エヴァで801するスレat EVA
エヴァで801するスレ - 暇つぶし2ch305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/11 09:18
「なあ・・・・・・・・シンジ・・ええやろ・・・・・・・わし、もう我慢でけへんのや」
「・・・・・・・・いいよ。でも、これっきりだよ。明日になったらただの友達の戻るって、約束だよ」

306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/11 12:20
>>305
それでシンジ攻め、トウジ受けだったら燃える。

307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/13 09:30 fKQaZU3a
誰か

加持×日向 加持×トウジ シンジ×ケンスケ 警備員×少年加持

書いてけれ

308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/13 12:36
801板に(・∀・)カエレ

309:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 01:02
青葉×日向 とか
冬月×日向 なんかいいなぁ

310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 08:31
加持×日向 シンジ×日向 がイイ

311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/14 10:16
801板に(・∀・)カエレ

312:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/17 19:29
♀なんだけど
エヴァは男キャラがどうにも消極的なのと
女キャラが肉奴隷臭いので
エロの方が描きやすい。

でも、>305でシンジ×トウジはいいな。
その後に同情したケンスケ×トウジ
心のスキマお埋めします なカヲル×トウジとか


313:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/17 19:38

>305で攻にまわろうとしたトウジが押し倒されてシンジ×トウジになり
ショボーン としてる時にケンスケが同情して、トウジ×ケンスケになって
これって何か違う…と悩んでいる時にアドバイス厨カヲルよるカヲル×トウジが展開。

314:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 03:18
さらに畳み掛けるように
加持×トウジがあればなおよし

315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 03:19
…書いちゃおうかな…ひさしぶりにエヴァ

316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 13:45
801板に(・∀・)かえれっつーに
スレリンク(801板)

317:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 14:06
>315
ガンガレ。

318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/06/18 17:46
>>315
ガンガレ!!

319:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 03:36 oQXaEgr8
A-801しよう

320:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/24 22:43
エヴァヤヲイってなんか抜けるの少ないよなあ。
シンジ受けでエロいのなんかない?

321:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/25 00:58
>>320>>316


322:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/25 01:00
あっち姐さんが多そうで聞き辛い・・・

323:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/25 01:54
微熱氏のシンジ受けは抜ける。
ケンスケ相手で女装ものだけどな。

324:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/07/25 23:53
>>316

325:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/08/06 14:15
加持さんがシンジの学校に夜侵入
トウジの競パン穿いて自慰行為 萌え

326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/01 12:40
ゔ〲〰 ゔ〲〲〰〰 ゔ〲〰 ゔ〲〰 ゔ〲〰ゔ 〲〰ゔ 〲〰ゔ〲〲〰ゔゔ
〳〵ヷヷヷヷ〰〰〰〳〵ヷヷヷヷ〰〰〰〳〵ヷヷヷヷ〰〰〰
(♛Д)(*゜∀゜)~♡ℳℴℯ❤ℒℴνℯ..._〆(゜▽゜*)㌰㌰
乜勹〰スㄜㄝㄋ 乜勹〰スㄜㄝㄋ 乜勹〰スㄜㄝㄋ

327:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/05 08:42
で801って何?

328:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/09/05 08:54
くそみそテクニックみたいのをアニメキャラでやることだ。
シンジとカヲルとかな。

329:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/12 21:49:26
気持ち悪い

330:猪狩シンジ
04/10/12 23:10:20
age

331:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/13 07:52:57
おーい。
余計な書き込みしないで放置してくれよ。
いつまでたってもdat落ちしないだろ。

332:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/18 22:40:23
キモイ

333:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/20 18:14:57
青葉さんと日向さんでハァハァしたい。

334:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/10/20 18:27:22
問題ないハァハァしたまえ。
こちらはゲンドウとシンジでハァハァすることにしよう。

335:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/01 19:17:14
164 名前:名無し募集中。。。 投稿日:04/05/30 14:42
これからオナニーするから邪魔するなよっ!


165 名前:名無し募集中。。。 投稿日:04/05/30 14:43
谷亮子


166 名前:名無し募集中。。。 投稿日:04/05/30 14:43
>>165
邪魔するなと言ったろうがっ!!!!!!!!!!!!!!

336:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/09 11:34:00
    /          /  /___   _____
  /| ̄| ̄| ̄| ̄  /| | /  \/       |
   ̄| ̄| ̄| ̄| ̄    | |  _ノ/ \_      |__
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    | |    /      |  |
  / | \ \    |     __/   ___|_|____


 //\\  ─┴─    ̄フ    _|_   /
 /   \   |二二|  __|__   |    /
  | ̄ ̄|   ┌─┐    |    |  ゝ  /⌒l
  |__|    ノ |_,     \|    \_ /   \ノ

337:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/09 13:37:12
  . '⌒⌒ヽ
 ′w从w∩
 ヽc ゚∀゚ノ彡 おっぱい!おっぱい!
   ⊂彡

URLリンク(220.111.244.199)

338:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/11 21:33:32
うほっ

339:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/11/13 23:03:54
や ら な い か ?


340:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/06 17:18:52
世界の果てでゲンドウ受けを叫ぶ

341:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/17 18:59:33 DfTtJUDv
誰かトウジ×シンジ書いてー

342:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/17 19:05:49 SsRsk9GA
>>341
俺も俺もー

343:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/22 12:32:01
age

344:341
04/12/23 20:40:16
誰か飢えてる漏れに萌えをプリーズ

345:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/23 21:18:11
URLリンク(gaty.hp.infoseek.co.jp)
URLリンク(gaty.hp.infoseek.co.jp)
シンジとトウジに脳内変換汁

346:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/23 23:45:49
>>347
むりぽ

347:346
04/12/23 23:46:54 i7In/T3f
マチガイ
>>345
でした

348:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/23 23:50:37 u30BBllp
.__________
|| // //         |
||    / ̄ ̄ ̄ ̄\ . |    / ̄ ̄ ̄ ̄\
||   (  人____) |   (          )
||     |ミ/  ー◎-◎-)|   (ヽミ        |
||    (6    ゜(_ _) )|.  ( 6)        |
||  __| ∴ ノ  3  )|  (∴ \____ノ_
|| (_/.\_____ノ |   >--(っ___□__)
|| / (   ))    ))ヽ|  (  ))     |三| ヾ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |  ||========[]===|)
                    |_||  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                  (_)\|三三三三三|
                   (:::::::::::::::::::::y:::::::::ノ)\
                    |:::::::::::::::::::::|:::::::::|   |


349:名無しが氏んでも代わりはいるもの
04/12/23 23:58:10
俺の先生

350:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/10 00:27:54
 




351:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/10 00:38:25
>>345
なんでヤ-さんは先生に欲情してんだ?

352:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/10 00:41:58
いい男だからにきまっとるだろう。
ホモビデオのカタログだとこの手の
ごっつい中年も人気だぞ。

353:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/14 14:32:00 /+J6Cy5P
シンジかわいいよシンジ

354:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/15 13:52:47
エヴァ2をカヲルでプレイして、カヲル×加持に萌えた

355:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/01/19 11:20:08
URLリンク(sug.s74.xrea.com)
URLリンク(www.gaydvd.jp)

シンジもカヲルもサカーのユニが似合いそうね。

356:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/05 22:54:10
脂の乗り切った男もまた魅力的だよね。
作家さんは、冬月やゲンドウをもっと活用すべきだな。
URLリンク(www.gay.jp)


357:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/05 23:42:36
精神的ブラクラ

358:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/02/28 16:25:11
801は苦手

359:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/28 01:12:10
シンたんハァハァ

360:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/03/28 02:09:13
あげ

361:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/17 14:13:21
ノーマル最強

362:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/04/28 10:38:06
あの二人はできている。

363:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/04 02:18:34
          \      ∧_∧_∧ ンッ    /
   アーニジャ。   \    (  ´(     )     /_.∧_∧ ∧ _ 
      ∧__∧∧__∧\  /  /⌒  ⌒ヽ  // (   _)  )  ヽ 
      (   ´_>_ゝ`) \   // ̄ ̄ ̄ ̄// |  (⊃⌒  ̄~゛,,)  .|
     (      ̄~,) )) \ ∧∧∧∧  /   |   !    'ヾ ̄i | _| 
     /'\ / ̄ ̄ ̄ ̄/ <      こ  >  ソ ̄  \   ⊂ニ_)_\
    _(_ニつ/  FMV  /ヾ <  801 の  >  /    ミ  `______,  ) ヽ 
     \/____/   .<   な  二  >  \⌒⌒⌒(  |(  ||___|⌒⌒ノ 
──────<   予. 人  >────────
====================  <   感     >  ⌒;, ⌒ ;,,)  お待たせ♪    
         ギシギシ・・・・<   !!!!    > ;, ⌒        ( ,⌒,;⌒,,
――――――/ ∨∨∨∨∨\  ⌒,,   ∧_, ∧_∧  ;;,⌒;,,)
―/⌒⌒⌒\ヾ─./______ . \ ;,⌒;,,)__(  ´_ゝ<_`  )_,⌒,,⌒
:::::::::::ノ /      ヾ/ .∧__∧ ∧__∧ .|l   \ ___/  ⌒ `゛ ̄~゛ ,,)__;⌒,__
:::::::::::::: / /     /||‐(*´_ゝ`)(´<_` ) ||))   \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄しj' ̄ ̄ ̄
 :::::::::::::::: 〃   / .|,ノ´ ̄´⌒ ̄⌒⌒⌒⌒ヽ 、  \ 

364:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/26 17:21:46
801は苦手だが、シンジとカヲルだけは平気だ。キモチワルくない。
普通の801は性格ちゃうやんけで萎えだが、二人は本編設定だもんなw
押しに弱いシンジ&人間の倫理観関係ない使徒だとセクースに至る病も違和感が無い

・・・で、二人のコメディSS書いてたら、ネタで801のつもりがトチ狂って
超エロ801に筆が滑ってしまった。どこに載せるんだ俺・・・orz コソーリツブヤキスマソ

365:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/27 14:48:08
試しに超過疎スレのここに載せてみ

366:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/29 21:45:16
>>365
最後まで書いたら考えてみる・・・書くのか?w
中編になりつつあり、すでに滑った筆部分の方が長い罠・・・
何やたらと詰め込んでるんだ俺・・・orz

367:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/05/30 17:24:08
おーがんばれよー

368:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/05 14:16:36
ほす

369:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/09 02:53:24
さて・・・。様子を見つつ、こっそり投下・・・

注意。カヲシン以外の人、エロだめな人、18才未満の人はよけて通るべし。
カヲル好きも危険。どうも自分のカヲルの描写に愛が感じられない・・・
801はもちろんエロも初書きだったり。

メモ:某漫画の因幡の逆のネタが横縞道に逸れた代物。
コメディ部分は没。あらすじに残るのみ。

では投下

370:イナバ
05/06/09 02:55:05
○あらすじ
 ネルフ学園にウサギがやってきた!
 だがその姿は少年だった。違うのは、頭に生える二対のウサ耳らしきものと目の赤さだけ。
 生徒達が戸惑う朝礼で、碇シンジに容赦ない命令が下った。親の学園理事長・碇ゲンドウが朝礼台から見下ろす。

「ふっ……飼育」
「……父さん……なぜウサギを飼うの?」
「お前が考えている通りだ」
「じゃあ、僕がこのウサギの世話をするの?」
「そうだ」
「嫌だよそんなの! これのどこがウサギなんだよ!」
「新種のウサギだ」
「無理だよそんなの。見たことも聞いたこともない新種のウサギなんて、僕に世話できるわけないよ!」
「説明を受けろ」
「そんな……できっこないよ!」

 そこに檻から声がかかる。

「僕のために親子喧嘩はよくないよ。碇シンジ君」
「えっ……」
「僕はイナバの渚カヲル」
「渚君……」
「カヲルでいいよ、シンジ君」
「分かった、カヲル君」

「やります。僕が世話します!」

371:イナバ
05/06/09 02:56:42
 ウサギの世話係となった碇シンジ。本当にウサギなのかと訝しむ生徒達が見守る中、ウサギ小屋に藁を敷き、食事の用意、話し相手と甲斐甲斐しく世話をする。
 ある晩、忘れ物をしたシンジはウサギ小屋へと向かった。



 懐中電灯の明かりが暗やみを切り裂く。ウサギ小屋。

(この辺に……あ、あった!)
「どうしたんだい、シンジ君」
「うわっ」

 小屋の中から声がかかり、シンジの心臓が跳ねた。懐中電灯の明かりを向けると、頭に生える耳らしきものを確認できた。小屋の主・カヲルだった。

「カヲル君……ごめん、起こしちゃったね。忘れ物しちゃって……」
「こんな月のきれいな晩に君と会えるなんて僕は嬉しいよ」
「そういえば満月だね」

 見上げると、雲の無い空に真円の月が昇っている。

「お茶でも飲んでいかないかい?」
「いいの?」
「僕が君と飲みたいんだ。時間はあるだろう?」
「うん」

 深く考えることなくシンジは頷いていた。

372:イナバ
05/06/09 02:57:22
 檻の中で、肩を並べて月を眺める一人と一匹。

「満月は好きだよ」

 カヲルが肩を抱き寄せるた。やや戸惑いを見せるシンジ。だが温もりに安心するのか、照れながらも軽く身を預けた。

「月にはウサギがいるんだよね……。カヲル君もいたの?」
「僕の仲間達が今ごろ餅をついてるよ」
「美味しいのかな。つきたてなら美味しいよね、きっと」
「いや、君の方が美味しそうだよ」
「えっ?……ひゃっ」

