08/12/14 22:34:50 pMARhQAq
>>484
俺の両親は68年に大学院にいたんだよ。専攻は教育心理学。
学生が大学に立てこもったり、警官に火炎瓶投げてた時代な。
当時は社会常識を否定するのが格好いいとされた。
その大学にカリスマ教授がいて、学生に神様みたいにもてはやされてた。
そいつは「発達段階など存在しない!」などと滅茶苦茶な説を唱えてた。
あとでわかったが、躁病だった。狂ってたんだ。
やがて流行は過ぎ去った。
学生たちはヘルメットや鉄パイプを捨て、スーツとネクタイを身につけた。
カリスマ教授の取り巻きは潮が退くようにいなくなった。
同時に鬱転して廃人になったそうだ。
さて俺の父親は教材会社に就職したが、破壊的思想の持ち主なんで即クビになった。
で、自分で会社を興し、同級生と結婚して子供を作った。
「さあ実践だ!」
かつての仲間や、教育心理学の教授らを集め、
「人間開発研究所」なる団体を立ち上げた。
実験台は俺。
ちなみにその頃には、社会常識の否定はとっくに流行遅れになってた。
ええ、開発されましたとも立派な人間が。
どう見ても落伍者です。本当にありがとうございました。