09/06/28 21:27:13 発信元:220.215.24.245
【依頼に関してのコメント】引き続き、宜しくお願いしますorz
【スレ名】創作発表板
【スレ名】ロボット物SS総合スレ 3号機
【スレのURL】スレリンク(mitemite板)
【名前欄】tueun#3456yyu
【メール欄】sage
【本文】↓
瞬間、ショウイチの頬を斬る様に巨大な槍が、窓の隣の壁を貫いた。綺麗に開いた穴にミシミシ亀裂が走り、数秒後にはあっという間に壁が崩れ去る。
ショウイチの目前には、すでに武器を構え戦闘態勢を取った黒騎士達が待ち構えている。それもかなりの数だ。
良く良く観察するが、さっきの大男(ライト)の様に黒騎士に対し命令を行う人間はいない。まずい事が起きそうだ。それも厄介な。
まぁ、後々それは何とかするとして、今は目の前の敵、だ。
「タウ、のんびりは戦ってられんぞ。ナノマシンを使う」
背後を向いたまま、タウエルンはバッファローモードへと移行し、ショウイチに返答した。
「分かった。すぐに終わらせよう」
一通り時間が経ち、ギーシュが村人達を座らせる。ギーシュは皆に話が行き届くように、中央に座る。皆、不安な表情を浮かべている。
張り詰めた空気の中、ギーシュが静かに口火を切った。
「突然召集を掛けてすまなかった。今回皆を呼んだのは他でもない」
「今見て貰ったように、俺達の支えとなってくれた村長が亡くなった。何故か? 遂にシュワルツが本性を露わにしたからだ。
俺は今日、村長の伝言で奥さんと共に、村長の帰りを待った。だが村長は帰ってこなかった。代わりに奴らが……黒騎士が今の村長を連れてきた。
奴らは村長を殺した事で、完全に俺達の村を掌握したと言ったよ。そして俺もこのざまだ。奥さんは村長が死んだ事で完全に寝込んじまった」
一気にまくし立てた為言葉が詰まる。慌ててトニーがギーシュに水を差しだした。ギーシュはそれをグイッと飲み干すと、言葉を続けた。
「すまない、上手く話が纏まらなくて、今でも少し混乱してるんだ。……でだ。奴らは村長の遺体を届けに来ただけじゃない。もう一つ。
明日、この村で得体の知れない実験をするらしい。その実験の為に、俺達にこの村から出ていけと言った」