 カヲルがシンジの頬をぺろりと舐めた。
 慌てて身体を離すと、カヲルが目を細めて自らの唇を濡らしている。シンジは混乱した。
 迫る赤い瞳。

「知ってるかい、シンジ君?」
「な、なに?」
「ウサギのオスは、死ぬまで発情し続けるんだ」
「へぇ……物知りだね。……カヲル君も……その、そうなの?」
「試してみるかい?」
「えっ……」

 いつの間にか、シンジの着るカッターシャツのボタンが外されていた。

373:イナバ
05/06/09 02:58:30
 シャツがはだけ、カヲルの手がアンダーシャツの中に入る。シンジはそのまま藁の中に押し倒された。小屋中に藁が舞う。

「ちょ……カヲ、ル……くん! く、くすぐったいって!」
「オス同士ならどうなんだろうね、シンジ君」
「え、え、え、うわっ、ちょっ……離れっ……なにするのさっ」
「だから今の話を試してみるんだよ」
「なっ……っ……やめてよっ…………やめろっ、てば!!」

 カヲルを押しのけたシンジは、小屋の鉄格子に背を預けて立ち上がった。乱れたシャツをかき抱いて、涙目で荒い息をつく。少し顔が赤い。

「ぼっ、僕っ…………ど、動物と、っていうのは……」

 立ち上がったカヲルが、逃がさぬようシンジを鉄格子に押し付けた。がしゃんと大きな音を立てる。

「じゃあホモならいいのかい、シンジ君?」
「そ、それもちょっと」
「好きだと言ってくれたのは嘘?」
「す、好きだけど、でもっ……んんっ!」

 なおも抗議を続けようとするシンジの口を、カヲルは自らの口で塞いだ。暴れる四肢を器用に押さえる。逃れようとする唇のすき間に、カヲルは舌を差し入れた。
 まぶたを堅く閉ざしていたシンジが、予想外の出来事に思わず目をむく。

「んんっ!?」

374:イナバ
05/06/09 03:00:07
 唇の裏をなぞる慣れない感触に、食いしばった歯が緩んだ。口腔内への侵入者から戸惑い逃げるシンジの舌。だがついに搦め捕られた。カヲルはその捕らえた舌を軽く噛み、吸い上げる。別の生物のような動きにシンジは翻弄された。次第にあごが上がり、力が抜ける。
 重力に逆いきれず、硬い鉄格子に体重を預けてずるりとへたり込んだ。

「……っふ……ぅん……っ」

 どれだけそうしていただろうか。湿った音とかすかな息だけが静寂に溶け込む。抵抗も形だけのものになり、とろりとしたシンジの瞳を確認して、ようやくカヲルは唇を離した。

「はぁっ、はっ……」

 酸素を求めるように喘ぐシンジ。息が整うのを待って、カヲルはもう一度、軽く触れるだけのキスをした。
 瞳に光の戻ったシンジは、上目遣いにカヲルを睨む。だが涙を溜めて上気した顔では迫力がない。

「カヲ、ル君……どぉして」
「君のことが好きだからね」
「だ、だめだよ、こんなの……。おかしいよっ」
「すべてはイナバの本能のままに……。特に今日は満月だ。僕らは抑えきれない」
「ぼ……僕は人間の、しかも男だよ?」
「そんなことは問題ではないよ。君がシンジ君だからいけないのさ」

 カヲルはそう言って、力の抜けたままのシンジの身体を再びそっと藁の上に押し倒した。清潔な藁だが、火照りかけた体にちくちくとささる。それが痛いのかすら、すでに分からなくなっていた。

375:イナバ
05/06/09 03:01:39
 カヲルの冷たい手のひらが、滑らかな肌に触れる。シンジは先のくすぐったさとは違う何かを感じた。

「ひぁっ……だ、だれ、かぁっ」
「見物人が必要なら呼ぶよ?」
「ち、ちがっ……!」

 かっと頬に朱が走る。シンジは自分の今いる場所を思い出した。もう生徒は残っていないはず。だが、もしも―。

「いやだ……こんなっ、ところ、で……っ」
「ここでなければいいのかい?」
「そんっ……」

 耳元でぼそりと囁いた。

「好きだよ、シンジ君」
「……っ!」

 ぞくり。シンジの身体がしびれる。渇望していた言葉に我を忘れ、カヲルの体にしがみついた。

「ふふ……君の反応には感動するよ、シンジ君」
「な、に…………あっ」

 服と肌の間に滑り込んだカヲルの指が、胸の中心の一方を探り当てた。組み敷いた華奢な背中が反る。意図せず漏れ出た声に戸惑い、シンジは思わず両手で口を塞いだ。

376:イナバ
05/06/09 03:03:03
「駄目だよ、シンジ君。せっかくのきれいな声を塞いでは。いけない手はこうだね」
「くっ、離してっ」

 シンジの両手首を片手で掴んだカヲルが、シャツに手をかける。アンダーシャツごと途中まで脱がせると、手首にからませて鉄格子に結びつけた。華奢な腕が悲鳴を上げる。月に照らされるシンジの肌に、格子の影が落ちた。背中には、ちくちくと藁の刺激。

「や、やめてよ、カヲル君!」
「不自由は、君自身をよりくっきりと浮き上がらせるよ」
「なにをっ……んんっ」

 抗議の声を口で塞ぐ。さらに耳朶を噛み、首筋に跡をつけて胸の突起にたどり着いた。薄桃色の幼い乳首。だが、くるりと舌で転がすと、シンジの背筋が反った。もう片方は突起の周りを円を描くようになぞる。噛みしめた口から、くぐもった声が漏れ出た。

「ん、ぅ…………っく、……んっ」
「感じているんだね。けれど我慢はいけないよ。さあ……」
「んっあぁっ……」

 敏感になった突起への甘噛みに、シンジはのけ反り声を上げた。
 信じ難い気持ちで自分の声を聞く。女よりはやや低い、少しかすれたような細い声。

「素敵な声だね。素直な君の体は称賛に値するよ」
「っこんなの……っ」
「これも君だよ? 君の知らないシンジ君。僕はもっと見たいな」
「や……やだ」
「でも君のここはそうは言ってないみたいだね」
「そんな、こと……ぅっ」

377:イナバ
05/06/09 03:04:41
 シンジの熱くなったそこをカヲルはさらりと撫であげた。制服の上からでも、その怒張はよく分かる。触れる手を待ちわびたように、腰が自然に追いかけた。

「ほらね。そこは窮屈だろう。開放してあげるよ」
「だっ……んんっ」

 唇を吸いながら、カヲルは器用にシンジのベルトを外す。ズボンをブリーフごと一気にひざまで降ろすと、それがこぼれた。張りつめて空を向いたモノが妖しく揺れる。
 自由にならない手では、隠すこともできない。目をそらすことで、シンジはこの場から逃れようとした。

「やめ……恥ずかしい」
「もうここは涙を流して待っているよ」
「やっ……あうっ」

 まだ幼さの残るそれをカヲルが咥えた。硬い。熱い。口の中に広がる苦味を愛おしむかのようにゆっくりと唇を上下させる。

「ぅうぁ、か、カヲルくぅ……だ、駄目、そんな汚いとこっ」
「シンジ君のここは僕にとっては龍の玉に勝る宝なのさ」
「う、あ……なに、言って……っん」

 カヲルは目の前のシンジ自身に没頭した。全体を吸い上げ扱く。窪みに舌を添わせ、裏の筋を舌先でなぞる。袋を手で転がす。その度にシンジの体は震え、そこは硬さを増した。

「……っくぅ……ぁあっ……ぁう……」

378:イナバ
05/06/09 03:05:49
 かつてない刺激に頭がしびれ、ため息ともつかない抑えた声が漏れる。手ずからの摩擦では不可能な快感に、すでに彼は限界だった。

「はぅっ……あっ、あ、だ、駄目っ……出るっ」
「いいよ、出して」
「えっ……あっ、ぁあうぅぅっ、はぁぅっ」

 高まりに応じて手で強く扱き上げるとそれは弾けた。どくん、とカヲルの口腔に注ぎ込まれる。最後の一滴まで吸い取って、丹念に舐め上げた。
 荒い息に構わず、カヲルはくちづけを交わす。シンジは青臭さの残る口に戸惑いながらも、その舌はぎこちなく応えた。

「んぅ、ふぁっ……。へ、変な味……」
「シンジ君のは美味しいよ、僕にはね」

 カヲル君のは美味しいのだろうか。
 一瞬よぎった自分の考えに、シンジは呆然とする。打ち消そうと首を大きく振った。

「それはまた今度お願いするよ」
「ししし、しないよ、そんなことっ!」

 心を読まれた恥ずかしさに、上ずった声でさらに顔が赤くなる。そんな様子に笑って軽く頬にキスをすると、カヲルはつと立ち上がった。

「今夜は違う方法でお願いするからね」

 そう言い残してカヲルは一度奥へと消えた。

379:イナバ
05/06/09 03:08:40
長いのでいったん切ります。
801世界に詳しくないが、腐女子ごのみじゃない希ガス・・・

380:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/09 03:50:53
キタコレ!!!!!待ってた。イイヨイイヨー
腐ツボはついてるとおも。ガンガレー

381:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/09 08:17:35
エロは801板でやれよ

382:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/09 19:42:17
過疎ってるからここでいいよ

383:イナバ
05/06/11 02:32:45
スマン今回限りなんで見逃して欲しい。

腐ツボ入ってると褒められて喜んでいいものか複雑なところだw
参考にとサイト見に行ったら詩みたいな話多くてそういうのがいいのかと。
結局某男性作家の801を参考にしたんでね

さて以下続き

384:イナバ
05/06/11 02:34:13
 縛られたまま放置されたシンジは、心細さに周りを見回す。
 カヲルの引っ込んだ奥以外は、まごう事無きウサギ小屋だ。声を遮るものもなく、誰かの耳に届く可能性に不安がつのる。こんな痴態は誰に見せられるはずもない。
 腕が軋む。僕はいったい何をやっているんだろう。忘れ物を取りに来て、お茶飲んで、月を見て、今こうしている自分。
 格子のすき間から空を見上げる。月にすべてを見られているような気がして、恥ずかしさに身をすくめた。

「……やあ、お待たせ、シンジ君。寂しかったかい?」
「カ、カヲル君……」

 ほっとしたシンジが近況を忘れて笑みを漏らす。
 戻ってきたカヲルは手に小瓶を持っていた。何に使うのか分からないまま、シンジは訴えかけた。

「ねえ、手外してよ、カヲル君。お願い」
「拘束……それは人類の生み出した文化の極みだよ」
「意味が分からないよ……。僕、逃げたりしないから……」
「そうかい。……いや、もう少しこのままでいて欲しい……」
「そんな」
「月に照らされたシンジ君の体はとても奇麗で……扇情的だよ」
「なに、言って……」
「自覚がないのは犯罪だね。君はもう少し自分の魅力を理解したほうがいい。ほら……」

 流れるようなしぐさで服を脱ぐカヲル。白さの際立つ肌は、月の明かりに溶け込むかと思われた。そしてその中心。張りつめて月を向くそれだけが、別の生物のように妖艶な空気を漂わせていた。その瞳と同じに赤く漲ったモノ。

385:イナバ
05/06/11 02:37:25
「シンジ君のせいですでにこんなになっているんだ」
「あ……」

 頬を染めながらも羨望と嫉妬の混じる目でちらちらと見やるシンジには、その真意は伝わっていなかった。
 カヲルが無垢な笑顔を向ける。

「シンジ君にはこの責任を取ってもらわないといけないからね」
「せ、責任!? ぁっ……」

 カヲルはシンジの脇に跪くと、未だ熱を失わない肌をなぞった。冷たい指先が、薄い胸板にぞくりとした感触を残す。その隙に、足に絡みついた衣類はすべてはぎ取った。

「そう責任。男も女も異種族も等価値なんだ。僕らにとってはね。それはとてもとても気持ちのいいことなんだよ、シンジ君」
「な、何を言っているのか分からないよ、カヲル君!」
「融合だよ。さあシンジ君、僕を受け入れる準備をしておくれ」
「ちょっ……ひゃっ、冷たいよっ。なっ……そこはっ……」

 小瓶のローションを、シンジの閉じた中心にたらす。逃げかけた腰を押さえ、カヲルはその菊門に指を滑り込ませた。
 異物感がシンジを襲う。

「つっ……い、痛いよ……やめてよカヲル君っ」
「力を抜けば平気だよ……。痛いだけかい?」
「そ、そうだよっ。いっ……ぅん……な、なに?」

386:イナバ
05/06/11 02:39:35
 努めて力を抜くよう意識する。指が入り口をほぐすように動くと、痛みとは違う何かが走った。沸き上がる切なさにシンジは戸惑う。

「ふぁっ……なっ、だ、駄目っ、へん、変……っあ……おかしっ……」
「もっとおかしくなって欲しいな、僕は」
「や、やだっ……はっ、あ……や、やめてっ……」
「そんなに言うならやめたほうがいいね」
「えっ……」

 圧迫感を与えていた指が抜き出され、するり、と疼きは遠くに行ってしまった。シンジは上下する自分の胸越しに、カヲルの真意をはかる。未知の疼きは怖い。だが喪失感も大きかった。
 眉を寄せ、潤んだ瞳で懇願するように見つめる。かすれた声で名前だけを呼んだ。

