10/04/04 10:53:43 発信元:59.135.38.142
/ ,' 3 「して、余に話したいこととはなんじゃ」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。私が王様にお話したかったのは、私めの夢の話でございます」
/ ,' 3 「夢だと? そのような些末なことに、余が耳を傾けると思うたか」
ζ(゚ー゚*ζ「いいえ。ですが、ひと度耳をお貸し頂けたならば、王様はきっと私の話を最後まで聞きたいと思うようになりまする」
/ ,' 3 「そうか。では、つまらぬ話をした場合はそちの命をもらおうか」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。もしも私の話をつまらないと感じましたら、その剣で私の首を刎ねてくださいませ」
/ ,' 3 「なんとも、肚の座った娘よ。ならば好きに語るがよい」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。では、お話させていただきます」
・・・
ζ(゚ー゚*ζ「それはいつの頃からだったでしょうか。私の夢に、毎夜見たこともない国の情景が浮かぶようになりました」
ζ(゚ー゚*ζ「その国には王族も平民も奴隷もなく、全ての者が同じく立ち働き、学び、そして遊ぶことの出来る世のようでございました」
ζ(゚ー゚*ζ「その世界で、私は一人の娘となっているのです。年背格好は十六、七で、
砂漠の砂のような金色の髪をした、それはそれは美しい娘でした」