06/04/30 15:57:47 q3ZsPKGt
それでは、金銀入れ替わりの後編を投下です。
>>481
一方みっちゃんは…バスルームに一人全裸で壊れ気味。
「カナに…カナに嫌われたぁ…くすん」
とか言いながら、心ここに在らずという感じで大量の石膏をこねくり回していた。
心も体も真っ白である。
悲しみの余り珍妙な巨大石膏オブジェが完成されようとしている。
それは、『ミとッとキーとマとウとス』が付く危険な記号を秘めたオブジェであった。
そこに水銀カナが戻ってきた。
無表情の奥に復讐の念を秘め、金糸雀のミーディアムに襲い掛からんとする水銀カナ。
「さっきはごめんなさぁーい、一緒に楽しい事しましょぉねぇ」
優しいような、甘いような声がみっちゃんを誘う。
「カナ?」
瞬時に反応するみっちゃんの見えない尻尾がピンと立つ。
バスタオル姿のまま喜び勇んでバスルームの外に出ると、鏡台の傍らで金糸雀が待っている。
「ああっカナァ!帰ってきてくれたのねぇぇぇ!」
犬の様に駆け寄るみっちゃんの顔は、喜びの涙と鼻水で緩みっ放し。しかも両手は石膏で真っ白状態。
バスタオルで谷間の強調された少し大きめな胸が、ぷりんぷりんに揺れている。
*お見せできなくてすみません。
その狂喜の顔にこもるみっちゃんの気迫に、水銀カナはびびり気味。
この状態で抱きつかれたら、きっと胸に押し潰されて身動きも取れず、
みっちゃんの成すがままくしゃくしゃにされてしまうであろう。堪った物ではない。
水銀カナの背筋に寒いものが走る。
『抱きつかれる前に決めてやるわよぉ、覚悟しなさぁい』
冷や汗を流しながら気合を入れなおすのだった。