「カ……カヲルく……ぅん……」
「ああ……そんな顔をされると僕は……」
「んあっ……」

 シンジの媚態に負けて、カヲルは再び中心に指を差し入れる。滴るローションを入り口に壁に塗りこめるようにして指を抜き差しした。ひだや筋肉の一つ一つを確かめながら、延ばすように、傷をつけないようにして丹念に指で犯す。甘い吐息が漏れた。
 さらにもう一本の指が滑り込む。たったこれだけで限界に思える狭い場所。

「あぅ……ん、っつぅ」
「痛いかい?」

387:イナバ
05/06/11 02:41:36
 ふるふると首を横に振って応えるシンジ。確かに圧迫感がある。だが引き伸ばされ、肉壁を探られる度に、ちろちろと別の感覚が生まれた。なぞられる都度、その場所の存在感が増す。秘めた場所を暴かれる恐れと快感。
 カヲルはさらに奥まで指を進める。前方に曲げた長い指が鋭敏な箇所を探り当てた、シンジの腰がはねた。

「あ、あぁっ」

 シンジは新たな刺激に我を忘れた。
 これはなに。僕が僕でなくなる。いけないという声と、もっとという声がせめぎ合う。堕ちる、溺れる、浮かぶ、飛ぶ。
 唐突にそれが止まった。疑問の声を出そうとして、口を塞がれているのに気づく。

「んむっ?」
「しっ、誰か来るよ」
「……!」

 カヲルの視線の先を確かめると、小さな明かりが見えた。
 心臓が跳ねる。思わず身をすくめると、まだ体内にある指先が敏感な箇所に当たった。不意をつかれた形でつい声が出る。

「……んっ!!」
「そこ、誰かいるの!?」

 向けられた明かりにシンジの身体が硬直する。
 カヲルはとっさに藁を掴んだ。横たわる身体を器用に隠す。

388:イナバ
05/06/11 02:42:52
 明かりは小屋の主を確認すると、本人を照らした。担任の葛城ミサトだった。

「カヲル君だったの。もう~、脅かしちゃいやよ」
「おや葛城先生。いかがなされました、こんな夜おそくに?」
「当直よぉ、やんなっちゃうわ。うら若い乙女には危険よねー」
「ははは……」

 乾いた声で笑うカヲルをよそに、我に返ったシンジは混乱していた。

(ミサト先生!? どどど、どうしようっ。こ、こんな、こんなとこ見られたら……)

 そして状況にはたと気づく。

(そ、そういえば、カヲル君裸なのに先生何も言わない……。あ、カヲル君はウサギだっけ、忘れてたよ……。でもあ、あそこ、た、たってたよね。目立つと思うんだけど……)

 しかし他人の心配をしている時ではなかった。

(って、なな、なんでまだソコに入ってんだよぉ!? カヲル君!カヲル君てばぁ!! ちょっ、あっ……)

 覆いかぶさる藁までもが繊細な箇所に触れる。意識しないようにすればするほど、感覚が鋭さを増した。
 不意に指に締めつけを感じ、カヲルはシンジの状態を知る。イタズラ心が首をもたげた。
 指の動きを再開する。

389:イナバ
05/06/11 02:44:20
「……っ!!」

 動こうとする肢体と声を懸命に抑えて、シンジの体は震えた。

「あらん?」
「ああ、心地よい夜風ですね」
「風なんて吹いたぁ?」

 かすかに揺れる藁を訝しむミサトに、カヲルは涼しい顔をして答えた。それでも指は休むことなくシンジの中を探る。

(だ、駄目、やだ、見られるっ……ぅあ、あぁ、ああっ)

 うごめく指と刺さる藁、さらに視線の恐怖がシンジをさいなむ。絶え間なく打ち寄せる刺激に、彼の思考は白く塗りつぶされていった。
 さらに、緊張感にしおれていた彼自身も次第に力を漲らせていく。とうとう藁の中から身をもたげた。
 ミサトは眉を顰めた。
 カヲルの影になっていてよく判別できないが、藁の中に隆起した細長い何かがある。

「? なあに、それ?」
「ああこれですか?」
「……っッ!!」

 カヲルが何食わぬ顔でそれを握った。突然与えられた刺激に、シンジが爆発しかける。だがきつく握られ、弾けることは叶わなかった。

390:イナバ
05/06/11 02:45:20
「僕の大好物ですよ。シンジ君にさっき貰ったんです。葛城先生のビールと同じですね」
「無いと耐えられないのねえ。分かるわー」
「当直に飲み過ぎると後が怖いのでは?」
「わーってるわよん。どぉ?一緒に」

 ミサトの目が光る。カヲルはさわやかにいつものスマイルを返した。

「残念ながら今夜は先約がありまして」
「そう、残念ね。じゃあまたお誘いするわん」
「喜んで」

 じゃあねん、と背中を向けて手を振りながら見回りに戻っていった。


 遠ざかる気配にシンジの震えが大きくなった。かき回された体内はすでにひくひくと痙攣している。
 藁の間から覗くシンジの顔は、眉根を寄せて懸命に唇を噛んでいた。カヲルが辺りをはばかるように、小声を寄せる。

「シンジ君、まだ葛城先生には聞こえるから声には気をつけてね」
「……ぇっ」
「さて、ではその間、僕は好物を貰うことにするよ」
「……ぁぅっ」

 先端にキスをするカヲル。すでに限界を越えたそれは、根元をきつく握られたままどくんと脈打った。だが戒めのため解き放つことが出来ない。

391:イナバ
05/06/11 02:49:11
 翻弄され、弾けたくて無我に腰を上げるたびに、藁屑が飛び、シンジの身体を露にしていく。淡く桜色に色づいた身体が淫らに蠢いた。

「はっ、はぁっ……くぅ……うっ、うぅ……」

 先に達することのできない苦しさと快楽との狭間で、喉からむせび泣くような声が漏れた。出口の無い奔流が荒れ狂う。どこにもたどり着けない辛さに、とうとう涙がこぼれ落ちた。ぽろぽろと藁にしみ込むそれを見て、カヲルは少しやり過ぎたことを自覚する。
 震える声で、シンジが懇願した。まともに言葉も出てこない。

「ぅぅ……お、おねが……カヲ……も……」
「そうだね。君の艶やかな声もそろそろ聞きたい」

 囁くと、カヲルは握る手を緩め、張りつめたシンジのそれを咥え擦りあげた。体内の指は深くねじり込む。そしてシンジは弾けた。

「はぁぁぅっ……ぅっく、ぁぅうあっ……」

 大きく脈打ったそれは射精の勢いでカヲルの口を外れ、辺りに白い物をまき散らす。びくびくとはねる様子は別の生物のようだ。それは幾度も脈動し、果てた。

「はっ、はぁっ、はっ……」

 シンジの顔の辺りの藁屑を退けてやる。その荒い息とは対照的に、焦点の合わない目が虚空を見つめていた。ぐったり脱力した様子に、すまないと思う気持ちと愛しいと思う気持ちがカヲルの中に同時に沸き上がった。

392:イナバ
05/06/11 02:52:45
「シンジ君、悪かったね。もう平気だよ」

 シンジはその言葉にようやく自分を取り戻した。乱れた息を整えながら、赤く腫れた目でカヲルを一瞬睨む。と、ぷいと顔を反対に向けて、低めの声でぽそりと呟いた。

「い、意地悪……」

 ぞくり。カヲルは抱きしめたい衝動にかられる。彼は藁の中に手を差し入れた。

「僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない……」

 そう微笑んで、背中にそっと腕を回した。優しくシンジをサルベージする。その身体は未だ小刻みに震えていた。汗で張り付いた藁を取り去る。
 落ち着いたシンジは初めて自分の状態に気づいた。藁や身体に飛んだ自らの体液を認めて赤くなる。

「よ、汚して、ごめん」
「シンジ君が謝ることではないけれどね」

 そしてようやく手の戒めを解く。汗でしっとりと濡れた身体を抱き締めた。

「そこで謝ってしまうシンジ君が好きだよ」
「そ、それなら僕に優しくしてよ……」
「おや、君の体はこんなに素直に喜んでいるというのに、まだ分からないのかい?」
「まだ何か、するの……んっ」

393:イナバ
05/06/11 02:54:26
 抱きすくめたまま背後に手を回し、カヲルは充分に柔らかくなったその窪みを確かめた。

「シンジ君が嫌ならやめるよ」

 そう言われて、シンジは合わせた肌の温もりを確かめる。最初の強引さ。それでも嫌いにはなれなかった。好きなのは間違いない。その相手から与えられる快感を、拒めるだけの理性はもはや残ってなかった。
 たっぷり逡巡したのち シンジはカヲルの背中にそっと手を回した。

「…………い、いいよ……」
「嬉しいよ、シンジ君」

 そろりと横たわらせ、カヲルは股を割った。ひざを持ち上げられたあられもない格好に、羞恥と予感を感じてシンジは身を硬くする。

「カ、カヲル君っ」
「大丈夫。心配しなくていいから」

 安心させるように柔らかな髪を撫でた。
 硬くなった自らにローションを塗る。先端をシンジの中心に押し当てて、カヲルはゆっくりと分け入った。慣れない場所が、異物の侵入を拒む。

「あ、うっうぅ! 痛いっ!」

 裂かれ貫かれる痛みにシンジは思わず悲鳴を上げた。涙を浮かべたそのまなじりを、カヲルは舌でぬぐう。


394:イナバ
05/06/11 02:56:16
「力を抜いて、僕を受け入れて……」
「んっ……ふ……」

 口を塞いで舌を絡ませる。力が抜けると、塗りこめた液体の働きで吸い込まれるようにして根元まで収まった。それでもきつい。

「は……ぅ……」
「シンジ君、僕たちは一つになったよ」
「あ、熱いよ……」

 限界まで引き伸ばされたそこは、辛さとは違う疼痛を感じる。だが埋め込まれた楔が与えるのは息苦しさのみで、いまだ快感とは言い難かった。
 しかしカヲルにしても、狭すぎる体内にじっとし続けるだけの余裕はない。

「ふぅ……動いていいかい?」

 シンジは黙って頷いた。
 静かにと引くと、その口から溜め息が漏れる。そしてまたゆっくりと埋め込んだ。
 じりじりと括約筋が伸ばされる感覚に、やがて官能が混じりだす。シンジの吐息に熱さが宿りはじめた。

「はぁ、んっ……」
「感じているのかな」
「わ、分からないよ……んっ……い、いいよ、速く動いて」
「ありがとう、シンジ君」

395:イナバ
05/06/11 02:58:01
 カヲルは身を起こし、シンジの腰を持ち上げる。腰で支えるようにして押し入った。

「あっ、ん、ああぁっ」

 その瞬間、明らかな艶声が彼の口から漏れた。快楽の源泉に触れたのだろう。カヲルはそれを確認すると、そこを擦り上げるよう大胆に動いた。

「……あっ……ぅあ……はぁっ、んんっ……駄目っ、ぁあっ」

 もはや声を抑えようともせず、一突きごとにのけ反るシンジ。押し寄せる快感に、為す術もなくただ溺れた。
 頂上が近かった。

「シ、シンジ君っ……あっく、いいかい」
「あっ……ぁっ、んっ……だっ、もうっ、あ、あぁっ、カヲル君っ」

 シンジが何かを掴むように虚空を掻いた。その指を絡ませ、カヲルは共に上り詰めていく。最後に深く突き上げると、双方の身体がはじけた。

「あ、あっぁああぁぁっ!」
「ぁあっ……シンジ君っ」

 カヲルの欲望がどくどくと体内に注ぎ込まれる。最後まで絞り取るかのように肉壁は痙攣を繰り返した。

「ぁあぅ……ぁ……はっ……はっ……」

 すっかり弛緩した身体を藁に預け、薄い胸板だけがせわしなく上下に動く。うつろに見上げるシンジの瞳に、カヲルは軽く口付けをした。

396:イナバ
05/06/11 03:00:50
 シンジが目を開けると、藁の上にひとりだった。身体が拭き浄められ、きちんと服を着せられている。月の位置を見ると、あれからさほど経っていないようだ。

「カヲル君……?」
「なんだい、シンジ君?」

 振り返るとミルクを持って立つカヲルがいた。受け取って一口飲む。温かい。

「……ねえ、どうしてあんな……」

 ミルクの表面を眺めながら、シンジが尋ねる。

「好きだからだよ、シンジ君のことが」
「だ、だからって……ちょっと強引すぎだよ」
「嫌だったのかい?」
「い……嫌じゃない、けど……」

 一瞬、身体の記憶がよみがえり、赤くなって俯く。

「ふふ、少しは素直になってくれたようだね」

 だがそれには罪悪感も伴った。

「でもこれって、いけないことじゃ……」
「心配ご無用だよ、シンジ君。君はすでに僕の仲間さ」

397:イナバ
05/06/11 03:03:27
「えっ……?」

 驚いて顔を上げると、そこに鏡があった。鏡に映る自分の顔。違和感がある。

「そんな……」

 目が、赤い。
 頭には、見慣れない二対のモノ。いや、カヲルと同じモノ。

「耳……」
「ではないけれどね。第六の感覚器だよ。ほら」
「は……ぅっ」

 カヲルが触れると、そこはぴくりと揺れた。

「満月に好き合う相手と結ばれると僕らの仲間に出来る。これは僕ら月人の習性……」
「な、何言って……」
「かぐや姫だよ。月から君を見つけて夢中で見ていたら、地上に堕ちてしまってね」
「そんな話……」
「お迎えが来るまで、僕ら二人の生活を楽しもうじゃないか」
「う、嘘だ、嘘だっ! ……僕は、僕は人間だよっ!」

