06/09/16 20:08:16 hieLGWJs
咲「ただいまなりー。今日は友達を連れてきたなりー」
薫「お邪魔します」
大「ああ、いらっしゃい」
沙「あら、この前手伝いに来てくれた子じゃない」
咲「霧生薫さんっていうの」
薫「いつも仲良くさせていただいてます」
大「いやいや、そんなにかしこまらなくていいよ」
沙「咲がこういう性格だから、私達も気にしないの」
咲「も～、やめてよ～！」
薫「…………」
大「咲のクラスの子か？」
咲「うん。この前転校してきたの」
沙「そうなんだ。どこから来たの？」
薫「滅びの国です」
大「こおろぎの国？ そんな地名あるんだねえ」
沙「この辺りに住んでるの？」
薫「はい。岩の上に」
大「岩之上……この辺りにそんな住所あったかなあ」
薫「海が近い所です」
沙「ああ、大体わかったわ」
大「良かったらこの前のお礼に、ウチのパンの中から好きなものをごちそうするよ」
薫「あの、じゃあメロンパンをお土産にしたいんです」
沙「うん、じゃあ帰りに何個か入れておくね。他には？」
薫「いえ、メロンパンしか食べません」
大「へえ～、そんなにウチのメロンパンを気にいってくれたのか。そりゃあ嬉しいなあ」
薫「はい。それしか食べません」
沙「あはは、それは大げさよ」
薫「…………」
大「あれ、そういえばみのりは？」
咲「部屋にはいたよ」
薫「あ、あの」
沙「ん？」
薫「必ず幸せに……」
大「うん？ なんだい？」
薫「いえ……」
沙「それにしても綺麗な子ねえ。咲も少しは見習わないと」
咲「あたしはこういうキャラだからいーのっ！」
大「ははは、そりゃそうだ。お嬢さんってキャラじゃあないな」
咲「ひ、ひどい……」
薫「あの、お宅のお嬢さんを私に……」
大「ん？ 咲がどうしたんだい？」
薫「いえ……なんでもないです……」
沙「ゆっくりしていってね。夕飯も良かったら食べていく？」
薫「いえ……家族を待たせているので……」
大「そうか、そりゃあ残念だなあ」
薫「ゴメンね……言えなかった……」
み「もう！ 薫お姉さんの意気地なし！」