08/12/26 23:35:53 QVj9H4VW
>>718
>ADHDの多くは 多動(子供) → 衝動(青年) → 不注意(成人) と年齢によって移行する傾向があるとか。
どこからそのようなヘンな知識を仕入れてこられたのでしょうか?
結論から言いますと、全くのデタラメです。
多動衝動優勢型は、産まれたときから死ぬまで多動衝動優勢型です。
不注意優勢型は、同じく産まれたときから死ぬまで不注意優勢型です。
加齢によって他の型に遷移することは、基本的にはありません。
ADHD(多動衝動優勢型)が成人になって多動が目立たなくなるのは「学習」によって人間として「成長」したからであり、障害が遷移したのではありません。
また同じく、ADHD(不注意優勢型)についても「学習」によって「成長」し、目立たなくなってきます。
ここで重要なのは「(人間としての)成長」です。
ただ加齢したからって成長しません。
成人は不注意優勢型が多い、と誤解されていますが、その多くは子供時代に人間としての学習不足により成長していないため、成人になるまで問題が放置された結果であるとの認識が一般的です。
(他にも、不注意のみのADHD(いわゆるADD)は、発達3大障害(自閉症・注意欠陥多動性障害・学習障害)とは全く別の、第4の障害である、とする説があります)
中高年になると、思考の多動に身体が追いつかなくなって落ち着いてくる、という説がありますが、大間違いです。
そもそも「多動症」といえば、老人の精神障害のことを指していたくらいですから、体力説では説得力がありません。
(この「多動症」は、落ち着きがない・動き回るという点では共通してますが、ADHDとは根本的に異なるものです。)
未来に希望を持つために必要なのは、患者本人の「人間としての成長」です。
それなくしては、いくつになっても、何も変わりません。