 一つ叫んで、シンジは小屋を飛びだした。

398:イナバ
05/06/11 03:04:59
 しかし家に帰ったシンジは、父・ゲンドウにその姿を見とがめられた。

「なぜここにいる」
「と、父さん……。だって、僕は……」
「ケモノの息子などいない。ウサギは小屋へ帰れ」
「そんな……」

 かくしてシンジはふらふらとウサギ小屋に舞い戻る。
 檻の中、藁に座り込んで震える肩をカヲルが抱きしめた。揺れる声を聞く。

「ねえ、カヲル君……。僕はいらない子なんだ……」
「シンジ君、僕には君が必要だよ」

 まぶたにそっとキスをして、唇で涙をぬぐい取る。シンジは顔を上げた。

「……ここにいてもいいの?」
「もちろんさ。ウサギは寂しいと死んでしまうんだよ。僕は君とずっと一緒にいたい」
「カヲル君……」

 二つの影が重なる。月がいつまでも見守っていた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ○
  o

「―なーんてね、ふふ♪」
「……マヤ先生?」

399:イナバ
05/06/11 03:06:48
 そこには、目の前の光景に白昼夢を見出す女教師の姿があった。視線の先にはウサギ小屋。
 ウサギの他に、二人の生徒が中に見える。腰に手をあてた女子生徒が、甲斐甲斐しく動く男子生徒の作業をただ眺めていた。

「やめてよ、カヲル君! くすぐったいって!」
「あんたウサギに人間みたいな名前付けんのやめなさいよね」
「仕方ないだろ、アスカ。父さんに言ってよ」
「しっかしこのウサギ、なぁんでシンジなんか気に入ったのかしら」
「さあ……。って、わっカヲル君っ、や、やめてよ、そんなところつっつかないでよ!」
「さっきから黙って見てれば……こぉんのエロウサギがぁ!」

 長い耳をむんずと捕まれて、銀の毛並みの小動物は引きはがされた。だが引きはがした場所を見て、女子生徒は顔を真っ赤にする。

「イヤァ! エッチ!バカ!ヘンタイ! 信じらんない!」

 言い捨て、乱暴に音を立てながら少女は小屋の外に飛び出していく。小屋の中には片頬を腫らした男子生徒と、腹を晒して伸びたウサギだけが残された。

「しょ、しょうがないじゃないかぁっ。男なんだから……」

 男子生徒の声は小屋の外に空しく響いた。

「カヲル君……。恨むよもう」

 伸びていたウサギは、起き上がると性懲りもなく少年の足下にすり寄った。

~おわり~

400:イナバ
05/06/11 03:07:56
スマン夢路オチ
恥ずかしすぎてあのまま終わることには耐えられなかった・・・orz
やっぱり801は遠くから生暖かく見守ることにするよ。


シンジキュンにありがとう。
801スレにさようならノシ

401:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/11 22:51:10
そして、全ての書き手たちに
おめでとう

おもしろかったおー^^

402:猪狩シンジ
05/06/15 00:39:49
age

403:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/16 01:16:43
楽しかったポーン(゚д゚)えがたっよ!

404:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/16 21:11:10
どーも
>>402
あげんなよ・・・

405:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/16 22:55:33
ええもん読ませて貰いました(*´Д`)ハァハァ
ありがとう・・・

406:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/06/18 18:12:10
やっぱりカヲル×シンジたまりません(´д`)ハァハァ。また投下おねがいしまっ・・

407:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/03 01:09:26 Z8RQ837V
あげ

408:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/06 09:22:26 luZYtGb4
カヲルくん受けはマイナーですか?

409:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/06 09:39:22
>>408
おお同士よ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
悲しみを分かち合おう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

410:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/06 20:06:34
トウジって話題に出ないね
けっこう爽やかな話になると思うんだけど

411:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/09 22:46:10
カヲルくん受け大好きだぁ!シンジくんにメチャクチャにされちゃうのが読んでみたい!

412:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/10 16:07:01
ここ来て良かった(*´Д`)ハァハァ
良い萌えをありがとう

413:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/14 16:50:24 rUW7+okY
良いものサンクスコ☆誰かカヲル受け書いてくれ~(`Ⅱ´)

414:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/07/22 05:29:19
なーんか最初のほうのレス読んでると801スレじゃなくてシンジハァハァスレになってるね
最近はカヲル受も人気あるのに

415:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/05 23:19:45
保守

416:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/15 07:17:56
ほしゅ

417:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/22 01:27:59
男ですが、このスレ保守したらおねえさんにモテまつか?

418:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/22 07:38:54
カヲルきゅんのような美形ならモテますよ
顔さえ良ければ

419:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/08/31 06:45:43
ほしゅ。。。

420:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/02 19:28:35
LOK
URLリンク(i31.aaacafe.ne.jp)
シンカヲ
URLリンク(i31.aaacafe.ne.jp)

421:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 00:26:37
シンジが林間されてるSSとかない?

422:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 01:38:13
カヲルがゼーレの老人に林間されるのなら知ってる

423:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 08:47:26
そんな気持悪いものはいらん

424:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 11:05:58
いらんな~
もっとソフトで男も平気な801が読んでみたい

425:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 14:45:33
>>422
それって少し前にカヲルのエロ画像~…にファイルがアップしてあったやつだろ?
俺も見た。
挿し絵が綺麗だったなぁ…

426:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 16:56:21
カヲルエロスレでやればいいじゃないか
じじいに陵辱されてるカヲルなんぞ見たくもない

427:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 17:03:56
住人に質問。


貞シンと庵シン
貞カヲと庵カヲ

性格が微妙に(カヲルはかなり)違いますが、どっちのが好きですか?

428:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/03 18:18:24
そういうアンケートはそれぞれのキャラスレでやれば?

429:もぐレイは神!
05/09/04 20:40:46
もぐレイ支援age

430:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 03:30:14
漏れはカヲル受けが好き。

一番始めに間違って見てしまったサイトの加持カヲ漫画でハマった。
シンカヲはさておき、ゲンカヲと加持カヲは堪らん。
棘だろうが好きだ。

LOKも好きだ。

どんな教育を受けてきたんだかいまいち解らない不思議っ子な庵カヲも好きだが、人間の感情すら教え込まれていないらしい育て甲斐のありそうな貞カヲに萌え。

431:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 06:01:08
カヲルが喘いだりしてるのはなんか想像できないなぁ…。

432:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 12:26:23
じじぃ共にカマ掘らせるのだけはやめてくれ

433:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 13:34:19
やっぱシンジ受けでしょ

434:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 16:39:59
性別反転スレの男版レイとアスカが好きvV

435:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 16:41:05
シンジのどこが良いのか百文字以内で語ってください

436:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 17:37:59
スレ違い
LOSスレで聞け

437:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 20:08:42
スレリンク(eva板)
などと張ってみたり汁

438:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/05 21:38:23
>>435
全部


あ、二文字ですんじゃったw

439:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/06 07:51:53
>>437
作者の宣伝か?
うざい

440:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 17:06:53
>>435
貞シンも庵シンも大好き
全部好き

441:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 17:32:02
加持シン萌えない?
ホモというより少年愛な加持。

801板に行きたいんだけど、あそこカヲシンの巣だしほとんどカヲル萌えじゃない?
行きにくいんだよな~
てかまだスレあんの?

442:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 18:51:34
スレはあるがやはりカヲル萌えばかりなのでもっぱらROMです('A`;)

443:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 19:07:07
ん~やっぱカヲル萌えばっかか
カヲシンはあんま萌えんのよねぇ
ガイナの用意した腐女子狙いのキャラに引っかかってたまるかw
文才無いけどリピドーのままに加持シン書いてみる
801あんまり読まんし書いたこと無いからキス止まりかも知れんけど

444:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 19:11:06
>>443
ウワ━━━ヽ(゚∀゚*)ノ━━━イ
待ってましたー
数字板のエヴァスレはカヲシンよりシンカヲ、カヲル受け萌えみたいです

445:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 19:26:54
シンジが攻めっ!?
LASですら受け臭いシンジが攻め…


シンジきゅん萌えなんでそこらへん覚悟してね
あと遅筆なんで時間かかります
みんなが忘れたころにアプしてるかもね

446:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 19:31:24
>>445
こちらはシンジきゅんのみ萌えなので全く問題無しです
お待ちしております、がんがってください(`・ω・´)b

>数字板
庵野はカヲシン、貞本はシンカヲだそうですよ

447:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 19:48:38
貞シンはツンデレ誘い受け
過呼吸ハァハァ

448:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/09 20:13:55
>>445
誘い受け臭い

449:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/12 21:25:45
>>447
だな。非常に萌ゆる。

450:茸アーム
05/09/12 22:39:20 Iq7n9AeT
447さん
貴方も過呼吸のようですが大丈夫ですか?

451:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/09/20 23:30:36
このスレ好きなので保守しときますね

452:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/02 22:49:31
保全さげ

453:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/14 20:05:41
加持シンを妄想しつつ保守

454:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/21 16:00:15
圧縮が近いので保守

455:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/24 21:06:21
ほっしゅーと

456:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/26 01:05:30
自作自演のエヴァオタに乾杯

457:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/28 20:05:29
801板に帰ったか?

458:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/10/28 20:42:31
カヲシンスレやカヲルスレに移動したんじゃないか?

459:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/08 08:11:26
  ).            _..,,,,
 (.          ●'''" * ""'';;,    また新スレ立てたよ~他スレageて
  )          \.从 从 ;;;ミ 
 (∴           ゝ゚ー ゚ν ;;;ミ.       目指すはスレ一覧の最下層!!!
=====⇒∞∞━(,,,ノ(,,,ノ━━     
 (             ヽ    ;;ミ       (´´ほじほじせっせ。ほじせっせ♪
  \.            > >  ,/~  (´⌒(´
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

460:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/21 09:44:59
>>450
死ねばいいんじゃない

461:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/22 00:28:48
>>450
死ねばいいんと思うよ^^

462:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/11/22 23:03:32
カヲシンまじ好き!!
かっこよすぎ


463:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/02 01:28:23
カヲシンとカヲ→シンがツボ
ツンデレシンジ良い…

464:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/08 02:06:17
DEELE

キールや老人達がツンだからこんな事になるんだ

465:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/08 21:51:51
pgr

466:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/10 16:53:58
>>464
カヲルはデレといいたいのか?

467:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/10 17:10:03
鋼鉄のガールフレンドなるゲームがカヲルとシンジの801な件について

468:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/10 17:30:07
生き残るための戦略だって
ガイナも使徒も大変だ

469:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/22 18:46:57
ゲンドウ×シンジっぽく。しかも途中ですが板の墓場に落としていきます。
続きはまた今度。



 父さんなんか嫌いだ。

 ずっと、そう思っていた。たまに顔をあわせても目もあわせない、優しい言葉なんて聴いたこともない。
 でも仕方ない。多分父さんはそういう人なんだ。子供なんて要らない、冷たい人なんだ。
 だから、僕の方から父さんを嫌いになろう。
 そう、思っていた。
 嫌いな人に冷たくされても、辛くなんかない。
 嫌いな人に会えなくても笑ってもらえなくても優しくされなくても。

 だけど。

 綾波といた時の父さん。
 いつもは無表情だった綾波が、嬉しそうに微笑んで父さんに言葉をかける。
 父さんは穏やかな笑みを浮かべてそれに応えている。
 見たこともない、僕といるときに。そんな顔。
 僕は分からなくなった。父さんが。
 父さんは本当に冷たい人なのか。
 子供なんて要らないのか。

 ひょっとして、要らないのは子供じゃなくて。
 僕、なの、か。





470:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/24 01:44:21
イイヨー(・∀・)

471:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/24 20:15:22 sgWuGOaW
803区間まで水増しコンクリ注入!

472:469
05/12/25 23:51:24
続き。肉体関係方面が苦手な方はそろそろ透明あぼーんよろしく。
いやまだだけど。


 シンジは想像を打ち消すかのように頭を振った。
 しかし頭の中から二人の姿は消えてはくれない。

 『綾波と僕の、どこが違うの』
 『どんなに呼んでも見てくれなかったのに』
 『綾波は僕に笑ってくれた』
 『でも僕はあんな嬉しそうな綾波を見たことない』
 『父さんには見せるの?』
 『綾波になら父さんは笑ってくれるの?』 
 
 いつか見た綾波の白い肢体が目の前から離れない。
 綺麗だ、と思った。紅い目に吸い込まれそうだった。
 その身体を父が抱く。
 …嫌だ。
 柔らかい身体だった。自分も決して筋肉質な方ではないけれど、それでも男の自分とは違う優しい身体。
 父さんにも、触れさせているの?
 ……嫌だ、そんなの嫌だ。
 見つめあって微笑みあって。
 触れ、あって。そして-----  

473:469
05/12/25 23:56:51
 嫌だ
 嫌だ嫌だ

 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!
 
