06/12/16 14:14:18 Pf4cYZXv
あくまで私見、ユングをなんとなく読んでみた。意見求む。
考えすぎってのは、十分知ってます
この作品中の「集団的深層無意識」とは、「アニマ・アニムス」のことだろう
最後、少佐が有線して顔が変わるところに男しか出てこない点(茅葺がいない)
少佐には父親的近親者がいない(たぶん)点、などからそう考えた。
では、アニムスの独り歩きとはどういう事なのだろう。
アニムスは、個人の経験に基づく要素も、人間としての生き物が求める要素も含んでいる。
個人的な部分だけなら「個人的無意識」になってしまうので
人類として、子孫を残すという大まかな「集合的無意識」から、
アニムスの一部の、正義や責任感に基づいた行動力、
すなわち、弱いものを守る・困っている人を助ける・自分の責任を果たす
がペルソナや意識との対決(抑圧)を飛ばして「固体化」してしまったのだ。
別言い方をすれば、アニマ・アニムスは 人の無意識に個人差こそあれ存在し
もしかすると、義体やプログラム・AI(タチコマなど)が持っていても不思議ではない。
そして、この「固体化」とはsolid stateの直訳であり
堅実な国との意訳も可能で、半導体素子という意味もあり
ユングのいう、意識から行動に移る過程のことである。