09/11/04 21:10:09 発信元:221.186.154.212
>>547続き
「ちなみにカリーを持ってきてくれたのは哀愁漂う白髪ぼうぼうのシェフったぜ」
「ああっ! シェフ自らデリバリーというひどい仕打ち!」
「あまりにも可哀想だったからさ、道端で拾った風俗サロンの優待券上げたよ……」
「それこそ可哀想だから! いらぬ親切だよ!」「そしたらドリンクバーのサービスしてくれたよ、ニヤけ顔で」
「何気にシェフ喜んでるし!」
「あのカリーは美味しかったさぁ」
「慰めカリーを美味しく味わえるお前が可哀想だッ!!」
「でも辛さを誤ったな。やはり『業を煮やし別れた彼女を想う夜のピリ辛』でもよかったか」
「サブタイからしてピリ辛ってレベルじゃねー! 彼女との間に何が!?」
「いや故郷の郷を書いて『愛で郷を煮やす程度の彼女への妄想激辛』こそ食べたかった」
「故郷オォォォォ!! 妄想程度でふるさとを煮やすなよ字違いのくせに!」
そりゃ彼女も別れるわ。シェフの実体験を基にしたサブタイなら今すぐ解雇すべきだ。
「失敗したな辛さ選択」
いやカリー自体が失敗だろ。
僕の二〇〇八年最後の晩餐はコンソメの素を溶かした鍋いっぱいのスープ……。ラストの一袋だけじゃ味気なく、否応無しに来年の世知辛さを予見させる一杯だった。デフォルトの夕食が水道水である事に比べれば、定食とフルコースぐらいの違いなんだけどね!