 父さん、綾波を見ないで。
 綾波、父さんを見ないで。

 何が嫌なのか分からない。
 『盗られた』と思うのはどちらをなのだろう。
 嫌なのに。どうしようもなく哀しいのに。
 シンジは自分の身体が熱くなっていくのを止められずにいた。
 「父さん…」
 綾波の白くて細い身体。触れる父の指先。
 そんな想像に自分が嫌になる。

474:469
05/12/25 23:57:37
 「どうして…父さん」
 父の子供は自分なのに、紛れもない真実なのに。
 なのにどうしてこんなに辛いのだろう。
 何が違う。何がいけない。
 どうして父さんは自分を見てくれない?
 シンジは自らの身体をきつく抱きしめた。だれも抱いてはくれなかったから。
 だから、自分で抱くしかなかった。

 「僕が…」
 涙が止まらない。
 綾波と違うところ。シンジに思い当たる所は一つしかない。
 「僕が女の子なら…」
 それは違うと本当は分かっていた。それでも、今の彼にはには
そう思い込むことでしか自分を納得させることはできない。
 「僕が、女なら。父さんは僕を……」

 そこから先を口にすることは出来なかった。
 言葉には出せないことばがシンジの心に染み込んでいく。
 捕らえられる。己の言葉に。己の想いに。
 それでも。

 それでも、シンジはそこから逃げ出すことも振り払うことも出来ず、
ただ涙を流すことしか出来なかった。

475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/26 00:20:44
イイヨイイヨー(・∀・)

476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/26 10:32:22
なんだかんだ言って、結局シンちゃんってファザコンなんだよね。
冷たい態度しかとれないゲンドウの不器用さはどうにかならんものか。

477:469
05/12/27 02:05:37
時間があるうちにどんどんいっときます。
年末は忙しいね。みんなもがんばれ。

最近ますます似てきたな。

ゲンドウは微かにため息をついた。
艶やかな髪、細くしなやかな肢体。大きな黒い瞳。
どこを取っても『彼女』を連想させるに充分過ぎる。
だから、見るのが辛いのか。
自問に、ゲンドウは小さく首を振った。

いいや、『アレ』は違う。

『彼女』は強かった。
今の自分は大抵の人間に少なからず畏怖の念で見られているだろう。
だがそんな自分など及びもつかないほどに彼女は強かった。
微笑んで、生意気なだけの自分をいつの間にか捕らえていた。
そして、置き去った。
微笑んで。
未来、などというものの為に。
自分には『彼女』のいない未来など、欲しくはなかったのに。




478:469
05/12/27 02:06:38
ああ、『アレ』は確かに違う。

いつも怯えたような目で。
反抗する言葉さえ生ぬるくて。
ふいに壊れてしまいそうなほど、弱い。
『彼女』とは似ても似つかない。
だからなのか、彼を見ていると無性に心がざわつくのは。
彼女と同じ顔で、まったく違う表情を見せるから。
だから、辛く当たってしまうのか。

…違うな。

ゲンドウは自嘲気味に笑みを漏らした。
弱いのは、恐らくは自分も同じだ。
彼を見つめるのが怖い。向き合うのが怖い。
…好意を向けられるのが、怖い。
また失ってしまうのが、怖い----
だから、彼の存在を消した。自分の中から。
呼び戻したときも、本当は来て欲しくはなかった。
会えばまた目に入ってくる。また、心乱れる日々が訪れる。
だから逃げ出したときも反抗したときも、止めなかった。
ここまま逃げてくれれば、会わずに済むから。
いいや、逃げ出したかったのは本当は自分なのかもしれない。

479:469
05/12/27 02:10:17
『アレ』は弱い。
『アレ』は『彼女』じゃない
強いのは『彼女』
弱いのは『アレ』

弱いのは。
本当に弱いのは。

自分、だ----

480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/27 07:37:21
ゲンドウに萌えてしまいそうだ

481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/27 12:53:17
イイイイイ(・∀・)イイヨー

482:469
05/12/31 00:37:05
アク禁に巻きこまれてましたよ。
どうでもいいけどレスくれたお二人様、地獄指令スレも巡回しちゃいませんか。
いえ、私もですが。


 雨が、街を薄灰色に染めている。
 ゲンドウはそれを一瞥するとマンションの廊下を足早に進んだ。

 部屋に戻るのは久しぶりだ。尤も、頻繁に戻ったところで何かあるわけでもないのだが。
 サングラスの奥で彼は目を僅かに細める。と、ふいにそれが大きく見開かれた。
 部屋の前に誰かがしゃがみ込んでいる。雨にぬれた身体で。
 立ちすくむゲンドウの姿に気づいたのか、その人物が顔を上げた。
 「何の用だ、シンジ」
 動揺を隠すかのように、殊更冷たく言い放つ。シンジはその言葉に身体を少し震わせ
俯きかける。が、次の瞬間彼は首を振り意を決したようにその口を開いた。
 「…話があるんだ」
 彼の言葉を待つより先に、ゲンドウは部屋の鍵を開け扉を開ける。
 その後姿に少し怒ったようにシンジが何事か叫ぼうとしたとき、開かれたままの扉の
中から声が響いた。
 「何をしている。早く入れ」

483:469
05/12/31 00:38:44
 「父さ…」
 「話は後だ。まずシャワーでも浴びて服を着替えてこい。
 タオルと服はその辺の引き出しに入っている。勝手に使え」
 恐る恐るシンジが部屋に入ると、口を開くより早くゲンドウからこんな言葉を
浴びせかけられる。
 すっかり毒気を抜かれてしまった彼は素直にタオルとシャツを取り出すと、
そのまま浴室へと向かった。
 ゲンドウはそれを見送ると、落ち着かない様子でソファーに腰を下ろした。
それから新聞を手に取り、買って来た缶コーヒーを口に含む。
 「…甘すぎるな」
 誰に聞かせるでもなく、彼はそう呟いた。
 普段は気にも留めないような出来事が、妙に癇に障る。と、突然部屋に
聞きなれぬ電子音が響いた。見るとシンジの荷物の中で携帯電話が激しく
その存在を主張している。
 やや不機嫌そうな顔をしながらゲンドウはそれを手に取ると、ためらうことなく通話ボタンを押した。
 「ちょーっとシンちゃん?何処にいるのよ!遅くなるなら連絡ぐらい入れてよねーー?!」
 途端、けたたましい声が響き渡る。葛城ミサトだ。
 「シンジなら今私のところにいる。何か問題でも発生したか?」
 ゲンドウがそう告げると、明らかに電話の向こうでミサトが緊張したのが分かった。
 「し…指令?!いいえ、何も問題ありません」
 「そうか。ならいい」
 「はい、失礼しました。シンジ君に宜しくお伝えください」
 その言葉と共に回線はあっさりと切られる。よほど慌てていたらしい様子が
目に見えるようで、ゲンドウは苦笑いして電話をテーブルに置いた。と、同時に。
 バタン。
 浴室のドアが開く音がした。どうやらシンジが風呂から上がったらしい。
 その気配を感じ取りゲンドウは彼に気づかれぬよう、小さくため息をついた。

484:469
05/12/31 00:40:38
 どうかしている。

 いつもの自分なら、彼を部屋に招き入れたりなどしない筈だ。
 常夏の今の日本の気候なら、少々の雨に濡れたからといって風邪を引く
こともないだろうに。
 それなのに何故だか妙に気になった。
 雨の中、ただ自分を待ち続けているシンジの姿が。

 どうかしている。本当に。

 そんな些細なことまで気にかかるようになってしまったのも、昼間自分が
考えていた下らぬ思考故か。
 そばにいれば互いに傷つけあうばかりだと分かりきっている筈なのに、
何故こうも彼が気にかかってしまうのか。それを止められないのか。
 ゲンドウは未だその答えを見つられず、ただ深いため息をつくばかりだった。

485:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/31 06:15:14
イイ(・∀・)ヨオォヲヲォオオォォオオオオ

ああ見えてこの人可愛いところもあるんですか?わかりません><

486:名無しが氏んでも代わりはいるもの
05/12/31 07:41:09
>どうでもいいけどレスくれたお二人様、地獄指令スレも巡回しちゃいませんか。

ふふふ。もちろんです。


487:469
06/01/03 01:57:57
あけましておめでとうございます。
いい加減 イイヨ(・∀・)イイヨー のバージョンがどこまで増えていくのか
楽しみになってきますた。
地獄指令スレいいね。これ終わったらバカ親父書きたいなバカ親父。


 どうしよう。

 シンジは身体を拭きながら少しため息をついた。
 勢いでここまで来てしまったものの、あの父が自分の話をまともに聞

くはずがないのは分かりきっていたことだった。
 今こうして部屋に招き入れてくれたことさえ奇跡に近いと言うのに、

それ以上何をどう話せと言うのだろう。
 そもそも、自分がどうして欲しいのかさえ、シンジには分かっていな

かった。
 分かっているのは、たった一つだけ。

 振り向いて。

 自分を置いていったあのときの、父の後ろ姿が頭から離れなくて。
 それが今までずっとシンジの心を締め付けていた。
 どんなに泣いても、喚いても。父は自分を振り向いてはくれないのだ

ろう。それはあの時からずっと分かっていたことだった。
 それでも。
 それでも、シンジは父に振り向いて欲しかった。
 自分を、見て欲しかった。


488:469
06/01/03 01:59:40
 シンジは父のワイシャツをゆっくりと手に取る。
 『父さんの匂いがする』
 懐かしいような、初めて嗅いだようなかおり。
 それが殊更にシンジの心を締め付けた。


 シンジはふるふると頭を振ると、それを身に着けはじめる。
 自分には大きすぎるそのシャツは、袖を折り返さないと掌さえ
出てこない。
 シャツのボタンを全て留めてから、シンジはちょっと迷ったように
彼の下着を手に取った。
 完全に濡れてしまったそれは、なまじ温まってしまった身体につける

にはやや抵抗がある。仕方がない、という顔をして彼はそのままそれを

自分のワイシャツと共に洗濯乾燥機に放り込んだ。
 それから父のワイシャツと一緒に持ってきたジャージの下を手にとっ

て身体に合わせてみる。
 「やっぱり大きすぎるなあ…」
 裾は折り返すにしても胴回りがあまりに緩すぎて、それは素直に彼の

腰にとどまってくれそうにない。
 シンジは諦めたようにそれを籠に放り込んだ。
 「まあ、このままでも大丈夫かな」
 ワイシャツの丈は幸いにも彼の膝くらいまでを隠していたため、素足

のままでもあまり違和感を感じさせないで済みそうだ。
 シンジは自分にそう言い聞かせると、意を決したように脱衣所のドア

を開けた。

489:469
06/01/03 02:01:05
 「いいお湯でした。…えと、父さんも入るの?」
 ソファーに座ったまま振り向きもしないゲンドウにそう声をかける。
 その問いに彼はいいや、とだけ答えると彼は缶コーヒーを口に運ぶ
仕草をした。が、もうとっくに空になってしまっていたらしくゲンドウは

憮然とした表情でそれをテーブルの隅に追いやる。
 「あ、コーヒーなら僕が入れるよ。機械どこ?」
 「知らん。あるなら台所だろうな」
 家主とは思えぬ答えにシンジは一瞬呆れ顔を作って見せるが、
気を取り直したように台所の棚を漁り始めた。
 その姿を何気なく横目に入れたゲンドウの顔が、一瞬呆気にとられる。
 「なんだその格好は」
 「あ、ズボン大きすぎて…。服が乾くまでだからいいかなと思ったん

 だけど、ごめん。だらしなかったかな…」
 謝りながらも棚の奥から目当ての機材を見つけると、シンジは探索の

ついでに先に見つけたコーヒー豆をセットする。
 「いや、構わん」
 ゲンドウはそれだけ呟くと、シンジから目線をはずすようにふいと新聞に
目を落とした。
 
 大きすぎる彼のシャツは、シンジに辛うじて存在する骨っぽさを巧妙

なくらい覆い隠し実際よりも彼を華奢に見せていた。
 それは、他でもない『彼女』を否が応でもゲンドウに思い出させる。

 『ユイ……』

 心の中でゲンドウはそっと、その名前を呟いた。

490:469
06/01/03 02:01:56
うわ、1つ目の改行がえらいことに。

491:469
06/01/03 02:06:38
うわあ。1つ目どころか全部の改行がとんでもない。
何故だ。

492:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/03 18:38:43
イイ(・∀・)ヨ-!  !-E(・∀・)トト

>>491
坊やだからさ

493:469
06/01/04 02:20:36
>492
…ツッコんだな!
父さんにもツッコまれたことないのに!

494:492
06/01/04 04:44:34
>>493
いや~んな感じィ うへへ!

495:469
06/01/05 11:00:48
>494
…修正してやるっ!

