10/04/09 20:46:58 発信元:221.67.235.184
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・平成17年8月、東京都杉並区の議場。60席ほどの2階傍聴席に殺気だった集団が
詰めかけていた。「そんな教科書を許していいのか」「恥を知れ」。
山田宏区長(52)が答弁するたびに傍聴席では激しいやじと怒号が飛び交った。
区教委がこの年、18年度から中学校で使う歴史教科書について、日本の歩みの負の面を
強調した「自虐史観」からの脱却を掲げる扶桑社発行の教科書を採択した。
これに対し、集団は「歴史を歪曲(わいきよく)するものだ」と反発、採択を撤回させようと議場に
押しかけたのだ。
議長が何度も傍聴人に「静粛に」と注意しても、「引っ込め」と罵声(ばせい)が浴びせられた。
本会議終了後も集団は区長室前に押しかけ、「区長を出せ」と叫び続けた。
衆院議員を経て11年から区政を担う山田区長は「常軌を逸した抗議活動。こんな事態は
経験したことがない」と振り返った。
当時、杉並区が扶桑社版を採択する可能性が高いと報じられると、山田区長のもとには
在日本大韓民国民団(民団)の各支部などから抗議の手紙やファクスが殺到した。
議場に詰めかけた集団にも民団関係者の姿が多くみられたという。
「合法的な活動だ」と主張する民団関係者に対し、山田区長は「外国人が私たちの子弟の
教育内容に関与するのは内政干渉」と指摘し、民団が求める永住外国人への地方参政権に
強い危機感を訴えた。
「参政権を与えたら必ず活動がエスカレートする。日韓両国は歴史認識でかなり意見が違う。
信念のない首長や議員なら、波風を立てないように彼らの意見になびいてしまうだろう」
このエピソードは、地方参政権ぐらい与えてもいい-という安易な容認論を揺るがせる
説得力をもつ。(>>2-10につづく)
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