06/02/23 11:56:24
漫画、アニメ、映画で知られる人気キャラクター「クレヨンしんちゃん」が4月から
中学生用公民の教科書3冊に採用されることが22日、分かった。
“クレしん”と言えば、下ネタや大人をおちょくる芸風が満載で毎年、日本PTA全国協議会が
保護者を対象に行うアンケートで「子供に見せたくない番組」の1位に何度も選出されてきた
強烈キャラ。それだけに教科書への大抜擢は話題を呼びそうだ。
「オラ、4月から教科書に出るゾ」。PTAから数々のお叱りを受けてきた“問題児”が
学校で“お手本”となってひと役買うことになった。
採用するのは、帝国書院、東京法令、扶桑社の3社。
「社会科 中学生の公民」(帝国書院)とその補助教材「2006 ビジュアル公民」(東京法令)
では、家族や社会生活を解説するページに挿絵で登場=写真。
核家族の代表として、「野原家」がイラストと家族構成を記す系図付きで紹介される。
扶桑社の「市販本 新しい公民教科書」では、「テレビの歩み」と題した年表中に、
90年代の代表的アニメとして「ルパン三世」などとともにイラストで挿入されている。
新学期の4月から都内の北区、八王子市、横浜市8区など、
約7万3000人の新中学3年生が使うという。
帝国書院の担当者は「(クレしんの)アニメが始まって4月で15年目で、
ちょうど見て育った世代が中学生。身近な存在でピッタリだと思いました」と
採用を決めた理由を説明。PTAの反応については「社内でも反対はありませんでしたし
、まったく心配していません」ときっぱり。
原作者の臼井儀人氏(47)は「大変光栄でビックリしております。
もっと中学の時、勉強しておけばよかった」と驚きと喜びの入り交じったコメントを寄せた。
「俗悪番組」の代表格に挙げられ、保護者層の評判は芳しくない“クレしん”だが、
テレビアニメでは家族愛を描き、映画では大人を号泣させる名作も生まれている。
教科書採用を機に汚名返上となるか、注目だ。
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