10/05/12 18:32:53 gyjX3TyA
>>628
その境界の曖昧さは、全体主義的な社会に生きる人たちに強く認められる。
人は程度の差こそあれ社会的な生き物であり、特有の集団に所属することによって生きることを望む。
その事は時として個体としての意識よりも、その個体の所属する集団としての意識を重視するようになる。
それが他者との境界を曖昧にするのは確かだ。
流行に敏感なのも、自己主張することよりも周りに合わせることを望むのも、その表れだろう。
しかし注意したいのは、社会性は後天的に取得されるものであるということだ。
その事によって獲得される他者との共感は、幼児特有の自己と他者との境界の曖昧さとは区別するべきであろう。