すいません嘘です書き込んだ後で自分でもヤバイ台詞だってことに気づきました。

 「…コーヒー入ったよ。ここ置くね」
 シンジの声に顔も上げずゲンドウはああ、とだけ返事するとコーヒーカップを手に取った。
 そういえば自分の部屋で淹れたてのコーヒーを飲むことなど、何年ぶりだろう。
口に含んだそれは予想外なほど熱く、少し苦い。
 ふと気づくといつの間にかシンジもソファー横の床に座り、コーヒーに口をつけていた。
 しばらく無言の刻が続く。
 壁にかけた時計の音だけが音のない部屋でやけに大きく響く気がした。
 「あ、父さん食事は…?」
 静寂を破ったのはシンジのこんな言葉だった。
 「外で済ませた。腹が減っているならお前だけ何かとれ」
 「いや、別に僕もお腹へってないから…」
 取り付くしまもないゲンドウの言葉にシンジは少し俯く。それからふと気づいたように言葉を続けた。
 「外で、って…綾波と一緒に?」
 「ああ。レイも一緒だ」
 『レイ』という呼び名にシンジの身体がびくり、と震える。その姿にゲンドウは不審そうに眉根を寄せた。
 「それがお前に何か関係あるのか?」
 あくまでも冷淡な口調に、シンジは頭にかっと血が上るのを感じた。
 「関係って…関係なかったら聞いちゃいけないの?!綾波は同じエヴァのパイロットの仲間だし…それに…」
 肩が震える。言葉の続きがどうしても出てこなかった。

 『どうして父さんは綾波にだけはそんなに優しいの』

 言葉に出来ぬ重さにシンジは思わず俯いた。ただ、身体だけがぶるぶると震えている。
その姿にゲンドウは苦虫を噛み潰したような顔で口を開いた。
 「そんなくだらん話をするためにわざわざこんな所まで来たのか」
 その言葉に瞬間、シンジの中で何かが弾けるような感覚が、した。

496:469
06/01/05 11:02:12
 「…くだらない?くだらない話って何だよ?!」
 ほとんど叫ぶようなシンジの剣幕にゲンドウは思わず彼の顔を見上げた。
 「父さんはいつもそうやって僕の言うことなんかまともに聞いてくれない。
 …それなのに」
 肩が震える。握り締めた拳が震える。…心が、震える。
 「それなのに…僕が望むものは何もくれないくせに…僕の大事なものは
 全部奪っていくんだ…!」
 そう。何も貰ってはこなかった。
 父親らしい言葉も、優しい言葉も、笑顔も。
 『綾波にはあげるくせに』
 シンジの目からはもう涙さえ出てこなかった。
 この激情はどうしようもなく、ただはけ口を求めてシンジの言葉の刃となり
ゲンドウに突き刺さる。
 「綾波も、僕の生活も。…母さんも。父さんは全部僕から取り上げるんだ!
 全部父さんの都合で!」
 言ってはいけない言葉。
 小さい頃から自分の周りで囁かれていて、とても嫌だった言葉。
 絶対に認めてはいけない言葉。
 それが口から滑り落ちる。
 「母さんを返してよ。父さんのせいで死んだ、母さんを…!」
 シンジの言葉にゲンドウの目が、大きく見開かれた。

497:469
06/01/05 11:05:56
 『母さんを返して』
 
 シンジの言葉にゲンドウの身体がかっと熱くなる。
 『返して、だと?』
 『ユイが帰ってこなかったのは、誰の為だ?』
 『未来。…お前のいる未来というモノの為に』
 『お前の為に』
 『お前の為にユイは帰ってこなかった』
 『そのお前が言うのか。返してと』
 『私から全てを奪った、お前が言うのか』

 『私に全てを奪われた、などという言葉を----!』

 口を開くよりも早く、ゲンドウの拳がシンジの頬を捉えた。
 突然の出来事にシンジの身体はあっさりと床に打ち付けられ、
唇の端は切れて血がにじんでいた。
 「父さん…」
 血を拭いながらシンジはそう呟いた。驚きで目が見開かれている。
だがそれに構わずゲンドウは立ち上がると彼の胸倉を掴みあげた。
 シンジの身体がびくり、と緊張するのが服の上からでもよく分かる。
 その姿にゲンドウはようやく我に返った。
 そのままシンジの両目を見据える。

498:469
06/01/05 11:06:45
 ユイと同じ黒い瞳。
 今にも泣き出しそうに、潤んでいる。
 彼がネルフに来てからは、こんな目しか見ていない。
 いいや、初めに見たのは彼の元を去った、あの時か。
 あの時から、シンジはずっとこんな目をしていたのか。

 ゲンドウは掴みあげた手を、そっと下ろした。不審そうに見上げる彼の肩に掌を置く。
 「人は自分の力で、独りで歩くしかない。私はずっとそうしてきた」
 全てを失ったとき、そう悟った。
 満たされたと思ってもそれはすぐに消える。結局人は独りに戻る。
 ならば、それに縋るのは辞めようと心に誓った。
 「だが、お前は」
 そんなふうに生きられぬ者もいる。しかしゲンドウは何かに縋るより独りの方がまだ楽だったから。
 「お前は、誰かに縋る生き方を選ぶのか」
 自分には選べぬ生き方を。
 それを、彼女に似たこの息子は選ぶのか。
 「ならば与えてやる。だが私はこれの他に方法を知らぬ」
 「父さ……」

 思わず出たシンジの言葉は、そのまま何かに遮られた-----

499:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/06 00:53:14
イイヨヨヨ(・∀・)ヨヨヨヨォオ!

500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/06 01:07:16
つ…続きキボン(*´Д`)ハァハァ

501:469
06/01/06 18:05:37
すいませんゲンドウ最悪です。
あとマジ肉体関係駄目な方透明あぼーん宜しくお願いします。
入れようか迷ったのですが、これ書かないとどうしても駄目だったので。


 びくり、とシンジの身体が震える。
 気がつくとゲンドウの唇が彼のそれを塞いでいた。突然の行為に
シンジの目が驚きに見開かれる。
 「恨みたいなら好きにしろ。だが、忘れるな」
 耳元で囁かれる言葉。しかし肩で息をすることに気をとられ、それは
まるでシンジの耳には届いていなかった。
 「お前が望んだ事だ。たとえ、お前がどう思おうとも」
 その言葉と共に、シンジの身体が抱き上げられる。あまりの展開に
ついていけてない風情の彼をよそに、ゲンドウは寝室のドアを開け、
彼の身体をベッドに放り投げた。
 「……!!!」
 衝撃にシンジの身体が軋む。それに構わずゲンドウはそのまま彼の
身体を押さえ込んだ。
 「…何…父さん…」

 怖い。

 いつもとは違いすぎる父の行動に、シンジの身体が竦みあがる。
だがお構い無しにゲンドウはそのまま彼の服のボタンに手をかけた。

502:469
06/01/06 18:07:23
 「……っ?!嫌だ!父さん…やめてよ…!」
 ようやく我に返ったシンジは激しく身体を捩り、父の体を押しもどそうと
力を込めた。だが体躯差はどうにもならずあっさりと両手を押さえ込まれて
しまう。そしてそのまま再び唇を塞がれた。
 「……っふ…く…ぅ」
 頭を振って逃れようとするものの、両手で押さえ込まれそれすらも
ままならない。戸惑うシンジの口内をゲンドウは乱暴に蹂躙していった。
 「…ん…ぅん…っ」
 絡み付く感覚にシンジの思考が霞んでゆく。抵抗のなくなったシンジの
身体を、ゲンドウはそのままきつく抱きしめた。
 「……ぁ…」
 こんな状況だというのに、シンジには自分の身体が歓喜していくのが
よく分かった。
 ずっと自分はこうして欲しかったのだと、初めて知った気がする。
 ずっと不安で仕方がなかった。誰かに支えて欲しかった。
 …抱きしめて、欲しかった。
 こんなやり方でさえなければ、これはどれだけ自分にとって嬉しい
出来事だっただろう。そう思うとシンジはやるせない思いがした。
 ゆるゆると、自分の両腕をゲンドウの背中にまわしてみる。
 『父さんの背中だ』
 広くて大きな背中。自分はずっと、これを追いかけていた。
 ようやく追いついた。
 自分の欲しかった形ではないけれど、それでも父は自分をようやく
見つけてくれた。
 『父さんが、そうしたいなら…』
 シンジはゆっくりと腕を首にまわし、自分からゲンドウを求めるように
舌を蠢かせた。

503:469
06/01/06 18:09:07
 ようやく唇が離される。
 もうシンジは抵抗しなかった。ゲンドウのなすがまま、服の
ボタンを外される。
 「下着も着けていなかったのか。用意のいいことだ」
 ゲンドウの言葉にシンジの頬がかっと染まる。
 「違…っ…ぁ…っ?!」
 反論を聴くこともせず、ゲンドウは彼の身体を屠り始めた。
 首筋に、鎖骨に、脇腹に。紅い徴を刻んでゆく。 それから
胸の突起を唇と舌で、丹念に転がした。
 「…ん…ぁ……っ」
 それだけでシンジは己の身体に熱が篭るのを感じた。
 背筋からぞわぞわと湧き上がる感覚に思わず目を閉じる。
 ひくひくと身体を震わせるシンジにふ、と笑みを漏らせると
ゲンドウはそのまま彼の下腹部に手を伸ばした。
 「…っ?!…ゃ…っ!」
 初めて他人に触れられる感覚に、シンジはびくりと肩を竦めた。
だがゲンドウはその手を止めようとはしない。いやむしろ煽るように
殊更にその掌で彼のそれを撫で回す。
 「…はぁ…ぁ…っ止めてよ…っ」
 潤んだ目で父を見上げる。それは先程までの寂しそうな瞳ではなく、
その奥に艶を隠した黒い瞳。
 ゲンドウはそれを確認すると、更に強く彼自身を弄り始める。
 勃ちあがったそれの先端からはひくひくと透明な液が滴り、彼が
限界に近いことを示していた。

504:469
06/01/06 18:11:18
 「…やだ…もう…ぁ…っ」
 喉の奥から振り絞るようなか細いシンジの声に、ゲンドウは満足そうに
笑みを浮かべ耳元で囁きかける。
 「構わん。このまま出してしまえ」
 「…っ!ゃだ…ぁ…父さん…!」
 瞬間、びくりとシンジの身体が跳ね上がり、ゲンドウの掌に白濁した
それが迸った。
 「…あ…ぁぁ…」
 はあはあと肩で息をしてぐったりと横たわるシンジの両肢を、ゲンドウは
お構い無しに押し広げる。びくりと身体を震わせるシンジの最奥に
今吐き出したばかりの彼の白濁液を塗りこんだ。
 「…ひ…っ」
 自分でさえ目にしたこともない箇所に触れられ、シンジはびくんと
身体を硬くする。だが責苦はそれに留まらない。
 入口周辺を彷徨っていた指先がゆっくりと中に押し入り始める。
初めて知るその奇妙な感覚にシンジの目尻からは堪らず涙が溢れていた。
 「…嫌…やだ…父さん…っ」
 「やはり、固いな」
 シンジの哀願に耳もかさずゲンドウはそう呟くとベッドサイドにある
ボードの引き出しから小瓶を取り出し、一旦引き抜いた指にその中身を
とりだすと、再び彼の奥にそれを塗りこむように何度も出し入れをする。
 「…っ!…や…っはぁ…!」
 冷たいそれに身を震わせながら、シンジはそれでも身体の奥から
滲み出てくるかのような熱い感覚に身体強張らせた。
 それはじりじりとシンジを追い詰め、知らず彼自身を再び熱く
勃ちあがらせている。
 ゲンドウはシンジの変化に気付くとその指を引き抜き、代わりに
彼自身をそこにあてがった。そしてそれはシンジが何か反応する
隙さえ与えずに一気に彼の中に進入していた。

505:469
06/01/06 18:13:18
 「……っ?!ぁ…っ痛ぅ…!」
 突然押し入られて、シンジは叫び声を漏らす。だがゲンドウは
それに構うことなく彼の腰を持ち上げると小刻みに揺らし始めた。
 繋がった場所からちゅくちゅくと淫靡な音が響く。その恥ずかしさに
シンジは我を忘れて頭を振った。
 ゲンドウのそれが探るようにシンジの内部を突き上げていく。
掻きまわし、弄られる感覚にシンジはただ翻弄されていた。
 と、ある一点をゲンドウが突いたときシンジの頭の中に閃光が走る。
 「ひぁ…っ?!」
 その反応を見逃す事無く、ゲンドウはそのままそこを激しく
責め立て始める。身体の奥から溢れ出す未知の感覚に、シンジは
怖れるように身体を震わせた。
 「…っぁ…あぁ…っ」
 甘い吐息が知らず口から漏れはじめる。初めて感じる昇りつめる
ような感覚。自分の中で猛り狂う父の存在。シンジは抗うすべもなく
それに流されていた。
 昇り詰めた先に何があるのか。それは彼自身にも分からない。
 ただシンジは自分を求める父のそれを、より深く求めることに
だけ集中していた。
 瞬間、ゲンドウが己の中で固さを増すのを感じる。
 「…あっ…父さん…!」
 シンジの身体がびくりと跳ねる。ゲンドウはそれを固く抱きしめ
留まらせると一気に最奥を突き上げた。
 「あぁ…っ!父さん…父さん…っ!」
 その名を呼び、彼が限界に達しようとしたその時、父の吐息のような
呟きが耳元で響いた。
 「ユイ………」

506:469
06/01/06 18:14:08
 「………っ?!」

 シンジの目が見開かれる。
 違う。
 そう叫びたかった。自分は母ではない、シンジだと。
 自分の名を呼んで、と。
 だがそう思う暇もなくそれは彼を限界まで昇り詰めさせた。
 「…っあっ…んぁ…っっ!」
 一瞬、世界が白く染まる。
 シンジは同時に自分の中に熱いものが溢れ出したのを感じた。
 それが、彼の感じた最後の感覚だった。

 堕ちてゆく。
 深い、奈落に。
 どこまでも深い闇に。
 
 手に入れたと思ったそれは、あまりにも容易く彼の指の隙間から
零れ落ちてしまった。
 「父さん……」
 シンジの目から涙が零れ落ちる。
 やっと手に入れたと思ったのに。
 やっと、満たされたと思ったのに。

 どこまでも自分は『自分』として見て貰えはしないのだと知り、
シンジはただ暗い淵で己の身体を抱きしめるより他になかった-----

507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/06 18:51:17
ユメガヒロガリ(・∀・)イイイイング

508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/07 02:42:30
キテター!!(゚∀゚)

509:469
06/01/07 09:51:29
朝っぱらからなんちゅーもん投下してんだ自分。と
突っ込まずにいられません。
というかゲンドウ、なんぼなんでも人を放り投げるな。男やもめで
どうしてローションとか完備してあるんですか。
ひょっとしたらそれ以上のモン持ってるかも。なんだこの変態親父。
人の所為にすな。お前が書いてるんじゃボケ、と自己ツッコミしつつ。


