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松竹、“金の鉱脈”アニメ強化―事業本部設立で続々映画公開、「ハガレン」は興行収入30億円狙う
松竹がアニメ事業に本格的に乗り出している。
昨年9月には「アニメ事業本部」を設立。従来は映像事業本部内の1セクションに過ぎなかった
アニメへの取り組み体制の強化を打ち出した。その後、アニメ映画を続々と投入。今年1月の
「劇場版テニスの王子様 2人のサムライ The First Game」を皮切りに、5月には第2弾「機動戦士
Ζガンダム 星を継ぐ者」を公開。そして、23日から、第3弾の「劇場版鋼の錬金術師 シャンバラ
を征く者」を全国公開する。「鋼の錬金術師」は、「ハガレン」の愛称で知られる大ヒットアニメ。
01年からスクウェア・エニックスの「月刊少年ガンガン」で連載がスタート。「ガンガン」の売上を
3倍以上に伸ばしたともいわれる。人気はアメリカにも拡大。5月には、コミックス売上ランキング
で4週連続の1位を獲得している。
アニメ市場は、年間1兆円規模ともいわれる巨大市場。「東宝、東映に比べるとアニメが小規
模であった」という同社の狙いは、映画、テレビ向けアニメ制作、DVD制作といった既存のアニメ
作品の映像化だけにはとどまらず、海外販売をも視野に入れた、自社でのキャラクター開発に
ある。「アニメ・コンテンツ事業は競争が激しいが金の鉱脈である。本格的な取り組みを進め、
早く核となるようにしたい」という。
「劇場版 鋼の錬金術師」の前売り券販売数は「ガンダム」のほぼ倍の約15万枚に達する勢
い。それだけに、「ハガレン」に対する同社の期待は大きく、興行収入は、「テニスの王子様」の
約3億5000万円、「ガンダム」の「8億円台」(会社側)に対し、「30億円」(同)と大幅増を見込んで
いる。
今秋、「Zガンダム」シリーズの第2弾を、第3弾は来春に公開予定。松竹の本格参入を受け、
東宝、東映を交えた映画会社のアニメ・コンテンツ争いが加速する。