06/11/12 23:14:02 3UrPBuEq
―帰り道。
有希「……レイ姉、ルリが口を利いてくれない」
レイ「……そうね」
有希「何をすれば機嫌を直すだろうか……?」
レイ「うん……スキンシップが良いわ」
有希は無言でその顔を、そっぽを向いたルリに近づけていく。
ちゅ。
ルリ「ちょっ、やめてください!」
有希「ルリが喋った」
レイ「……やったわね」
ルリ「もう……有希姉のおかげで大恥をかきました」
有希「しかし、食費を抑えることができた」
ルリ「せめて前もって何をするか話して下さい」
有希「おかげで慌てるルリを見る事ができた」
ルリ「う゛っ……有希姉なんて嫌いです!」
レイ「二人とも、仲良くしなきゃ駄目よ」
三人の手には最速タイムの記念に贈られた多量のレトルトカレー入った袋が下がっていた。
確かに助かるがその量にルリは多少うんざりしないでもなかった。
それとは別にあの騒動の後に撮ったポラロイド写真も渡されている。
これと同じ物があの店にチャンピォンとして飾られるという。
写真の中の有希はどことなく満足げな表情にルリには見えた。
(ま、いいか……)
そんな気にさせられる表情だった。
終
有希「なお、これはフィクションであり実在する場所、団体とは一切関係無い」
レイ「誰と話してるの……?」