10/07/04 12:19:14 L9Nt1SAp
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【タイトル】醜形恐怖症 Part25
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【精神科医の笠原嘉氏の醜形恐怖の解説】
対人恐怖の一型で、自分の身体部位の形状に他覚的には認めないにもかかわらず、独特の醜悪さ、
世界に二つとない異形性があると信じこみ、そのため他人に不快感を与えたり他人から軽蔑されたりする
として対人交渉から身を退こうとする神経症。
鼻、眼、髪、顎、眉、顔貌全体、頭蓋の形状、胸、足、乳房、腕、尻、性器等様々な身体部位がその対象
となる。身体部位が問題となる為心気症と近縁の関係にあり、またセネストパチー(体感症)を底にもつ事も
多い。しばしば極めて頑固に訴えが続けられ、形成外科的な処置を求める事も稀ではない。また単なる恐
怖症の段階を超えて妄想的確信となっている事もあり、その場合には醜形妄想(delire de dysmorphie)と呼
ぶ事もある。対人恐怖の中では比較的重症である事が多く、時に統合失調症の前駆症状である事もある。
日本の我々が対人恐怖と呼ぶ神経症の内、例えば自己視線恐怖症などは日本にかなり独特の病態と推
定されるのに対し、この醜形恐怖は広く諸外国にもみられるようである。DSM-Ⅲ-R[1987]はsomatoform
disorders(注:身体表現性障害の事)の所にbody dysmorphic disorder(注:身体醜形障害の事)を始めて追加
した。またこれについての総説も米国誌に始めて掲載された。
【WHOのICD-10の醜形恐怖の扱い】
醜形(醜貌)恐怖は身体的なこだわりの観点から身体表現性障害の中のF45.2心気障害(注:心気症の事)
に入るが、妄想的確信をいだくに至っていれば持続性妄想性障害の中のF22.8他の持続性妄想性障害に
分類されるべきである。
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醜形恐怖症 Part24
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