達だから。
だから、きっと大丈夫。
僕は遠ざかる景色を見送りながら、彼らの姿を思い返す。まるで目に焼き付けるように。
夕日に包まれながら笑い合った思い出を、心に焼き付けるように。
「大丈夫」
僕は一人だけど、一人じゃない。
あの思い出があれば、僕はもう一人じゃない。
この涙はだから、寂しいからじゃない。
僕を乗せたバスは、ゆらゆらと僕の身体を揺らしながら。夕暮れに光を放つ街へと、連れて行った。
864:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/18 00:15:19
せつない…シンジー!!!
865:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 02:35:00
保守
866:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/20 21:03:00
>>600
867:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/22 01:49:16
なんだ?
868:鬼畜ケンスケ
06/04/23 23:44:01
パチパチと爆ぜる火を囲んでの、初めての夕餉。ケンスケは酷くくすぐったいような感覚を
覚えて苦笑いする。
思えば長い付き合いなのに、トウジをこの遊びに誘った事は一度もなかった。
理由は特にない。トウジはあまりこういったものに興味がなさそうだったから、誘っても
面白くはないだろうと思っていたからだ。
だから彼が今日こうしていることが、ケンスケには不思議な気がしてならなかった。
そしてシンジが何故急にこんな遊びに興味を持ったのかも。
ケンスケは彼が去って行った時の、奇妙な違和感を思い出して身体を震わせる。
離してはいけない気がした。
行かせてはいけないような気がして、それが不思議だった。
『ケンスケは僕の身体を使って、トウジとそういう事がしたかった。…違う?』
不意に、昨夜のシンジの言葉を思い出す。
思いがけない言葉だった。考えた事もなかった。
ただ、トウジをシンジに取られてしまう様な、そんな予感が自分を駆り立てていたのは事実だった。
そして、シンジをトウジに取られたくないという相反する思いも。
「やっぱり、分かってないよなあ」
「?何がや」
思わず口に出てしまった疑問に、トウジが不思議そうな顔をして答えてくる。ケンスケはそれを
曖昧に誤魔化すと、少し真面目な顔をしてトウジに向き直った。
869:鬼畜ケンスケ
06/04/23 23:48:19
「あのさあ、トウジ。お前シンジの事どう思ってる?」
「ななななな何や急に!」
聞かなくても分かる。こんな他愛もない質問に、真っ赤になってしまうその顔を見ているだけで、
彼がシンジのことをどう思っているのか。
「はあ、分かり易いねトウジは」
そう言って溜息をつくケンスケの言葉に、トウジの頬が益々赤みを増すのをみて、ケンスケは
思わず噴き出した。
それから安心させるように微笑むと、彼に言葉をかける。
「大丈夫だって。俺、そういうの偏見無いほうだし」
「………いや、そうやなくて…」
トウジはその言葉に少しだけほっとしながらも、がくりと肩を落としてしまう。
実際、自分の感情が自分では全く説明がつかない。だからケンスケの問いに、トウジは何も答える
事が出来なかった。
「なあ、ワシよく分かれへんのや」
「何が」
だから思わず訊ねてしまう。自分がシンジをどう思っているのか、むしろ知りたいのはトウジ自身だった。
「センセの事、何や分からんけど放っとかれへん。困ってたら助けたいし、誰かに嫌な思い
させられてたら、そいつの事ぶちのめしたい位腹が立つ。まあ友達やからなあ。…けど」
けれど、自分の奥に潜む、この感情は。
870:鬼畜ケンスケ
06/04/23 23:53:04
「何でか分からん…センセ見てると、もやもやするんや。何がしたいのか自分でも分からん位に。
何なんやろか、これ」
落ち込んだような顔をしてそう呟くトウジの姿に、ケンスケは思わず沸いてくる笑いを押し殺して
肩を震わせた。
「笑うなや…これでも真剣なんやで…」
ケンスケの態度に怒る気にもなれず、トウジはぼそりとそう呟いた。それにごめんごめん、と拝む
ように謝りつつケンスケはトウジに向かって言葉をかける。
「分かんないでもないよ。あいつ、何か気になるんだよなあ」
彼の言葉にトウジもそうやろ?と頷いて腕を組む。それをちょっとだけ複雑な想いで、ケンスケは
見つめていた。
この親友は、いま自分の事を全く見ていない。
それなのにケンスケには、その事があまり不快ではなかった。あれほど自分が怖れていた
事態だというのに。
そればかりかこうして二人で彼のことを考えている事が、かえって互いの絆を強めさえする
ような気がして溜息をつく。
『なんだ、分かってなかったんだなあ。俺も、シンジも』
ケンスケはそっと心の中で呟く。あの、いつでも寂しげな彼の顔を思い浮かべて。
パチパチと爆ぜる炎の向こうにいつもの困ったようなシンジの笑顔が見えたような気がして、
ケンスケは苦笑いを浮かべた。
871:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/25 20:19:11
やおいって何?
872:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/26 12:52:50
キテター!!!!!!
873:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/27 20:30:06 AVxp1Fs0
ハッピーエンドの予感
874:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/27 20:57:32
トウジとケンスケでシンジを輪姦(まわ)そうぜ!
875:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/27 21:25:50
いやここはあえてケンスケが輪姦される側で
876:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/04/30 15:14:10
うはwwwケンスケモエスwwww
877:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/04 13:20:09
鬼畜ケンスケが一段落したら久々にカヲシンが読みたいと言ってみるテスト
878:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/05 01:02:13
>>877
君は叩かれるために生まれてきたのかもしれない…
このスレでそれ言っていいのかYOww
879:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/05 23:43:22
>>877
荒れるからダメポ
880:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/06 14:33:20
あ、そうなの?最初から読んだらカヲシンがあったから・・・すまんこってす
反省します
881:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/06 17:12:44
やおい晒しあげ
882:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/05/10 15:10:08
ガンガレ!!鬼畜ケンスケ!!!!
883:鬼畜ケンスケ
06/05/11 20:30:29
シンジはぼんやりと電車の座席に座っていた。
本来ならば学校に行かなければいけない時間だが、シンジが向かっていたのはその反対方向。
隣町の図書館だった。
あの日以来シンジは学校へは行っていない。ただミサトに疑われないためだけに、毎日家を出て
どこかで時間を潰すのが、最近の彼の日課になっていた。
と、シンジは不意に目の前の乗客に声をかけられ、顔を上げる。
「よう、碇じゃないか」
聞き覚えのない声に相手を不審そうに見上げ、その瞬間シンジの表情が引きつったように固まる。
目の前に居たのは、学校で彼を襲ってきた、件の男だった。
程なくして電車が駅に着き、乗客の幾人かが扉に向かう。シンジの隣に座っていた一人が立ち上がると、
入れ替わるように男はシンジの隣に腰を下ろし、そのまま気安くシンジに話しかけてくる。
「何だよお前もサボリか?偶然だよなあ」
やけになれなれしい口調が耳障りで、シンジは思わず眉を顰める。だがそんな彼に構わず、更に
肩を抱いてくるに到って、ようやくシンジはイラついたように声を上げた。
「……離してください」
呟きながら思いっきり睨みつける。だがそんな事では男は全く動じない。そればかりか更にきつく
シンジの身体を抱き寄せると、にやにやと笑いながら彼の耳元で囁きかけてきた。
「どうせ行く場所ないんだろ?なら俺と一緒にこの間の続きでもしようぜ、なあ」
男の言葉に思わず全身の毛が総毛立つ。
粘着質な視線が絡み付いてくるようで、シンジは思わず身体を震わせた。