09/06/28 21:25:42 発信元:220.215.24.245
【依頼に関してのコメント】引き続き、宜しくお願いしますorz
【スレ名】創作発表板
【スレ名】ロボット物SS総合スレ 3号機
【スレのURL】スレリンク(mitemite板)
【名前欄】tueun#3456yyu
【メール欄】sage
【本文】↓
「……すまないね、ショウイチ君。多分すぐ戻るから、自由にくつろいでてくれ」
トニーはショウイチにそう伝え、起床したメルティとクレフを連れて、酒場へと向かった。ショウイチはひらひらと手を振って見送った。
ドアが閉まり、ショウイチは一呼吸置くと、踵を返して窓の方へと近づいた。
「どう思う、タウ。想像以上に根が深そうだぞ」
何処からともなく、人型状態のタウエルンが空中で一回転して地上に降りた。戦闘時に見せたバッファローモードは解除されている。
「どうするもこうするも……一番悪い奴を倒すんだろう。ショウイチが何時もやってる事じゃないか」
呆れたような口調でそう言うタウエルンに、ショウイチはワザとらしくため息を吐いた。
「そうじゃないよ。その一番悪い奴がトンデモないド外道でな。村の人達の神経をこれ以上無いほど逆撫でしたみたいなんだ。
おそらく……黒騎士、いや、自動人形をこれ以上無いほどに憎んでると思う。つまりだ、皆まで言わなくても分かるよな。
俺だって早く行動したいのは山々なんだけどな、もし下手に動いてトニーさんやメルティさんが責められでもしたら、やり切れないだろ?」
「……ごめん、無神経だった。確かに僕達を迎え入れてくれたトニーさん達に迷惑は掛けられないね……」
しょんぼりとヘッドパーツを項垂れるタウエルンに、ショウイチは髪を掻きあげるとニコッと笑った。
「お前は優しいな、タウ。しかし困った。いつもみたいに俺達だけなら直に終わるだがなぁ」
その時だ。タウエルンが突如、素早い動きで空に体を向けた。ショウイチがその動きに合わせるように、目線を空に向ける。
「ショウイチ……」
「タウ、俺に考えがある。上手くいけば村人達と協力できるかもしれない。その前に」