 己の腕の中で乱れる息子の姿。
 それは、ゲンドウにとって情欲の対象とは比べ物にならぬほどの存在だった。
 『それ』にどう触れてよいのか、ずっと分からなかった。
 思い出すのはいつも、無垢な目をしてユイの腕の中から自分を見上げる彼の姿。
 嬉しそうな目をして、幸せそうに微笑む姿。
 それが失われたのは、あの時から。
 ユイが永遠になった、あの瞬間からだった。

 「…父さん…父さん…っ!」
 それが、今は自分の腕の中で情欲にまみれている。
 見たこともない、己の分身の艶に溺れた痴態。それを与えている自分自身の姿。
 『彼女が見たら、どう思うだろうか』
 彼の顔に自嘲気味な笑みが浮かぶ。
 「ユイ………」
 ゲンドウはシンジの中に放つ直前、無意識のうち呟いていた。

510:469
06/01/07 09:52:47
 何故、自分とシンジを置いていった。
 おまえがここに居てさえくれれば。
 そうすれば、こんな想いをさせずにすんだのに。

 いいや、違う。
 彼女のせいなどではなかった。
 こうなったのは、全て自分の所為だ。
 全てを捨てて、逃げ出した自分。
 彼を見ようとしなかった自分。
 すべて彼自身の蒔いた種だった。
 そのつけを今、彼の息子が全て負ってしまっている。

 「…あぁ…んぁっ…!」
 ゲンドウが己を吐き出した瞬間、腕の中でシンジの身体も跳ねる。
 男に犯され、絶頂に達する息子の姿。それはゲンドウにとって背徳以外の何物でもない。
 シンジの身体から力が抜けていく。
 「父さん…」
 その言葉を最後に、息子が気を失ったのを知った。
 「シンジ…すまない…」
 目尻を濡らしたまま意識を失う息子に、そう声をかける。
 本人に伝わらないところでしか、このような言葉を口に出せない自分が無性に情けなかった。

 『ユイ…私はどうすれば良かったのだ…』

 問いには誰も答えてはくれなかった。
 傷つけあうのは初めから分かっていた事だった。
 その上で、呼び戻した。
 全て予想していたことだった。
 だが、これは----

 ゲンドウは初めて、己が今進むべき道を見失ったことに、気が、ついた-----

511:469
06/01/07 09:54:07
 シンジが目を覚ましたとき、部屋には誰も残っていなかった。
 がらんとした暗い部屋は、妙に冷たい。
 重い腰を庇いながらリビングに向かうと、テーブルの上になにか置いてあるのを見つける。
 シンジはそれを手に取りぼんやりと眺めた。
 【葛城くんには連絡した。今日は学校とネルフには行かなくてもよい】
 たったそれだけの文章と、鍵。
 それは「これを使って出て行け」と言われているのか、それとも
「いつでもここに来ていい」という証なのか。
 シンジにそれを判断することは出来なかった。

 重い身体を引きずり、シンジはシャワールームに向かう。
 身体に残された昨夜の情事の跡。それはシンジにとって忘れがたく、しかし
消してしまいたい思い出だった。
 湯を満遍なく身体にかける。しかしそんな事では昨日の傷跡は決して消えてはくれない。

 乱れた自分。
 汚された自分。
 犯された自分。
 再び、父に捨てられた自分----

 シャワーの音に、嗚咽が混じる。
 手に入れたと思ったのに。
 いいや、手に入れたと思ったからこそ。
 今のこの感情がシンジには耐えられぬほどの寂しさを与えていた。
 『父さん』
 『どうして、父さん』
 溢れる涙は彼自身にも止め方など、分かるはずもなかった。

512:469
06/01/07 09:55:04
 身体を拭いて、シンジは父のベッドにもう一度身体を滑り込ませた。
 昨日感じた父のにおいに塗れているシーツに顔をうずめる。

 『僕を見て』
 『僕に触れて』
 『僕を、抱きしめてよ…』

 自身に手を這わせる。
 女にはない器官。男の自分だけがもっているそれに指を這わせる。
 『父さん…』
 父に弄られる自分を想像する。
 咥えられ、舌で嬲られる。指で扱かれる。
 『それ』を弄られている間は、父は『女』を思い出さないだろうから。
 だから執拗にそこを責め立てた。
 「…ぁ…んぁ…父さん…」
 父の顔を思い浮かべながら夢中で扱く。

 もっと、狂わせて。
 他に何も感じないくらい。
 何も思い出せなくなるくらい、僕を犯して。
 父さんの『モノ』にして。
 もうどうでもいい。
 自分のプライドも、嫉妬も、父への憧憬も。
 全て忘れさせて。

 「あぁ…っ父さん…もっと…っ」
 身体が跳ねる。昨日と同じように。
 と、同時に。
 シンジの掌に、白い涙が、迸った----

513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/07 13:30:28
ウヒョイイ━(。A。)━!!!!

514:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/07 15:28:36
職人さん乙です!
シンジ切ない・・だがそれがイイ (*´д`)ハァハ

今ちょうど命の選択~のDVDを茶の間でたれ流しながら読んでたんだが
「父さんやめてよ!!!!こんなのやめてよぉぉぉぉぉ」のセリフと
バッチリシンクロしてしまい妙にハゲ照れ。

パターンレインボウゥ!! 間違いありません。ウヒョーです!


515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/07 18:40:30
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。) ウヒョーォオヲォオオ!

516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/08 00:25:47
モエー――!!!!!!!!!!!!!!!!
ハァハァ止まらんwwwwwwwwwwwwwwwwヤヴァイ!!!!!

次はトウジ×シンジ物キボンヌwwwww

517:469
06/01/08 01:33:02
>516
はは、無茶言うなよコイツぅw つうのはまあ冗談ですがw
まあこの先は今回はともかく今後どんどん暗くなりまする。
エロ要素もあんまないかな。
それでよければ最後までお付き合いくださいませ。



 シンジは携帯の画面に「着信」の文字を見つけると、急いで留守電を確認する。
それは『あの時』から始まった奇妙な習慣だった。
 あの夜から、時折シンジの携帯にはゲンドウからの着信が入るようになった。
大抵は「今日は部屋に戻る」等のほんの短い父の予定のようなものなのだが、
シンジはそれがまるで何かの合図のように彼のマンションへと向かうのだ。
 今日も『それ』は彼の携帯に何事もなかったかのように吹き込まれている。
シンジは夕飯の買い物を済ませると足早にゲンドウのマンションへと向かった。

 『それ』の時ゲンドウは彼の部屋でシンジの作った食事を採ることに、いつのまにか決まっていた。
 だからシンジは安心して夕飯の用意をはじめる。
 誰かのために作る食事は案外苦ではないことに気付いたのは、ミサトと一緒に住むようになってからだった。
 だが彼の父に食事をしつらえることは、それにも増してシンジにとって楽しい出来事になっていた。
 父と二人で摂る食事。
 ずっと焦がれていた時間が過ごせることは、シンジにとって何よりの至福の時間だ。
 夕飯の仕込を済ませると、ダイニングの椅子に腰を下ろしたシンジはふ、と時計に目を走らせる。
 帰ってくると分かっている人を待つ事が、こんなに楽しいものだとシンジはこうやって時を過ごすことで
初めて知った。

518:469
06/01/08 01:34:22
 やがて扉の向こうから響く靴音に、シンジは顔を綻ばせる。
 「おかえり、父さん」
 シンジの笑顔にゲンドウはああ、とだけ答えるとコートをシンジに手渡し
シャワールームへと向かう。
 シンジはそれをクローゼットへ仕舞うと父が風呂から上がったタイミングに
合うように夕飯の支度を始めるのだ。
 まるで、ままごとの様な甘い時間。
 シンジはそれをただ享受していくだけだった。
 やがて風呂から上がる父の気配を感じる。
 「お疲れ様。ご飯出来てるよ」
 シンジの言葉に答える事無く、ゲンドウは彼の身体を抱き寄せる。
 「…ぁ…待って…」
 「どうした。…嫌か」
 父の言葉にシンジはふるふると首を振る。
 「違うよ…ご飯、冷めちゃう…」
 シンジの言葉にゲンドウは構わん、とだけ答えると彼の身体を再び抱き寄せ、口付ける。
 「…ん……っ」
 甘い接吻。
 それはシンジの心をもゆるゆると蕩けさせる。
 『あの時』の彼の呟きを、シンジは意識的に頭の中から追い出していた。
 それさえ忘れてしまえば、今の状況は彼にとって申し分ない。
 自分は父に求められている。
 それが身体だけでも、シンジにとっては自分を保つには充分だった。

519:469
06/01/08 01:35:23
 ゲンドウの首に両腕を回す。
 それが合図のように、二人は互いを求め始めた。
 触れられる、指先。
 与えられる快感。
 それらは全てシンジにとって己の情欲そのものだった。
 「あぁ…父さん…っもっと…!」
 躊躇う事無く求める彼に、ゲンドウは激しく彼自身を弄ってゆく。
 もっと深く。
 もっと、激しく。
 シンジは父を求め続けた。
 いつのまにか躊躇いは何処かに消え去っていた。
 今の自分に感じられるのは父の熱い飛沫だけ。
 それが全てだった。

 すべて、どうでもいい。
 抱きしめて。
 気持ちよくさせて。
 それが何故いけないことなの?
 どうでもいい、何もかも。
 世界も、未来も。…自分自身も。
 全てどうでもいい。
 自分にとって気持ちいい、今があればそれでいい。

 シンジはゲンドウのそれを咥え、目を閉じた。
 舌でゆるゆるとそれを味わう。
 父さんの、雄。
 自分を犯す、強い『雄』
 それが世界の全てだった。


520:469
06/01/08 01:36:17
 ゲンドウのそれを、自ら自分の最奥へと導く。
 早く。もっと深く。
 シンジは恥も外聞もなく、それを自分の中に受け入れた。
 「ぁ…っ父さん…いい…!」
 甘い吐息を漏らす。それは彼にとっての最上の時間。
 父と過ごす甘い憩いの時間。
 己を求める父。
 父を求める、自分自身。
 全てはこのためにあった。

 「あぁ…父さん…っもう…っ!」
 溜息はかき消されてゆく。深い、奈落の刻に。
 身体の奥に吐きだされる欲望の液体。
 それらがシンジの全てを情欲に駆り立ててゆく。
 だが、それは。

 それは。
 幸せな刻は、永遠には続かない。
 シンジにとってもそれは、音もさせず近づいていた。
 別離のとき。
 それは、彼にとって。

 最悪の状況でそれは訪れることを、今のシンジには知る由もなかった----

521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/08 05:03:24
ウヒョー(  ・)( ・∀)イイ(・∀・)ヨー(∀・ )(・  )イイヨー

522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/08 09:22:38
ウホッ 先の読めない展開になって参りました(*´Д`)ハァハァ

523:469
06/01/08 09:50:32
>522
いんや今後読めまくりです展開w
そして素で>514にビビったw
ともあれ、暗い話が続きますが最後は幸せにしたいです。



 エヴァに乗る。
 それはシンジにとって父との繋がりだった。
 いつか綾波が『絆』と行っていた事の意味が、シンジには
ほんの少しだけ分かる気がした。
 エヴァに乗って使徒を殲滅すれば、父は自分を褒めてくれる。
 それだけがシンジにとっての『エヴァに乗る理由』だった。
 だが、それは------

 「どうしたシンジ。何故戦わん」
 「だって人が乗ってるんだよ?!僕には出来ないよ!!!」
 戦う相手は常に『ヒト』ではなかった。
 だからこそ『殲滅』できたのだ。シンジにとっては。
 『ヒト』と戦う。『ヒト』を傷つける。
 『ヒトを殺す』
 シンジにそれが出来るはずもなかった。
 そんな事を要求する父自身、シンジは信じられない思いだった。
 3号機…いや、第13使徒バルディエルの掌が、初号機の喉を掴む。
 息苦しさにシンジはくう、と溜息のような声を漏らす。
 「戦わなければお前が死ぬぞ」
 「それでもいい…僕には…出来ないよ…!」

524:469
06/01/08 09:51:52
 きりきりとシンジを締め付けるそれに、ゲンドウは眉根を狭める。
 彼は本気だ。
 他人を傷つけるくらいなら自分を傷つける方が、シンジにとっては
まだ容易い行為であることは、ゲンドウにもよく分かっていた。
 このまま彼の意思に全てをゆだねれば、彼はあっさりとその命を
差し出すだろう。
 ゲンドウはマヤに指示を与える。
 「初号機のシンクロを全てカット」
 それは、シンジにとって最悪の。
 しかしゲンドウにとっては唯一の判断だった。

 「やめて、父さんやめてよ!!!」
 悲痛な叫びが指令室にも響き渡る。
 ダミープラグに操られた初号機は、シンジの目の前で使徒殲滅を
実行していた。
 「やだ…嫌だよ…!こんなの…!」
 初号機の掌に握られる『それ』にシンジは目を見開いた。
 「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
 シンジの目の前で『それ』はぐしゃりと握りつぶされる。
 『ヒト』の乗った、エントリープラグ。それがシンジの掌で、
握りつぶされたのだ。
 「エヴァ参号機…いえ目標、完全に沈黙しました…」
 作戦司令室に、暗い声が響き渡る。
 そして、エントリープラグから搭乗者が救出される。幸いにも
それは命だけは取り留めていた。
 シンジはほっとしたようにその姿を見やり、そして。

 「---------!!!!!」

525:469
06/01/08 09:53:40
 もう、叫び声も出なかった。
 助け出された『それ』は。
 自分が殺そうとした『それ』は。
 父が殺せと命令した、『それ』は-----!

