06/06/18 23:35:08 MhnzGfA9
「水銀燈・・・」
口を開きかけたJUNを水銀燈が遮った
「JUNだったかしらぁ?アナタの名前・・・・・・わかっているわ、お前の力は使わない、私の力だけで真紅は倒す」
目をそらしながら水銀燈は続けた
「アナタ、真紅のこと好きなんでしょう?でも、手加減はしてあげられないからぁ、・・・・・・メグのことは礼を言っておくわ」
二人はnのフィールドに戻った、が・・・・誰も居ない
「30分はとっくに過ぎたわぁ、どういうことぉ?メイメイ!様子を見てらっしゃい」
水銀燈の人口精霊が桜田家の偵察に向かう
「ここまでだ!オオワシ伯爵!謎は解けた!」
「ワシワシワシワシィィ」
「くんくん、後ろよ!!後ろにナイフを持ったオオアリクイが!!危ないわ!!」
「くんくん!逃げるのよ~!あいと!あいと!」
真紅は時間も忘れ、応援を続けていた
「真紅たちはお子様ですぅ~、それにしてもチビ人間はどこいきやがったですぅ、五平餅が冷めてしまったですぅ」
翠星石は五平餅を温め直しながらJUNの身を気遣った
2時間後・・・
「はぁ~~すばらしかったわ!くんくん!、冷静な観察!精密な分析!まさに天才ですわ」
「ひなもかんどうしたのよ~」
真紅たちが感動の余韻に浸っていた時
「みんな~ただいま~今日の夕御飯はミートボールカレーよ~、それから真紅ちゃんにおみやげ、ハイ」
買い物から帰ってきたノリが手渡したのは
「こ、これは映画館に観にいけなかった『探偵くんくんと謎の奇岩城』DVD!!よくやったわ、ノリ!」
「夕飯の準備が終わるまで、みんなで仲良くDVD見ててね~」
「わかったわ」
「はいなの~~」
「はいですぅ」
戻ってきたメイメイが桜田家の様子を映し出す
「・・・あきれたわぁ、気分が乗らないから今日は出直しねぇ、サヨナラ、JUNクン」
待ち過ぎて気勢を削がれた水銀燈がJUNに話しかけた
「メグに優しくしてくれたお礼に今日のところは見逃してあげるわぁ」
「待てよ!水銀燈!真紅の指輪を契約解除してくれ!」
怒りにプルプル震えながらJUNが水銀燈に指輪のはまった手を突き出す
「あらぁ、いいのぉ?私なら契約解除も容易いことだけど、真紅との絆はどうしたのぉ?」
「いいから!解除!それからついて来てくれ!」
3人のドール達は桜田家のソファでTVに見入っていた
真紅は体の力が抜けていくのを感じた
「ノリ、夕御飯の準備はまだかしら?集中力を使うとエネルギーの消費も多くなるようね」
「おなかすいたのよ~、ひなのおなかもペッコペッコなのよ~」
「翠星石は五平餅食べたから平気ですぅ~、でもカレーもちゃんと食べるですぅ」
突然、TVの画面が黒く変わり大きく盛り上がり、水銀燈を抱いたJUNが現れ、床に降り立った
「真紅、あなたのミーディアム貰っちゃったわぁ・・・ね、JUNクン」
JUNの首に抱きつきながら水銀燈が話しかけた