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むちゃ食いのエピソードは以下の2つによって特徴づけられる。
A.むちゃ食いのエピソードの繰り返し。
(1)他とはっきり区別される時間の間に(例.1日の何時でも2時間以内の間)、
ほとんどの人が同じような時間に同じような環境で食べる量よりも明らかに多い食べ物を食べること。
(2)そのエピソードの間は、食べることを制御できないという感覚(例.食べるのを止めることができない、
または何を、またはどれほど多く食べているかを制御できないという感じ)。
B.体重の増加を防ぐために不適切な代償行動を繰り返す。
たとえば自己誘発性嘔吐;下剤、利用剤、浣腸、またはその他の薬剤の誤った使用;絶食;または過剰な運動。
C.むちゃ食いおよび不適切な代償行動はともに、平均して、少なくとも3か月間にわたって週2回起こっている。
D.自己評価は、体型および体重の影響を過剰に受けている。
E.障害は、神経性食思不振症のエピソード期間中にのみ起こるものではない。
◆病型を特定
・排出型:現在の神経性過食症のエピソード期間中、その人は定期的に自己誘発性嘔吐をする。または下剤、利尿剤、または浣腸の誤った使用をする。
・非排出型:現在の神経性過食症のエピソード期間中、その人は絶食または過剰な運動などの他の不適切な代償行動を行ったことがあるが、定期的に自己誘発性嘔吐をする。または下剤、利尿剤、または浣腸の誤った使用はしたことがない。
(高橋三郎他訳:DSM-Ⅳ 精神疾患の分類と診断の手引き.医学書院、東京、1995)