 生まれて初めて、シンジは他人を憎いと思った。
 回収された初号機の中で、気がつくとシンジはゲンドウに向かって、
啼く様に叫んでいだ。
 「まだ内部電源は残ってる!ここを半分潰す位ならできるんだ!」
 
 ずっと見ないフリをしていた。
 父の冷酷さを。
 自分の『役割』を。
 父にとっての自分は、あくまでも便利のよい『モノ』でしかなかったのだと。

 エヴァに乗る自分。
 彼の性を咥えこむ自分。
 楽しませるための自分。
 命令を遂行するためだけの、自分。

 それでもいい、と思っていた。父が自分を見てくれるなら。
 それでも幸せだと。満足だと。自分にそう言い聞かせてきた。
 事実、彼にとって今までの時間は至福だった。
 満たされていた、と思った。
 身体だけとはいえ、父に愛された。
 情欲だけとはいえ、求められた。
 命令遂行のためだけとはいえ、褒められた。
 それはシンジにとって全て幸せに繋がるものだった。

 その結果が、これなのか-----!!!

526:469
06/01/08 09:54:54
 『要らない』

 こんな『幸せ』なら、要らない。
 他人を踏みつけて、見殺しにして。
 そんなことでしか手に入らない幸せなら、もう欲しくはなかった。
 そんな父ならもう、消してしまったほうがマシだった。
 父の作ったエヴァと共に。
 全て消してしまおうと。
 忌まわしい、自分自身と共に。

 だが、その願いさえもゲンドウはシンジに赦す事はなかった。
 彼は強制排除され、病院に搬送される。
 彼の父への憎しみを抱えたまま。

 彼の頬を濡らすものは、LCLだけでは、なかった-----

527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/08 14:14:59
イイッ(・∀・)ッッ!

528:469
06/01/08 15:39:33
マザコン親父とファザコン息子に拍車がかかってまいりました。



 「もうエヴァには乗らない」
 シンジはゲンドウを睨みながらそう叫んだ。
 こうなる事は彼がダミープラグの使用を決めたときから分かっていた事だった。
だからゲンドウは驚くこともなくその要求を聞き入れる。
 ピシャリと扉が閉まり、部屋を後にするシンジの後姿を見つめながらゲンドウは
シンジのパイロット資格の剥奪を命ずる内線をかける。
 それから執務室の扉をじっと見据えた。

 早かれ遅かれ、こうなる事は分かっていた。
 相容れる存在ではないのだ。自分達は。
 血に塗れた自分が触れてはいけない存在だった。初めから。
 はじめから全て、ゲンドウにはわかっていたのだ。
 それなのに触れてしまった。
 抱きしめてしまった。
 その血で汚れた掌で、穢してしまった。
 『これでいい。これ以上汚れる必要は、ない』
 独りでいることには、もう、慣れた。
 憎まれることにも。
 だがら、これでいい。
 そうすることでシンジが立って生きていけるのなら、ゲンドウにはそれだけでよかった。

529:469
06/01/08 15:42:24
 脳裏に浮かぶのは、いつもあの頃のシンジの姿。
 幸せそうな笑みを浮かべ、ユイの腕の中で微笑む息子の姿。

 壊したのは、自分だ。

 だがら、罪を負うのは自分だけでいい。
 彼の涙を流す姿など、もう見たくはなかった。
 『こんな私を見たらおまえは笑うだろうか』
 ゲンドウは彼の妻に思いを馳せる。

 『あなたはとても不器用なヒト』
 『生きるのが、苦手なのね』
 微笑みながら自分を抱きしめた、手。
 受け入れた微笑。

 いまその手がココにないことを、ゲンドウにとってあの日以来
これほどに感じた刻は、なかった。
 そして、こんな愛し方しか出来ない自分を。

 これほどに、後悔したことは、なかった-----

530:469
06/01/08 17:53:06
 「なんで今更逃げるんだよ!」
 シンジの携帯に着信が入る。彼が通話ボタンを押すと同時に、こんなケンスケの
謗り声が響いてきた。
 逃げるわけじゃない。
 もう嫌なんだ。あの父の元で働くのは。
 だから、見切った。
 せっかく出来た友達を殺せと命令するような、あの、父を。
 だがシンジが口を開く前に、回線はぶつりと切られてしまう。

 『誰も、分かってくれない』

 誰もいない。
 自分の心を分かってくれるものは誰もいないんだと、シンジはそう悟った。
 どうしようもなかったのに。
 父がそう命じたから、だから、トウジはあんな目にあったのに。
 自分は傷つけることなど望んではいなかったのに。
 シンジは箱根湯本の駅のホームで、電車が来るのを待っていた

531:469
06/01/08 17:54:15
 ここから離れよう。
 そうすればもう傷つかなくて済む。
 また平和な日々が訪れる。
 
 平和?
 あの、何もない日々が?
 誰からも求められない、誰も自分を見てくれない日々。
 それが自分にとっての平和?

 『仕方がないじゃないか』
 『だって僕はもう、エヴァのパイロットじゃない』
 
 だから、もう誰も自分を見てはくれない。
 それでいいの?

 知らない。
 もう考えたくない。
 自分の中で響くこの声は何?
 どうしてこんなに思い出したくないことばかり聞くの?

 『父さんなんて嫌い』
 『みんな嫌いだ』
 『楽しいことばかり考えて、何がいけないの』
 『楽しい事だけして、それで幸せならいいじゃないか』

 そうして、友達を壊すの?

 違う!
 あれは僕じゃない!
 僕のせいじゃない、父さんがいけないんだ!
 父さんのせいでトウジは!!!

532:469
06/01/08 17:55:31
 突然、警報が響き渡る。
 「使徒…!」
 シンジは駅から飛び出した。
 もう何も出来ないとわかっているのに、それでも彼はそうぜずにはいられなかった。
 そんなシンジに声をかける者がいた。加持リョウジだ。
 「シンジ君じゃないか。ここは危ない、こっちだ」
 誘われるまま彼についていく。
 壊される街。逃げ惑う人々。
 煩いほどに鳴り響く警報の音。
 彼がエヴァに乗って戦っている間の人々の喧騒をシンジは初めて目の当たりにした。
 呆然とそれを見つめるシンジに加持が声をかける。
 「君は、大人を知るのが早すぎたんだな」
 「………?」
 シンジのもつ雰囲気の違いを、加持はいち早く見抜いていた。
 おそらく彼がもう『知っている』ことに。
 「同情はしないさ。こんな御時世だからな」
 そのまま彼を自分の畑まで導いていく。
 「君は大人の世界を知った。だから俺は、君に言わなきゃならない」
 「…え…」
 「君がまだ子供のままでいたいと言うなら、俺にそれを止める権利はないさ。
 それでも、君は決めなくてはいけない」
 シンジはびくりと身体を竦ませた。
 加持は気付いているのだろうか。シンジと父との関係を。
 「君には、君しか出来ないことがある。違うか?」
 「………!!」
 どうしろと言うのか、自分に。だが加持はその答えを否定するかのように続ける。
 「決めるのは君自身だ。…自分が、どうしたいのか」

 どうしたいのか。
 そんなこと、シンジに分かるはずもない。
 しかし悩んでいる暇は彼にはなかった。
 目の前で苦戦する、零号機と弐号機。一刻の猶予もそこにはなかった。

533:469
06/01/08 17:56:56
 僕は。
 僕は、どうすればいい。
 考えるより先に、身体が動いていた。
 彼が向かったのは。

 ネルフ。
 結局彼が向かう先は、そこしかなかった。

 「どうしておまえがここに居る」
 ゲンドウの声が響く。シンジはその声の響く方向に視線を動かした。
 そしてしっかと父の姿を見据える。
 僕にしか出来ないこと。
 それは、やはりこれしかなかった。
 嫌だけど。もう二度と乗らないと決めたけど。
 それでも、もう後悔はしたくなかった。
 誰かが目の前で傷つくのを、シンジはもう見たくなかった。
 覚悟を決める。
 それは、何に対してなのか。しかし。
 「僕は…僕は、エヴァンゲリオン初号機のパイロットです!」
 はっきりとした声が、ネルフに響き渡った。

534:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/01/08 21:39:37
イイ…(・∀・)

いろんな意味で興奮して
鳥肌立った((゚∀゚))

535:469
06/01/08 22:22:10
ホモ登場。いやホモ言うなよ。
すいませんパチンカーなのでパチ版の呼び名で定着しちゃいました。
他意はありません。はい。



 シンジはネルフに戻ることになった。
 だが結局、シンジの『もう誰かが傷つくのは見たくない』という願いは
決して叶うことはなかった。
 復帰した彼を待っていたものは。
 本当の、修羅場。

 加持が、姿を消した。ミサトの元に伝言だけを残して。
 あの時の疑問を抱えたまま。
 アスカも失踪した。
 傷つき、何もかも全て、シンジもアスカ自身も否定して消えた。
 そして、綾波までも。
 シンジの見舞いに答えた綾波は、もうシンジの知る彼女ではなかった。
 「多分私は3人目だから」
 それは、シンジに微笑んでくれた…はにかんだ笑顔で礼を言った
彼女がもう、この世にはいないという事を指していた。

536:469
06/01/08 22:24:42
 全て。彼の守りたかったものは全て、彼の元を去っていった。
 もう誰も残されてはいなかった。彼のもとには誰も。
 取り残された哀しさがどうしようもなくシンジの心を苛んでゆく。

 寂しかった。
 独りには慣れていたはずなのに、どうしようもなくシンジの心には
寂しさが吹き荒れていた。
 ゲンドウからの電話も、もうシンジの携帯にはかかって来なかった。
 シンジもまた、それを待つことはなくなっていた。
 それでもシンジには、独りでいることは耐えようもなく辛かった。
 誰でもいい、そばにいて欲しい。
 抱きしめて欲しい。
 ここに居ていいのだと、誰かに認めて欲しい。
 それをしてくれた父には、縋るわけにはいかなかった。
 彼を許す事はシンジには出来そうもなかった。
 そんな父に縋ることなど、何があってもしたくはなかったから。

 しかし。

 『誰か……助けて…』
 夕日が街を染めてゆく。
 また夜が来る。長い長い、夜が。
 独りで膝を抱え、寂しさに耐えなくてはならない時間が。
 『嫌だ…嫌だ…。独りはいやだよ…!』
 シンジの心の呟きに答えるように、夕日の中から歌声が、響いた。

537:469
06/01/09 00:59:54
 「歌はいいねえ。リリンが生み出した文化の極みだよ」
 アルビノの白い肌。色素の薄い毛髪。血のように紅い、瞳。
 「そう思わないかい?碇シンジ君」

 それが彼との出会いだった。
 渚カヲル。
 シンジにとって、初めての理解者である、彼との。

 初めて会った時からシンジにとって彼は『他人』という感じを抱かせなかった。
それは彼の持つ雰囲気が綾波のそれと酷似していたからだろうか。
 いいや、それ以上にシンジは彼の微笑みに惹かれていた。
 全てを知っているかのような不思議な微笑み。
 それが自分に向けられているとき、何故だか彼はとても安心できた。
 『受け入れてくれるかもしれない。彼なら』
 シンジは漠然とそう感じていた。

 「待っててくれたのかい?」
 カヲルは訓練を終えて、シンジにそう声をかける。
 それから二人でシャワールームに向かった。
 湯船に浸かっていてもなんだかいつも以上にリラックスできている気がして、
シンジはどこか不思議な気持ちになる。
 こんな気持ちになったのは久しぶりだ。
 シンジはかつて自分が幸せであった『その時』をつい思い出してしまい、ふるふると頭を振った。
 『忘れよう、もう』
 ゲンドウとの事は、もう過去のことだと。
 決して消えてくれはしない、でも消してしまいたい刹那の思い出。
 でもきっといつか忘れられる。彼がそばにいてくれれば。
 確証もなく、シンジにはそんな気がしていた。

538:469
06/01/09 01:01:49
 「君の心は硝子細工のように繊細で、壊れ易い。…好意に値するよ」
 「え?」
 言葉の意味が分からずシンジは一瞬彼の目を見返して問い返した。
 それにカヲルは微笑みで返事をする
 「好きって事さ」

 『好き』

 そんな言葉を言われたのは、初めてだった。
 シンジの心に暖かい喜びが溢れてくる。
 嬉しかった。どんな言葉より。どんな褒め言葉より。
 シンジにとってそれは、なによりずっと焦がれていた言葉だったから。
 『もっと、彼と一緒にいたい』
 シンジは彼の部屋に行ってもいいか、と尋ねる。そんなに積極的にシンジが
他人と関わりを持とうとしたのは、これが初めてのことだった。
 声に出して初めて『断られたらどうしよう』という不安がシンジを襲う。だが
それも杞憂に終わった。
 返ってきたのはやはり、シンジの好きな彼の、最上の笑顔だった。

 いろいろな話をした。
 尤も話しているのは専らシンジの方で、カヲルはただそれを笑顔で聞いている
だけだったのだが。
 『なんで、こんな事話してるんだろう』
 シンジにも分からなかった。
 彼になら何でも話してしまいたくなる。
 自分の辛かったこと。泣き出したいほど哀しかったこと。自分自身の全てを。
 全て受け入れて欲しかった。
 そして事実、カヲルはそれら全てを受け入れるかのように、ただ彼の話に頷いていた。
 ふと、カヲルが微笑みを漏らす。
 「君に逢うために、僕は生まれてきたのかもしれない」
 シンジの心にびり、と電撃が走ったような気がした。
 零れそうな涙を抑えながら、シンジにはただ頷くことでしか彼に答えることは出来ない。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch