【シベリアの夏】怪奇夜話【恐怖の夏】at SIBERIA
【シベリアの夏】怪奇夜話【恐怖の夏】 - 暇つぶし2ch250:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/05/05 20:54:40 発信元:59.128.90.231
でもね、じいちゃん、その子今でも探してるよ?

お母さんを。

今はフェンスで仕切られて、入る事はできないけど、

フェンス越しにずっと見てるの。
ただ、

どこにいるの

ってつぶやきながら。

251:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/05/05 20:55:33 発信元:59.128.90.231
摺醴靃靃霾醴髏蠶蠶鸛躔か                    ベ∃壮鎧醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
勺儲靄靄醴醴醴蠶體酌羽紜益㎎益山∴          ベヨ迢鋸醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
∃儲霾誧露繍蠶髏騾臥猶鬱㍗  ご笵此∴        ∃㌶謳廱躔騾蔑薺薺體髏蠶蠶
ヨ儲諸隴躇醴蠶歎勺尓俎赴  ㌶蠶蠶蠢レ      ∴㌶醴蠶鬪扠川ジ⊇氾衒鑵醴蠶
ヨ鐘諸薩讒蠢欟厂  ベ状抃  傭蠶蠶髏厂      .ヨ繍蠶蠶臥べ泣澁価価櫑蠶蠶蠶
㌶罐諸醴蠶蠶歎      マシ‥…ヲ冖        .∴瀦醴蠶襲㌦鸙鶴門門攤蠶蠶蠶蠶
加罐讒蠶蠶欟厂        ヘ              ∴㌶醴醴蠶甑欄鬮°㌶蠢蠶蠶蠶蠶蠶蠶
溷霾醴蠶蠶勸                        ∴ヨ繍醴蠶蠶鬮狡圷し醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶
醴蠶蠶蠶蠶髟                        ベ湖醴醴蠶蠶蠶庇⊇⊇樰體髏髏蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶欟                          ㌶繍蠶蠶蠶蠶蠶曲三三巛憫髏蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶蠶歉                  澁畄_迢艪蠶蠶蠶蠶蠶蠶甜川⊇川川衍捫軆髏髏
蠶蠶蠶蠶髟                コ醴蠶奴繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶齡辷シジ⊇川介堀醴醴
蠶蠶蠶鬮か                .ベ苛ザベ繍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯己に⊇三介㌶繙醴蠶
蠶蠶髏鬮シ                        尽慵蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶自辷三沿滋鐘醴蠶蠶
蠶蠶醴勸                            氾隅髏蠶蠶蠶蠶蠶靦鉱琺雄躍蠶蠶蠶蠶
蠶蠶醴訃                      ∴∴∴沿滋溷醴髏蠶髏髏韲譴躇醴蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶髟              _山辷ム㌶蠡舐鑓躍醯罎體體體驩讎櫑蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶㌢            ㌶躍蠶蠶鸙蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶醯註珀雄醴醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶廴          ㌶醴蠶欟閇憊體醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶靦錐讒醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶欟シ          禰蠶蠶蠢螽螽㌶醴蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶躍蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶監シ          ∵ヴ門夢曠髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶
蠶蠶蠶㌢                ∴シ∃愬嚶髏蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶蠶

252:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/05/05 20:59:51 発信元:59.128.90.231
高校時代に僕がオカルトで師と仰いでいた人がいた。僕はその人の事をドーモさんと呼んでいた。
ドーモさんは高校が自宅から近い癖に何故か一人暮らしをしてて、当時はよく遊びに行ってた。
一人暮らしってもマンションとかじゃなく、ぼろい一軒家(しかも物置に使われてたらしくがらくたで溢れかえってる)。親の持ち物だから家賃の心配はないわけです。
当時はかなりうらやましかった。

高三になったばかりの頃だったと思う。春の肌寒い夜、僕はドーモさん家で酒(生意気にも)を飲んでいた。
その日ドーモさんは、部屋の整理をしながら僕と飲んでたんだけど、いきなり「あ!なつかしいもん見っけ!」と叫んだ。
僕が興味津々に見ると、なんて事はないただの絵本だった。
おもしろい物が見れると期待した僕はがっかりして、また酒を飲んでた。ドーモさんは整理の手をとめ絵本を読んでいる。
しばらく携帯をいじりながら一人酒を飲んでいると、なにやらドーモさんの様子がおかしい。
ページを開いたまま固まっている。



253:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/05/05 21:01:24 発信元:59.128.90.231
僕は『?』な感じで、様子を見ていると、ドーモさんは「…そうだった。」と呟いて、ページをめくっていき絵本を読み終えた。
整理をやめたらしく僕の前に座り酒を飲みはじめた。
僕が「そうだったって何が?」と聞くと、「映像が記憶をひっぱってきやがった」と呟いた。ドーモさんは少し顔色が悪いみたいだった。
僕がその意味を聞こうとすると、ドーモさんは自分が子供だった時の事を語りだした。

当時、この家が物置だった頃(今もほぼ物置だが)、ドーモさんはよく遊びに来ていたらしい。秘密基地みたいな感じかな?
お菓子や絵本などを持ってきて、一人の時間を堪能してたらしい(子供の癖にw)。
その絵本を読んでる時に、幽霊を見たって。そして約束を交わしたらしい。
なんでも当時ガキだったドーモさんは幽霊に対する耐性がなく、ガクブルで一度見てすぐ、下を向きっぱなしだったらしい。(つまり、読んでいた絵本のページをずっと見てた)

254:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/05/05 21:02:06 発信元:59.128.90.231
その幽霊はドーモさんを連れていこうとしてたらしく、ドーモさんは「嫌だ」とくびを横にふっていたけど、あまりにしつこいので「大人じゃないから知らない人についていけない。」って叫んだらしい。(全然ガクブルってないようなw)
それから幽霊は消えたらしいんだけど、最後に「じゃあ大人になったら連れていく、約束。」って言ったらしい。

むかし話を終えたドーモさんは酒を煽った。
僕は「は?何それ?何で今まで忘れてたん?」と当然の質問をした。ドーモさんは「小2の頃に自力で忘れた。」と平然と言った。
自力で忘れる?不可能じゃね?僕がそんな事を思ってると、「あれ?ちょっと待ってこれ、あの時記憶と一緒に捨てたはず……2冊あった?待てよ…」とドーモさんがキョロキョロまわりを伺いだした。
この時点でついていけなくなった僕は帰る支度をし、最後に質問した。
「約束…どうするん?」

ドーモさんは満面の笑みで答えた。
「約束は破るタメにあるのだよワトソン君。」
僕はそうこなくっちゃ!と良い気分(微酔いだったし)で家に帰った。


でも高校を卒業してから、ドーモさんは居なくなった。
家族でさえも行方は知らないらしい。


255:タイムトラベラー
06/05/05 21:46:23 発信元:222.7.56.112
今日は、面白いスレですね。
此れからも頑張って下さいwwwwwww

256:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/05/05 22:20:12 発信元:59.128.90.231
>>255
上げるなw
黄金厨、おととい来いwwwww

257:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/05/06 02:32:00 発信元:210.153.84.194
俺の高校の教師から聞いた話。
外国を旅行した人がその国の霊を見たらしいんだけど、その国の霊はその国の言葉で話すらしい。
まぁ当たり前っちゃ当たり前だがちょっと印象に残ってた話なのでカキコしてみた。
怖い話ではないので緊張の和らげにどうぞ。

258:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/05/06 12:33:19 発信元:59.128.90.231
某フラッシュからアレンジ


信じようと、信じまいと―

大学生の千倉君には真奈美という彼女がいたが、
真奈美の独占欲の強さに辟易していた千倉君は、
チャットでしばしばJUNという友人に相談していた。
千倉君がJUNに彼女との別れを決意したと告げ、
JUNが引き止めるのも構わずに真奈美を呼び出すと、
彼女は包丁を彼に向けて「だから言ったのに」と呟いたそうだ。

千倉君はパソコンが苦手で、かな打ちしか使った事がなかったという。

259:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/05/06 21:33:39 発信元:220.145.157.81
箱庭か。あれは良くできたFlashだね。

260:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/05/07 00:57:49 発信元:59.128.90.176
今住んでる所は古い木造の1DKアパートだけど、
周りは静かな住宅地でコンビニ、駅も結構近くて
家賃もそれなりなので気に入っていた。
で、そろそろ引っ越してきて1年経つし、連休が取れたので
大掃除しようと思った。
まずは天井の埃を落として、電球を取り替えて・・・
そのとき、ポトリと何かが落ちた。
照明のかさ?の上になにかあったらしい。
畳の上には小さく小さく折りたたまれた紙切れが数十枚ちかく散らばっている。

広げて見ると全部「凶」のおみくじだった。

261:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/05/19 05:20:55 発信元:210.136.161.22
俺の母方の実家は九州。
俺の母の弟(俺の叔父)が昔友達と車で肝試し場所に移動してたら突然車の上に何か落ちてきたんだって。
もちろん上みたけどなんもなくて…
まぁよくあるパターンだけど。

262:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/06/11 01:14:08 発信元:59.128.90.78
保守

263:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/06/25 00:19:34 発信元:61.205.36.215
夏近し...浮上

264:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/06/25 01:38:12 発信元:219.125.91.196
景山民夫の「ボルネオホテル」って小説知ってる?
作者が執筆中に怪奇現象が起きまくったらしい。

昔、丑三つ時を待って読み始めたことがあるんだが、
とたんに部屋中で激しいラップ音。
あんまりうるさくて本に集中できないほど。
2ページほど読んだところであきらめて本を閉じたら、ぴたっと音がやんだ。
興味がある人はやってみて下さい。ただし自己責任で。

あ、小説としては駄作です。
なので古本屋か図書館で探すのがおすすめかも。

265:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/06/27 22:49:28 発信元:222.7.56.113
>>260が地味に怖いんだが…


266:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/07/16 01:18:06 発信元:218.222.1.154
良スレに期待上げ

267:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/07/16 21:44:26 発信元:219.66.163.210
age

268:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/07/30 21:22:04 発信元:59.128.88.180
おいちゃんがまだ10台で、予備校に通ってたころの話だ。
友人Y通じて仲良くなったSってヤツがいた。
悪いやつじゃなかったが、便所までついてくるわ妙に下手だわでウザったく、
俺もYも次第にコイツと距離を置くようになった。

しばらくして、俺が粗相をしでかし携帯を親に没収されるコトになる。
また、ちょうど同じ時期に予備校のクラス替えがあり、俺とSは違うクラスになった。
クラスによって講義の曜日がまったく違うため、Sとは顔を合わせることも無くなった。

数ヶ月してようやく携帯が手元に帰ってきた。
Sのことなんてすっかり忘れ、ウキウキでメールチェック、留守電チェックをした俺は凍りついた。
「ツー… おい、メール返してくれよー。何通も送ったじゃん」
「ツー… 無視しないでくれよー。寂しいじゃんか」
「ツー… 調子に乗ってんじゃねえよ…殺すぞ…」

地の底から出るような声だった。
たまたまSを見かけてしまったYの話では、目が血走り、頬はこけ、凄絶な表情だったそうだ。
もしその状態のSと遭遇してたら刺されてたかも知れん…

269:猫大作 ◆ZPM9124utk
06/07/30 21:27:45 発信元:59.128.88.180
おいちゃんがまだ10台で、予備校に通ってたころの話だ。
友人Y通じて仲良くなったSってヤツがいた。
悪いやつじゃなかったが、便所までついてくるわ妙に下手だわでウザったく、
俺もYも次第にコイツと距離を置くようになった。

しばらくして、俺が粗相をしでかし携帯を親に没収されるコトになる。
また、ちょうど同じ時期に予備校のクラス替えがあり、俺とSは違うクラスになった。
クラスによって講義の曜日がまったく違うため、Sとは顔を合わせることも無くなった。

数ヶ月してようやく携帯が手元に帰ってきた。
Sのことなんてすっかり忘れ、ウキウキでメールチェック、留守電チェックをした俺は凍りついた。
「ツー… おい、メール返してくれよー。何通も送ったじゃん」
「ツー… 無視しないでくれよー。寂しいじゃんか」
「ツー… 調子に乗ってんじゃねえよ…殺すぞ…」

地の底から出るような声だった。
たまたまSを見かけてしまったYの話では、目が血走り、頬はこけ、凄絶な表情だったそうだ。
もしその状態のSと遭遇してたら刺されてたかも知れん…

270:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/07/31 22:28:28 発信元:210.234.58.109
俺が大学生のころ、通学電車の帰りは必ず座れるし終点まで乗るんで
居眠りするのが習慣だったんだ。
ところが何回か息苦しくて途中で目がさめることがあった。
そのたびに、うわっ電車の中で金縛りにあったらスゲー恥ずかしいな、
なんて変なことにあせってた。
で、あることに気づいたんだけど、息苦しくなる時ってかならづ
同じジャケット着てるときなんだよ。高○寺の古着屋で買ったデニムの
ジャケット。肘が穴あいてて、襟や袖が擦り切れてるビンテージの。
オイルのシミもあってカッコイイ!って即決で買ったやつ。
俺はあまり服くわしくないけど安いから買ったんだ。
古着好きの友達に見せたらすごいレア物で、いくらボロでも3千円ってありえねえ
譲ってくれっていうんだよ。
気に入ってたけど息苦しくなるってことは体系に合っていないんだろうし、
俺が着ると不気味だって彼女がやたら失礼なこと言うんでその友達にあげちゃった。

271:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/07/31 22:29:06 発信元:210.234.58.109
それからしばらくしたころ、その友達から連絡があって、あのジャケット返すって。
気を悪くしないでくれって。事情聞いたら、スクーターで事故ったらしい。
そんなにスピード出してないのにカーブ曲がりきれずにコケたって。
たいした怪我にはならなかったから良かったけど。
なんか運転中異常に腕が重かったって言い訳。その日はそのジャケット着てたっていうんだよ。
このビンテージ着て事故ったら大怪我に見えるよなwって俺言ったんだけど、友達笑ってない。
不謹慎だったかな。で、急に小さな声で、これ着ると実家で飼ってる懐いた犬にもやたら吠えられる。
そーゆーの気にしない方なんだけど、買った店に引き取ってもらった方がイイ。
お前も着るな。そう言うもんだから俺も気味悪くなって、言うとおりにすることにした。
でも買った店、嫌なんだよね。始めて入った店だけど俺がこのジャケット買うとき、
レジの店員同士、顔見合わせて微妙な表情してたから。なに?俺ダセーとか思われてるのかな。
感じ悪いなって。二度と行きたくねー。

272:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/07/31 22:29:48 発信元:210.234.58.109
で結局、友達に説得されて一緒にその店にもってくことにしたの。
したら買ったときにいた店員がいて、ジャケット見てビックリしてるんだよ。
一度こけて服にさらに傷がついたと思いますが勿論お金いらないんで引き取って
くれませんか?って言ったら、また店員同士顔見合わせてんの。感じ悪い。
そしたら友達が何か感じたらしく、あの~変なこと聞きますけどこのジャケット
なにか訳ありなんじゃないですか?ドコソコの何年ものは数ないはずのに
安かったみたいだしって。
しばらく沈黙してたその店員が、こんなこと嘘か偶然だと思ってましたけど、
って話し始めた。今はもうその店止めちゃった先輩が、このジャケットの話をして
くれたんだって。何故かこのジャケット、必ずこの店に戻ってくるんだって。
何回も何回も。巡り巡って。今回みたいに直接買ったお客さんが持ってきたのは
初めてですけどって。霊的な話は聞いたことないですけどって。
あたりまえだろ、霊的な何かあって売り物にしてたらヤバイだろって思ったね。

結局、お店の人が引き取ってくれて、再度店頭に出さないように、お払いかなんか
してもらうように店長に言っておきます、ということになった。
あの無数の傷は、ほとんど事故や怪我によるものなんだろうか。
あのシミはオイルのじゃなかったのかも。

この間通りかかった時、ふと思い出したのでレスしました。
その店はもう別の店の看板になっていました。

273:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/01 00:02:00 発信元:222.7.56.52
おいちゃんて>>268まだ20代じゃない?

274:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/02 21:04:35 発信元:210.198.172.97
リア厨の頃、姫路のとある廃屋に肝試ししようって友達2人と忍び込んだことがある。
なぜかこの2人とつるんでいると、不思議な体験をすることが多かったんだが…。
その廃屋はまさに洋館という感じで、広い玄関ホールは薄暗く、埃が積もっていた。
俺らは、そんなもんあるわけないのに「食い物探そうぜ」と、台所に向かった。
台所に着いて、棚やなんかを探したけれどもちろん食い物なんか何も無く。
「やっぱ何もねぇなー」とか言いながら最後に、でかい冷蔵庫を開けた。

そしたら、そこには目がパッチリした、金色の髪の人形。
古びたフランス人形がちょこんと座っていた。

俺らはメチャクチャビビって、「うわ、悪趣味な悪戯すんなよ!」とか
「誰かがこれ仕掛けてったんじゃねぇの」とか
「なんで冷蔵庫にフランス人形なんだよ!」
とか口々に叫んだ。
でも俺らだけが脅かされるのもムカつくんで、次誰か来たときのためにと思って
フランス人形をそのままにして冷蔵庫の扉を閉じておいた。

次に俺らは暖炉のある広い部屋に忍び込んだ。
扉の真正面の壁にデカイ暖炉がすえつけてあって、
机とソファーもそのままに残っている。
何か面白いもんねぇかなと思って暖炉の中を覗き込むと、
暖炉の床に何か不気味な燃えかすが残っていた。
頭の無い、人の形をしたもの。
服は燃え焦げているけど、それがフランス人形だったんだろうってことはわかる。

275:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/02 21:05:14 発信元:210.198.172.97
それを見た時はさすがに3人ともぞっとして、
「おい、もう帰ろうぜ!」ってことになった。
クルッとドアの方を振り向いた瞬間。
全身が総毛立った。
開け放してあったはずのドアがなぜか半分閉じていて、
ドアのちょうど目線の高さの位置に、焼け焦げたフランス人形の頭が
釘で止めてあるのが見えたからだ。
部屋に入ってきたときには確かにそんなものは無かったはずだった。

その時、冷蔵庫に入れっぱなしのフランス人形が気になった。
なんとなく、燃やされたフランス人形を見てかわいそうな気がしたので、
三人で話し合って「あのフランス人形、冷蔵庫から出しといてやろう」
ってことになった。

台所に戻って冷蔵庫を開けると、
そこにいたはずのフランス人形はなくなっていた。
さっき冷蔵庫を閉めたのも、二度目に冷蔵庫を開けたのも俺自身だった。

その後は3人で一言も発さずに脱兎の如く廃屋から脱出し、
廃屋が見えなくなってようやく息ができるようになった。

長文&わかりにくかったらスマソ。

276:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/02 21:06:18 発信元:210.198.172.97
もう一つ。
この同じ3人だけでつるんでいる時に限って、あまりにしょっちゅう
奇妙なことに巻き込まれるので、
クラスで仲の良かった別の連れも誘って4人で旅行しようということになった。

それが、どういうわけだか誘った4人目の叔母さんが旅行当日の早朝亡くなり、
結局3人で行くことになってしまったのだ。
もう俺ら全員「オイ!これまた何か出るんじゃねえーのか!?」と思っていたんだが
旅館は予約してあるし、行くしかないだろうと言うことでこの不吉な3人で出かけることに。

岐阜県のとある山深い旅館に着くと、俺らはなぜか奇妙な部屋に通された。
普通の和室なんだが、よく見ると隣の部屋に面している壁だけが妙に新しく、色が違う…。
それで3人そろって隣部屋の入り口を見に行ったんだがおかしい。
本来入り口のあるべき場所が、やっぱり塗り潰されたように壁になっているのだ。

おかしい…。

俺らの部屋と、壁越しに繋がったその部屋の二部屋は廊下に囲まれているので
廊下沿いに入り口があるかどうかぐるりと調べてみたが、
その部屋は廊下に面した三方と、俺らの部屋に面した一方の全てが壁でふさがれているのだ。
「おい…ここ確実にもう一部屋あるよな…」
メチャクチャ気になったんだがその日は疲れていたこともあり、
温泉につかると3人ともすぐに眠ることにした。
いやに寝苦しい夜だった。

277:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/02 21:06:54 発信元:210.198.172.97
深夜。
三人の丁度真ん中で眠っていた俺はふと目が覚めてしまった。
いつもうつぶせで眠る癖があるのだが、枕に押し当てていた顔を上げると

目も鼻も口もなく、髪もないただ輪郭だけの顔がこっちを見て笑っていたのだ。

出た!!!!!

俺は全身の血の気がさあっと引くのを感じたが、
布団の横から手を出して、隣に寝ていた二人の連れを必死につかみ起こした。
「…なんだよ?何か出たのか?」
「い、い、今俺の顔のすぐ近くで何かが笑ってた!!
顔に目鼻も何も無いのに、笑ってるのがわかった!」
俺たちは飛び起きて部屋の電気を着け、眠れぬままに朝を迎えた。

寝不足のまま迎えた朝。
連れの一人が表の洗面所で顔を洗い、部屋を通り過ぎて奥にある中庭を見ようとした時、
ふっと横を見るとガラス窓に自分の真っ赤な顔が映っていたらしい。
その時はまぁ冬だし寒いからなと思っていたらしいが、
部屋に戻ってよく考えてみると顔の映った場所は、隣の部屋の壁。
そんなところにガラスなんてない!!
一体あの赤い顔はなんだったんだ!

278:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/02 21:07:28 発信元:210.198.172.97
塗り潰された壁といい、笑う顔といい、壁に映った真っ赤な顔といい、
あまりに気味が悪すぎる。
何も見ていない最後の一人がついにキレた。
隣に面した、あの色の変わった壁をドンドン叩き始めたのだ。
「おい!!誰かいるのか!!何か言いたいことがあるんだったら出て来い!」

そしてそいつは壁に耳を押し当て、隣室の物音を探った。すると…


「入る?」

という素の女の声が中から聞こえてきたそうだ…。

宿の人にこのことを訴え、聞いた話を要約すると、どうもこうらしい。

昔、あの部屋に泊まった妊婦さんが急に産気づいてしまい、
産婆を呼んで出産をすることになった。
しかしひどい難産で、結局母親も子供も死んでしまった。
出産のありさまがあまりにひどく、部屋中に母親と子供の血が大量に飛び散ったため、
壁を作って部屋をふさいだ。

俺たちは旅館の土産物屋でこけしを買い、供えて帰った。

279:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/08/27 20:58:23 発信元:218.178.174.16
age

280:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/09/13 22:58:16 発信元:165.229.205.91


281:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/09/15 20:59:38 発信元:219.197.23.1
まだあった

282:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/09 03:52:04 発信元:222.7.56.25
良スレあげ

283:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/09 21:43:32 発信元:222.7.56.249
最近このスレ書き込み少なくて寂しいage。

284:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/09 23:25:06 発信元:222.7.56.52
>>277
目も鼻も口もないならなぜそやつが笑ってるとわかったの?

285:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/09 23:41:26 発信元:222.7.56.57
昇龍拳

286:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 00:24:47 発信元:202.179.204.33
じゃあおれもひとつ。
これは高二のときの体験談だ。幽霊とかじゃないけどな。

当時の友達ユウ(仮名)が昼休み物凄く落ち込んでた。どうしたと尋ねたが「なんでもない。」の一点張り。
まぁ無理に聞くのは趣味じゃないのでほっといた。
後になって聞いたのが昼休みに廊下で好きな子に告白してものの見事に玉砕したとか。そのこの彼氏から聞いた。
ま、どんまい。としか思ってなかったが、その二日後の部活中に携帯にメールが入ってるのに気付いた。
送信者はユウ。
「うるせーバカ。おまえがそんなやつとは思わなかった。」
....なんじゃこりゃ。とりあえず無視した。
次の日、放課後駐輪場でユウと会った。あいつはなんか疲れてるように見えた。そしてかなり怒っていた。そこでユウの一言。
「お前あれはどーゆーつもりや。そんなやつかお前は!」
あれって何よ?とりあえずおれは
「何の話だよそれ。」
ユウは携帯を差し出した。映ってたのは受信メール。
「フラれたんだ。はははおまえはその程度だもんな。プゲラ」
痛いやつもいるんだなぁ、と思ってみてたら、アレ?
「メール送信者........俺?」

意味がわからない。心当たりはない。送った跡だってないし誰にもケータイに触らせてない。
しかも受信は昨日。部活中にメールが来る直前だ。
送ってもないメールの返信が、俺のところに送られて来たのか?何で?
そもそも「そいつ」はつい二日まえの殆ど誰も知らないことを何で知ってるんだ?
しかも似たようなメールが幾つもあった。送信者は、みんなユウの友達だった。
正直おれは怖かった。彼氏のそいつと色々考えたが考えるほど怖くなることだった。


まだ終わりじゃないが疲れてきました。どうしよう。たいしたことないしなぁ。

287:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 00:37:34 発信元:210.136.161.164
わっふるわっふる

288:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 00:42:20 発信元:219.125.92.208
>>286
いや充分怖い、つーか不気味だな
犯人わかったの?

289:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 00:43:01 発信元:210.153.84.197
そのこの彼氏?
彼氏のそいつ?

若干意味わからん
馬鹿なおいらに誰か説明してくんろ><

290:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 00:49:06 発信元:219.125.148.184
偽装メーラーで送っただけじゃねwwww

291:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 00:56:24 発信元:202.179.204.33
>>288
いや、さっぱりわからないまま風化していった。どう考えても理解不能だったから。
アレはいやがらせの域を越えてる気がした。こわかったもん。
ユウはそのあと三日学校休んでたし。

>>289
告白された子には既に彼氏がいた。
そんでその彼氏はおれの友達だったから、そいつから「俺の彼女が告白された」って聞いたんだ。

292:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 02:08:50 発信元:222.7.56.246
偽装メーラー臭いなwwww

293:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/10 21:13:01 発信元:58.236.180.101


294:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
06/11/18 20:35:26 発信元:59.128.89.232
38歳の弟のことです。
もう7~8年、定職に付かず家にいます。
以前から、姉である私に対して、幼稚な嫌がらせをしたりしていましたが、最近はそれがエスカレートしております。
私の部屋と弟の部屋は、本来続き間ですが、襖を閉め家具を置くことで分けております。
建具では、壁のような防音効果は無く、お互いの立てる物音が、全て筒抜けになります。
平日の弟は、私が起きる時間より1時間~30分早く、大音量で目覚ましをセットして起きます。
私が起きて階下へ降りると、後から降りてきます。
私が二階へ上がると、直ぐに二階に上がって着来て、私の部屋の前で気味の悪い声を上げて笑い、自分の部屋のドアを勢いよく閉めます。
朝の支度で、何度も二階と一階を行き来する時も、その度に同じくついてきます。
洗面所を使うと、直ぐ後に洗面所を使います。
手が汚れたりして洗いに行くと、直後にまた弟が手を洗いに行きます。
仕事から帰り、夕食を摂っていると、キッチンに近い洗面所で、ゲエゲエと気持ちの悪い音を立てながら、歯磨きをしにきます。
食欲の無くなる音なので、磨き終わってから食べようかと席を外すと、歯磨きを止めて、再び私が食事を始めるとまた歯磨きに来ます。
私よりも先にお風呂に入りたいらしく、常にタイミングを見ています。
私の直前に入った時は、お湯をかき出して変わりに水を入れていたり、とても入れないくらいの熱湯にしたりと、嫌がらせをします。
夜中にお風呂に入り二階に上がると、電気の消えている一階のどこかで弟が待っており、直ぐに二回へ上がって来て、気味の悪い笑い声を上げていきます。
夜中に水を飲みに一階に行き部屋に戻ると、こっそりつけて来ていた弟が一階から上がってきます。
私が休もうと電気を消すと、それまでテレビを見て笑っていても、直ぐに電気を消して、バタバタと一通り大きな音を立ててから眠るようです。

295:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
06/11/18 22:15:01 発信元:59.128.89.232
私の休日には、いつにもまして早起きし、早朝から大音量でラジオをかけます。
私が起きるまで、ラジオは止めません。
それでも起きないと、掃除機をかけはじめます。
なるべく大きくて嫌な音が出るように工夫しているらしく、ガラスの上をキイキイさせながら何十分も掃除機をかけたり、同じ場所を1時間以上掃除機で吸っていることもあります。
ドアも、壁にかけてある物が弾むほどの勢いで開け閉めします。
私が完全に起きると、音は止みます。(私は耳栓を使っています)
そして私が休みの日だけ、布団を干します。
物干し竿を全部使い、ありとあらゆる物を干し、私の物が干せないように塞いでいきます。
雨上がりでも干しています。
またある日は、天気が良くても布団を干しません。
私が干していると、網戸に張り付くようにして見ており、また気味の悪い声を上げて笑います。
私が掃除機をかけていると、急いでやって来てその廊下に座り込んで動かなかったりします。
他にも、毎日細々とした嫌がらせを沢山受けています。
今は、完全に無視して暮らしていますが、いつまでもこんな事を続けていると、私の方がおかしくなりそうです。
無視していても、何かが弟を激高させて、激しく殴られたり首を絞められたりした事もあります。
家に男性は弟しかおらず、誰もいさめる事ができません。
他に、蚊に刺される事を異常に嫌い、夏は家中蚊取り線香を炊いて歩いています。
これだけの異常行動をするのは、統合失調症などの精神病なのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

296:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
06/11/18 22:19:17 発信元:59.128.89.232
林: 事実がこのメールの通りだとすれば、あなたのおっしゃるように、弟さんは統合失調症の可能性があると思います。
しかし、どうもこのメールの内容は解せないところがあります。
 弟さんが統合失調症で、あなたに対して何らかの妄想を持っていると仮定しますと、ここに書かれているように、あなたの行動を監視し、いちいちそれに合わせて嫌がらせをするという手の込んだ形は、ちょっと考えにくい行動です。
 しかも長い期間に渡ってあなたがそれを無視してそれなりに生活をされているというのも想像しにくいところです。
そして、「○○が自分の行動を監視し、いちいちそれに合わせて嫌がらせをする」というのは、統合失調症の方の典型的な被害妄想の訴えでもあります。

まさかとは思いますが、この「弟」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。もしそうだとすれば、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないと思います。
 あるいは、「弟」は実在して、しかしここに書かれているような異常な行動は全く取っておらず、すべてはあなたの妄想という可能性も読み取れます。この場合も、あなた自身が統合失調症であることにほぼ間違いないということになります。

いや、それは全くの的外れかもしれませんが、可能性として指摘させていただきました。メールの文章だけしか情報がない精神科Q&Aの、これは限界とお考えください。

297:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
06/11/25 09:18:44 発信元:218.222.83.204
冬眠します、このスレ、使う時になったら起こしてね
               _,,..,,,,_
       、,  ,,, 、,,  ./ ,' 3/⌒ヽ-、_   、 ,,  @
         、,   /l.  /____/      ヽ|ノ,,
    @   ,,, 、,,  ̄,, ̄ ̄ ̄ ̄,, ̄   ,,, 、,,
    ヽ|ノ 、、,  ,, 、,,   , "  ,,  、、, ,,

298:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/27 15:55:13 発信元:222.7.56.238
期待age。

299:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
06/11/28 15:03:48 発信元:222.7.56.240
今日も明日も期待age。

300:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/01/09 01:35:04 発信元:221.171.194.36
ひさびさにage

301:猫大好きオヤジ
07/01/20 13:20:04 発信元:221.191.153.254
同じ様なお話が有ったので書いてみます。
元々私は違和感を覚える程度の「見えない人」に属しますので、霊感の有る方程の経験は無かったんですがねw

大学時分ビリヤード場でバイトをして居まして
店の作りは、入口を入ると通路・通路を挟んで受付とバーカウンターが対面配置・んで一段下がってフロア・その奥がトイレと極々平凡。
で、相方がローテの都合上、小柄で可愛い後輩(A、トモ子、女性)とペアになる事が有り「コリャ目の保養じゃ」と思ったんですが…
店が良くても「この相方」がまずかった様で、後々聞けば、お笑いお約束宜しく所謂「よく見たりヘンな経験も多々有る」人だったとw

そんな事は露知らずの、夜の部ペア組み2・3回目位の時だったと思います。

夜の0:00を廻りかけた位の事です。
店内は来客も無くガラガラで、私は受付でレジ金の集計、Aはカウンターで洗い物最中。
 A「いらっしゃいませー」
 私「いらっしゃいませ」
Aの声が聞こえました。人の気配を感じはしましたが、私は集計中だったので「ああ、来客か」と下を向きながら声だけを出します。
チョッとして、洗い物を終えカウンター内で休憩するAが声を掛けて来ました。
 A「ねえオヤジ(当時のAが私を呼ぶあだ名)、さっきの女の人まだトイレかなぁ?」
 私「?何か変なの?」
 A「だって、洗い物終ってもう10分も経ってるもん」
 私「大の方じゃね?w 若しくは生r(ry」
 A「ツマラン事、言うな」
 私「ううっ、つれない人だわ…シクシク」
言われて見れば、ゲームの開始終了時間を刻印するタイムスタンプの針が来客の挨拶をした時から15分程経っています。
 A「いや、真面目な話、チョッとトイレ長すぎ」
 私「女性って、色々長いと思ってるんだけど」
 A「男性と違って確かに長めだけど、こんなに時間使わないと思うよ」
 私「…言われて見れば確かに。10分って…長いな」
ここで、ふと思い出せない・何かが引っ掛かる様な違和感を覚えます。


302:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/01/20 14:38:12 発信元:221.191.153.254
 私「そう言えばさ、トモは何で客が女性って分かったん?」
思い出す様な表情をしながら、客の風貌を伝えてきます。
 A「カウンターの前通る時に、チラッと見たの」
 A「黒いコート着て、身長は普通目。髪はストレートのロング。パッと見ただけだから顔までは見なかったけど」
 A「足は少し速めの感じ。だから良く居る先にトイレ行って…受付する人だと・・・」
何か尻切れトンボの様に、言葉を終えます。
 A「オヤジは、見なかったの?」
 私「俺は見てない。だって下向いて集計書き込み中だったもの。人の来た気配は感じたけどね。」
 A「そっか。」
っと、Aとやり取りしながら思案します。
 私「…なあ、トモ。チョッとトイレ見て来てくんない?」
 A「えーっ!?やだよー!」
 私「何でだよ、男の俺が行ったらマズイっしょ。変質者や痴漢にはなりたくない。」
 A「でも、やだっ!」
 私「だ・か・ら、救急とかならいざ知らず男性が入るトコじゃ無いでしょ。ましてや使ってるかもしれないのに」
 A「えー」
 A「じゃ、こんなに長いのは救急。オヤジ行って。」
 私「それじゃ無茶苦茶ですがな。ホンにもう…」
Aも会話の途中で何かを覚えた様で、強い抵抗口調が返ってきます。
でも、このままだと埒が開きませんし、本当に救急だったらもっと大変ですから。
受付の席を離れAに話しかけながら、カウンターへ近づき
 私「じゃあさ、こうしよう。
   一緒に行く。んで、トモがトイレ入口とかブースの扉に声掛けて一緒に入る」
 私「これならいいべ? ホンとに救急車騒ぎ物なら放置はマズイし」
   客居たなら居たで店閉められないじゃん。早く閉めれる為にも放置プレイ禁止」
 A「えー、でもぉ…」
凄く気乗りなさそうな、返答が返って来ます


303:猫大好きオヤジ 前は2、これ3
07/01/20 15:00:09 発信元:221.191.153.254
 私「以降デモは、社会に出てからのお楽しみ」
 私「それに、この時間はオーナーに連絡付かないし、何か有ったら俺らでやるしかないんだから」
 私「ヒッヒッヒッ、大人しゅう観念してワシのモノになれ。ほれ」
軽く肩をポンと叩きます。
 A「っ!」
 私「えっ!?あ、あ、ごめんっ! 何?何か俺ヘンな事した!?」
ビクンと身震いするA。
茶化し言葉も耳に入らなかった様でしかもチョッと涙目気味。本当に何か怯えた感じです。
 A「ぜ…わ……ね…」
 私「え?」
小さく呟く様に声を発するA。良く聞き取れません。
 A「絶対、私を離さないでね…」
 私「え、あ、…う、う、うん」
やっと聞き取れた言葉に篭った真剣さを感じ、意味も分からず反射的に気圧されて承諾します。

304:猫大好きオヤジ
07/01/20 16:11:20 発信元:221.191.153.254
 私「よし、取り敢えず行こ」
 私「何が有っても、どんな事が有っても離さない。約束する。だから安心して、ね?」
 A「…」
子供を諭す様に話しかけると、やっと無言で頷くA。

トイレに近づくに連れ、酷くは無いんですが妙な雰囲気を感じはじめます。
Aは、後ろに隠れるように私の左腕にしっかりしがみ付き、目を瞑りながら一緒に。
(別な状況なら、こんなに嬉しいシーンは無いんですがねw)

 私「大丈夫?」
 A「…」
黙って、微かに頷きます。
 私(声掛けて貰おうかと思ったけど…こりゃ無理だな。)
 私「失礼します、お客様」
 『・・・』
トイレ入り口のドアをノックしながら声を掛けます。ですが、返事とか物音は何も聞こえません。
 私「お客様、私は店の者です。何か緊急の事態でしたら、手をお貸し致します」
 私「大丈夫ですか?」
返ってくるのは、やはり静寂のみ。

意を決して中に入る事を決め、小声でAに問いかけます
 私「トモ、悪いが中に入る。嫌ならココに居てもいいぞ。お前、顔色悪いし」
 A「やだっ、離さないって約束した。一人はやだっ」
今度は、一緒に居たいと強い意思表示。しかもさらに強くしがみ付いて来ます。
最も、こんなに強くしがみ付かれてたら、振り解くのは土台無理な話ですが。

恐る恐るドアを押し『キィ…』と軋み音をたてて開くドアと共に中に入ります。

305:猫大好きオヤジ 又やった… 前は4、これ5
07/01/20 20:07:57 発信元:221.113.175.145
拍子抜けした様に、中は静寂が広まっています。
そう、静寂のみ。
居るハズの人の気配の様なものが、まるで無いのです。

けれど同時にそれとは別の、上手く表現出来ないんですが…何というかピンと張り詰めた緊張感の高い雰囲気に近いというか
…でも極薄くって空気がある感じなんです。

 私「トモ、大丈夫か? 一旦、戻るか? 辛いなら戻るぞ?」
 A「…」
流石に私も何となく怖気づきはじめ、Aに声を掛けます
それに対して、声は出しませんがAが何とか頷きます。
 私(よし、何か気持ち悪りぃけどとっとと終らすべ。こいつもこのままじゃ、ヤバそうだしな。)
Aの頷きにチョッと元気付けられて、再度声を発します
 私「失礼します。」
 私「お客様の身に何かあると、当店としても見過ごす訳には行きません。
   失礼とは存じますが、改めさせて頂きます。」
 『・・・』
やはり何も物音もしません。
 私「手前のブースから行くからな。」
 A「…」
もうAは、頷いているんだか震えてるんだか良く判らない状態です。
 『コン、コン…、ガチャ コン、コン…ガチャ、…』
 私「居ないなぁ…」
3個並びで対面配置の計6っつ。一つ一つノックで確かめながら空けていきます。
やがて、奥の最後のブースになりました。ここに倒れてるなら、速攻に病院連絡でしょう。
 『コン、コン…』
 『・・・』
 私(ここで最後なんだけど…ヘンだなぁ…?)
と思いながら、取っ手に手を掛けます。


306:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/01/21 17:56:15 発信元:222.7.56.237
久々の話に今日も期待age。

307:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/01/21 18:10:15 発信元:61.207.174.207
確か更新中に鯖落ちしたので途中で切れてるんですよね、コレ
気づいて更新してくれるとありがたいのですが・・・待ってます

308:猫大好きオヤジ 6  駄文スマン、今晩には書く予定。
07/01/21 19:12:39 発信元:221.113.171.127
殆ど同時でした。
 私「え?」
あろう事か、ごく僅かほんの数ミリですがブースの扉が動いたのです。
 私「………。若しかして鍵掛け忘れ?…なのか? それならそれで、別の意味で困っちゃうわw」
 私「それとも、ラッキー♪で良いっすか、神様」
ジワジワ忍び寄る怖さを、不謹慎な無理矢理エロネタで払拭しようとします。
 私「と、冗談はココまで。この扉軽めだかんな。
   ラッキーと思って開けましょ」
確かに考えて見れば、元々軽く触れるだけでも動くブースの扉、中から軽く物が当たっても動きます。
 私「失礼します。」
 『…』
返事は無いなと思いつつも、一応、声を掛けながらユックリ開きます。

 私(…(;゚Д゚)ポカーン…)
 私「…………………あのさ……居ないって…どうよ?」

ブースの中には、やはり誰も居ませんでした。



309:猫大好きオヤジ 7
07/01/21 20:55:01 発信元:221.113.171.127
良く有る話だと、ここで叫んで逃げ出すとかってなるんでしょうけど
ここまで不可解だと、理解出来ない・不気味・何が何やらもうさっぱりって頭の中が真っ白。
逆に、理解したい気持ちが先に立ち「え?え?何?何なの?え?ポカーン?」状態

呆然として立ち尽くし
 私(………………………、Σ(゚Д゚;)ハッ!)
 私「…もう何なんだよ、訳わかんねーよこれ…。んとに、困ったなぁ…
   争いとかじゃ無いし、警察も呼べそうも無いし」
 私「っとっと、その前に…」
ここで真っ先に浮かんだ疑問を、Aに目をやり問いかけをします
 私「おい、トモ!
   お前、ホンっとに見たのかよ! なぁ!」
 A「…」
 私「おいってば!」
 A「…」
 私「おいっ!」
 A「…」
 私「…はぁ…、んだよ、もう…」
相変わらず目を瞑ってしがみ付いたまま、震え続けています。まるで、ひたすらに何かを怯え続ける様に。
ともかく、私はオーナーに一応報告だけは最低しておきたかったし、このままここにって訳にもいかないので

 私「ともかく、何んも無いから。 な?
   女の人なんて何処にもいないでしょ、ほら」
 私「何か錯覚したんじゃないの?」
 私「まあ、本物・偽者どっちでも、笑われて良いからオーナーに一言だけでも早く連絡入れときたいんだ」
 私「泥棒とかだったら、一応警察って話にもなるだ…」


310:猫大好きオヤジ 8  あと少しっすw
07/01/21 21:07:39 発信元:221.113.171.127
言いかけたその時です。

 (ユ・ラ・リ…)
 A「っ!!」

そのブースの中で「『空気』が動く気配」がしました。
止まっていた静寂が歪みだす、そんな感じで。
同時に、Aが悲鳴にならない声を上げもっと強くしがみ付いて来ます。

 (ぶわーっ)
 A「!!!」
 私「うわっ!」
その『空気』が、私達を覆うように向かって来たかと思ったら一瞬にして間をすり抜け、外へ向かって消えていきました。

 私「な、な、何だよ今のっ!
   くっそ、冗談じゃねーぞ気色悪い!」
 私「おい! トモ! こんなトコ早く出るぞ!」
 私「気味が悪くて、もう居られっかよ!」
 私「おい! トモ! 聞いてっ…」
 私「おいっ!」
Aは、あの瞬間に気絶していたんです。声を掛けても気が付かない様でした。

問いかけても返事が無かった、このトイレの様に…

311:猫大好きオヤジ 9
07/01/21 21:38:05 発信元:221.113.171.127
その後の事なんですが、このバイトは、翌日私達の方から申し出て辞めさせて貰いました。
オーナーに理由話したら、腹抱えて大笑いされましたけどねw
もちろん、Aと一緒に何かをする機会も無くなりました。まあ、もともとバイトで知り合って、学校が一緒だったってだけでしたので。

その、一週間後ぐらいでしたか。
ふと学内でAの姿を見かけ、あの時、一つだけ気にかかってった事が有ったので
思い切って声を掛け話をする事にしました。

 私「よっ! 調子はいかがですか、トモ女史」
 A「…あ…、あん時は、ど、ども」
 私「まあ、終った事だかんな。細かい事は気にスンナ」
 A「ん、アリガト」
 私「はいよ。」

 私「…でさ、嫌かもしんないけど、どうしても気になってた事があって
   それチョッと確かめたかったんだ」
 私「聞いても、いい?」
 A「…うん」
 私「ありがと。 又、気分悪くなったら言って。 途中で止めてもいいし」
 A「うん、今度は大丈夫…」

 私「じゃあ、早速」
 私「トモはさ、あの女見た時ヘンって感じた?」
 A「ううん、初めは思わなかった…」
 私「あ、やっぱり。
   あん女の姿話す時、トモ途中で言葉濁したでしょ。 それが気になってたんだ」
 A「…気が付いた?…」
 私「うん。多分同じ理由だと思うけど」
 A「…それ…だと思うよ」
 私「あー、やっぱそれかぁ…」

312:猫大好きオヤジ 10  長のお付き合いどーもでした。
07/01/21 21:42:55 発信元:221.113.171.127
冒頭で、お店の作りをお話しましたよね?
「フロアは一段下がってる」、だから逆に言うと「受付・通路・カウンターは上がってる」
当然、床を組んでますから、下は空洞なわけです。
だから、Aが歩いても私が歩いても靴の音は響くんですよ。もちろんハイヒールとかなら尚更。
そう、もうお解かりですね。



あの時、2人とも気配は感じたけど

「『足音』を聞いた記憶が無かった」んです。



どっとはらい。

313:猫大好きオヤジ 後書き
07/01/21 21:53:22 発信元:221.113.171.127
実は、コレ漏れの学生の時の経験談ですw
文章上手く書けないから、会話形式を中心にして見ました。
もっと表現力あったら、不気味さを上手に伝えられたんでしょうけど。(つД`)

駄文・長文お付き合い有難う御座いました。
又、機会があったら、おじゃましますー(・∀・)ノシ

314:猫大好きオヤジ
07/01/23 00:58:26 発信元:220.111.160.129
忙しくなるかなと思いきや、チョッと間延びな展開が判明w
不定期ながら、ポツポツ投稿

315:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/01/23 10:40:39 発信元:219.125.148.181
ヒトダマってあるだろ?
よく火の玉で表現されてるやつ。
あれは霊魂だと一般的には言われてるけど違うらしい。
うちのおじさんが言ってたんだけど、昔は火葬じゃなく土葬だったでしょ?
それで暫くすると腐敗して死体の中にガスがたまるんだって。
そのガスがたまりにたまったら「ボフンッ」と音をたてて破裂するらしい。
ガスは青っぽいデカイ塊に見えるらしい。
実際おじさんは2回ほど見たっていってた。
その塊は何故か49日の日に尾を引きながらスーっと家の方へ行き、そこでフワッと消えたみたい。

ジャンルが違うか・・

316:猫大好きオヤジ 1
07/01/23 17:14:53 発信元:220.111.128.109
では、もう一つ。私が中学生の時の話です。

■■■ 絵画 ■■■

小さい時は絵を描く事が好きだったので、中学に上がると美術部に入る事に決めました。先輩は女子が3人だけ。
部室は美術教室の隣にあった教材準備なんかをする「美術準備室」という場所で
顧問の先生も当然美術の先生、暇が有るとそこで油絵やクロッキーなんかをやってました。

当時、御存知の方も多いでしょうが「コックリさん」ってのが何故か流行ってまして
御多分に漏れず、先輩達も面白がってそれで良く遊んでました。

春先の、風が結構吹いてる日の事です
恒例の如く「コックリさん」をやっていて
質問とか占いとかが粗方終り、お帰り願おうかって段になり…

A「有難う御座いました、ではお帰りください」
B「お帰りください」
C「お帰りください」

『イ・ヤ』

A「…え?」
B「何よ、ヘンな冗談止めてよ」
C「私じゃないってば!」
A「またまたぁ、怖がらせようとしても無駄よ
  さあ、終わりましょ」
C「んもぅ、私じゃ無いって言ってるのにぃ!」


317:猫大好きオヤジ 2
07/01/23 18:12:58 発信元:220.111.128.109
『イ・ヤ・ダ カ・エ・ラ・ナ・イ』

A「…」
B「…」
C「…」
3人の誰かが「いたずら」でやってると思ったら、どうも様子が違う様です。
何が起こったか理解できず、眼が点で先輩絶句。
チョッと間を置いて、何時もと違う異様さに気が付き

A「ちょ、ちょっとやだっ!」
B「ど、ど、どーすんのよ、これっ!?」
C「何んなのこれっ!?こ、こんなのイヤよっ!?」
怖さ+焦りで、狼狽しまくりです。

ですが、おろおろする内にAが気を取り直した様で、何とか恐々ですが切り出し始めました
A「では、どうしたら帰って貰えますか?」
B「…」
C「…」
BとCは、Aの意図を感じたのか指先を見守る様に黙っています。

『オ・ソ・ナ・エ』

A「オソナエ…って「お供え」の…事?」
B「多分…だと思う」

『(はい)』
『○・○・ジ・ン・ジ・ャ』
『2・ジ・ニ・モ・ッ・テ・コ・イ』


318:猫大好きオヤジ 3
07/01/23 18:59:45 発信元:220.111.128.109
○○神社と言うのは、地元の一寸した小高い山に有る神社の事です
実名が出てきてギョッとする3人。
しかも夜中の2時に持って来いと言われれば、一気に怖さのテンションもあがります

A「ヤバイっ! これ、絶対ヤバイ!」
B「ちょ、ちょ、そ、そ、そ、そんな時間に持ってくの!?」
C「やだーっ!ゴメンなさぁい! もう、しませんからっ! 絶対もうしませんからぁっ!」
A「手離すとまずいって言うし、どーすりゃいいのよっ!?」
もうパニック起こしかけです。

そんな事は、意に介さず、ユックリと更に追い討ちが一言紡がれます

『ア・ブ・ラ・ゲ』

A「!!!!」
B「きゃーーーーーーっ!」
C「わーーーっ!」
示された文字を見て、張り詰めた糸が切れるかの様に一気にその場から逃げ出します

【ばたーーーーーーーーーーんっ!】

その途端でした。背後から物凄い音が聞こえます。
ビデオとかのストップを見る様に、ピタリと動きを止める先輩達
恐る恐る背後を振り返ります。

319:猫大好きオヤジ 3
07/01/23 19:25:41 発信元:220.111.128.109
A「………ねぇ、…何で………あれで…落ちるの…?」
B「キチンと立て掛けてあったよねぇ…」
C「…バンド掛けてるのに…?」
B「風…?」
A「…窓……私…閉めたよ……ね…え……」

大きくてイーゼルに掛けられない為、倒れない様に立てかけてあったはずの50号の書き掛けキャンバスが
裏を向けて落ちていたのです
キチンと落ち無い様にバンドまでしていたし、ずり落ちなんかも到底考えられません。

つまり、押さえて立て掛けてあって風にも煽られるハズが無いのに「手前に引き起こされる様に落ちた」のです

A「わきゃーーーーっ!」
B「ひえーーーーーーーーーーーーー!」
C「ひょげーーーーーーーーっ!」
言い様の無い恐怖感にかられ、口々に奇妙な悲鳴を上げながら、一目散に部室から逃げ出してしまいました。


その後、余程怖かったのか、3人とも1~2週間程度体調不良という事でお休み。
事情の説明を求められ、先生にこの件を話したら、すごく怒られてヘンな不安を煽るからこの話はしない事を約束されました。
もちろん、コックリさんは以後禁止に

でも、あのキャンバスが倒れたのは今になっても不思議な謎です
きっと、コックリさんの…いやいや止めておきましょう
又、ヘンな経験をするのはゴメンですからw




どっとはらい。

320:猫大好きオヤジ
07/01/23 22:05:32 発信元:220.106.45.44
良く有る話ですが、友人Aの体験談

■■■ 女性 ■■■

Aが、Bと夕刻から飲む約束をしていて待ち合わせている時です。
待ち合わせの時間まではまだ少し時間があり、手持ち無沙汰気味。
仕方なしに、何とはなしに周りの景色を見ていると、ふと視界に友人Cの姿が目に入りました。
傍らにCに寄り添う様に女性が歩いてます。
遠間からなので、その女性の姿ははっきり分かりませんが、髪が長めで黒い衣装の細身の美人風。
Cは、「彼女は欲しいなとは思うけど…」って引っ込み事案で大人しいくらいな真面目な青年
ましてや、彼女が居るなんて話は一度も聞いた事が有りませんでした。

 A「ははぁ、あいつ冷やかされるから、黙ってたんだな ( ̄ー ̄)ニヤリ」
 A「水臭い野郎だな、遠慮せずに言えばいいのに」
 A「よっしゃ、ここは一つ…」
言いかけた矢先に、丁度Bが来ました。
 B「ゴメン、チョッと遅れた。ワリィね」
 A「ああ、そんなの構わねぇよ」
とCの方を見ながら答えます。
 B「ん?何かあんのか?」
Aの向いている方向に目をやります。すると同じ様にCの姿を見つけます
 A「ああ、Cも呼んで一緒に飲もうぜ。ヤツの祝いだから」
 B「? 何かあんのか? 今日、Cの誕生日とかだったっけ?」
 A「は?違うよ。何言ってんだよ。」
 B「? じゃあ何でよ。 何か理由あんのかって」
 A「お前も薄情な友達だな、アイツ彼女居るみたいだぞ。」
 B「へぇっ!そっかぁ、ヤツにねぇ。そりゃ目出度いわな。   ……んで、その彼女って何処にいるん?」

どっとはらい。


321:猫大好きオヤジ
07/01/23 22:42:25 発信元:220.106.45.44
済みません、猫大作氏と比べて
ライト系しかしらないんでw

次は、ふたばで書いた事あるヤツですが…どうしましょうか?
十中八九ネタだと思ってる話ですw
不要なら別なヤツにします
最も今日じゃないですが

322:猫大好きオヤジ
07/02/05 20:29:54 発信元:220.111.154.63
来れなくて済みませんでした。
では、ふたばにて書いた事がありますヤツを行きます。

323:猫大好きオヤジ 1
07/02/05 21:16:10 発信元:220.111.154.63
■■■ 写真 ■■■

「東尋坊」の事は、皆さんご存知でしょうか?
断崖からの日本海の眺め・景色が、とても美しいとして福井県の観光名所に挙げられている場所です。
では、別な意味で有名な場所でも有る事は、御存知ですか?
夜ともなれば静寂のみで人気も無く、元々、50mも有る断崖ですから転落すれば九分九厘助からない場所ですので
…そう、「自殺名所」としても有名な場所なんですね。
現地に行って見れば解りますが、電話ボックスには「命の電話」と書かれたボックスが多々有り
その知名度・自殺者の多さを伺い知る事が出来ます。

これは、そんな場所で起こった出来事です。

もう一つの顔を持つ東尋坊に興味を持ったとある学生達が、深夜の肝試しの為に遊びに来ました
夜の独特な雰囲気と、物珍しさに初めは彼方此方見て廻るだけでしたが
そのうち、誰とは無しに折角だし心霊写真でも撮るかと写真を撮り始めました
なるべく崖際で撮ろうという事になり、初めは全員(4人)でその次に一人ずつと言う順序で。

Bが、撮り終えて貰ってCを撮る時でした
B「んじゃ、次、お前な」
C「んー、この辺で良いのか? 後ろ崖だから怖いぞw」
B「大丈夫、そこなら落ちやしねぇよ。
  あんま後ろ見んな、かえってそっちの方が危ないからな」
C「了解
  なら、はよ撮ってくれー」
B「…よっしゃ。 撮るぞー」
(パッ カシャッ)
街灯の薄明かりで、何とかCにピントを合わせてシャッターを切ります。
一瞬の眩いフラッシュ。
辺りは、直ぐに街灯の明かりだけの暗さに戻ります。

324:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/02/13 22:19:44 発信元:59.128.78.170
【怪奇】ゲイの心霊体験 五話目【ホラー】
スレリンク(gaysaloon板)

325:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/02/24 20:36:19 発信元:219.160.221.169
期待age

楽しませていただいております
マターリ更新でいいので待ってます

326:猫大好きオヤジ 2 ※大変失礼しました。何とか数日の内には…
07/02/28 01:26:49 発信元:221.191.158.17
B「…っと、終りやな。
  なら、次はお前D撮っ…………あれ…?」

又、薄明かりに目が慣れ、ファインダー越しに視界に飛び込んできた風景には
どう言う事か、Cの姿が見えません。
直ぐにカメラから、Cの居た位置に目を向け直しますが
やっぱり、そこにはCの姿が有りません。

A「ん?どした?」
D「はよ撮ってくれよー。
  もう帰んべ、飽きて来た…どしたん?」
後ろで雑談してた、AとDが気が付きBに声を掛けます。
B「いや、こりゃちょっとマズイかも知れんわ」
D「何で?」
B「写真取ったらな、C居らん様になってん」
A「んな、アホな」
B「アホ話とちゃうわ、ホンまやて。見てみい、何処におんねん。」
やっぱり先程の位置に、Cの姿は見えません
勿論、身を隠す場所なんて周りに欠片も有りませんでした

D「おいおいおい、性質悪い冗談止めようや。
  おーーーーーい! Cーー!何処やーーーーーー!」
A「堪えて欲しいわ、ほんま。
  おーーーい! ぼつぼつ帰るぞーーーーー!」
B「Cーーーー! 返事せぇやぁーーーーーー!」

あらん限り声を掛けますが、返ってくるのは波の音ばかり。


327:猫大好きオヤジ 3
07/03/01 00:59:55 発信元:220.106.39.126
B「いやー、洒落ならん。ホンま、マジでマズイわ。」
D「…って、マズイ言うてもしゃーないやろ!?
  あいつ、落ちたんちゃうんか!?」
A「せやろなぁ…」
皆、同じ事を考えてた様で、Cが崖から落ちてしまったと思いました。

A「なら、ここに居ってもしゃあ無いやろ。
  俺らでは如何にも出来んから、取り敢えず警察行って話しようや。」
D「せやな。」
B「ちょぉ待ってや。」
A「なん?」

B「警察行って、どう言うんや?
  『危ないトコで写真撮ってて、C落ちよりましたー』言うんか?」
B「そんなん言いよったら、俺らごっつ怒られるしキっつう調べられるんちゃうんか?」

Bが、2人に疑問を投げかけます。
言われて見れば成る程、一理有るような気が。
事件性の有無も、状況や場合によっては調べられますから。

D「なら、どう言うねん?」
B「うーん…」
A「……そうや! こう言おか
  『肝試しや度胸試しで遊んでる内に、段々崖近くになって、Cが落ちてもうた』って!」
B「ああ、それやったらええかも知れんな。ほなら、それで行こか」
D「うん。そうしよか」
きつく怒られる可能性を少しでも避けたいと思ったのですが、気が動転してた事もあって
何とも微妙な結果にたどり着きました。
良く考えれば一緒の事なんですが…w

328:猫大好きオヤジ 4
07/03/04 15:25:28 発信元:220.106.53.80
警察に行き事情を話すと、取り敢えずは付近を探す事になりました
転落しても、助かって居た場合は何処かに這い上がって救助待ち…なんて可能性も有るからです

さて、夜も白み始める位迄の、数時間は彼方此方を探した頃でしょうか
夜間で視界も悪かった事、やはり一向に手掛かりらしい物も得られない事も手伝って
誰から言うとも無く、一旦終了して日中で引き続き探そうと言う事なります

その後、数日間は色々と捜索や情報を探して廻って貰ったのですが
Cに関連する情報は、何一つ欠片も得られませんでした。

そんな状況に、A達が焦燥や途方にくれ初めて出した頃
警察の方からふと提案が出されます

K「こっちだけで、探すのも限度が有るからなぁ…」
K「どうだろう、家出人とか捜索願い見たいな張り紙を作って見たら」
K「もっと広範囲で情報は入って来る可能性はあるぞ?」
A「あ…」
K「なるべく、居なくなった時に近い写真が有ると良いんだけどね」
B「……そうですね。
  うん、その方向で行って見ます。資料が出来たら一度見て下さい。」
K「判った。待ってるよ、又相談に来てくれ。」

3人は軽く挨拶をして、警察を後にします。

B「もうこの際やから、あの時の写真使うわ。ええな?」
A「ああ、せやな。
  C見つかりよるんなら、怒られてもかめへんわ」

隠してたフィルムの件は、もうCの失踪に比べれば瑣末な問題です
居なくなった時の彼の姿を一番伝えてくれる大事な資料ですから

329:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/03/04 16:01:08 発信元:220.106.53.80
まずは、写ってる様子が確認出来無ければ資料にしてもしょうがないので
他の遊びの時に写したフィルムも一緒に持っていって現像して貰う事にしました
フィルムを持ち、写真屋に足を運ぶと仕上がりは翌日との返答です

その翌日…

B「すいませーん、写真出来てますかー?」
S「いらっ…、あ…」
A達の顔を見た途端、急に困惑した様な怯えた様な表情を浮かべる写真屋の主人

B「? すいません、出来てるんですよね?」
S「あ、ああ…。これや…。」
A「どしたん、おっちゃん? エライ顔色よー無いな?」
S「ああ、気にせんとってくれ。」
A「ふーん、ま、ええけど
  それより、中身確かめさせて貰うわ。大事なもんに使うさかいな。」
S「…」
主人は黙って、返答しません。

B「…んーと。……あれ? これだけじゃ無いハズやけど?
  夜撮った、フィルムの分は?」
S「…あ、ああ。
  何かフィルムおかしかった様やから、現像上手く行かんかったわ」
A「嘘やろー
  感光なんかさせてへんし、買うたばっかりのフィルム使こてんで?」
B「頼むわ、おっちゃん。
  これ、ホンマに大事なモンに使わなあかんねん。」
S「…」
AとBの問い掛けにも、答えてくれる様子が有りません。

330:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:00:56 発信元:59.128.78.16
今日はエイプリルフールだ。特にすることもなかった僕らは、
いつものように僕の部屋に集まると適当にビールを飲み始めた。

今日はエイプリルフールだったので、退屈な僕らはひとつのゲームを思い付いた。嘘をつきながら喋る。
そしてそれを皆で聞いて酒の肴にする。
くだらないゲームだ。
だけど、そのくだらなさが良かった。

トップバッターは僕で、この夏ナンパした女が妊娠して実は今、一児の父なんだ、という話をした。
初めて知ったのだが、嘘をついてみろ、と言われた場合、人は100%の嘘をつくことはできない。
僕の場合、夏にナンパはしてないけど当時の彼女は妊娠したし、一児の父ではないけれど、
背中に水子は背負っている。
どいつがどんな嘘をついているかは、なかなか見抜けない。見抜けないからこそ、楽しい。
そうやって順繰りに嘘は進み、最後の奴にバトンが回った。
そいつは、ちびり、とビールを舐めると申し訳なさそうにこう言った。

「俺はみんなみたいに器用に嘘はつけないから、ひとつ、作り話をするよ」

「なんだよそれ。趣旨と違うじゃねえか」
「まあいいから聞けよ。退屈はさせないからさ」

そう言って姿勢を正した彼は、では、と呟いて話を始めた。
僕は朝起きて気付くと、何もない白い部屋にいた。
どうしてそこにいるのか、どうやってそこまで来たのかは全く覚えていない。
ただ、目を覚ましてみたら僕はそこにいた。
しばらく呆然としながら状況を把握できないままでいたんだけど、急に天井のあたりから声が響いた。

331:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:02:07 発信元:59.128.78.16
古いスピーカーだったんだろうね、ノイズがかった変な声だった。
声はこう言った。


『これから進む道は人生の道であり人間の業を歩む道。選択と苦悶と決断のみを与える。
歩く道は多くしてひとつ、決して矛盾を歩むことなく』

って。で、そこで初めて気付いたんだけど僕の背中の側にはドアがあったんだ。横に赤いべったりした文字で

『進め』
って書いてあった。

『3つ与えます。
ひとつ。右手のテレビを壊すこと。
ふたつ。左手の人を殺すこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。

ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり彼らは死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』

332:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:08:07 発信元:59.128.78.16
めちゃくちゃだよ。どれを選んでもあまりに救いがないじゃないか。
馬鹿らしい話だよ。でもその状況を馬鹿らしいなんて思うことはできなかった。
それどころか僕は恐怖でガタガタと震えた。
それくらいあそこの雰囲気は異様で、有無を言わせないものがあった。
そして僕は考えた。
どこかの見知らぬ多数の命か、すぐそばの見知らぬ一つの命か、一番近くのよく知る命か。
進まなければ確実に死ぬ。
それは『みっつめ』の選択になるんだろうか。嫌だ。
何も分からないまま死にたくはない。
一つの命か多くの命か?そんなものは、比べるまでもない。
寝袋の脇には、大振りの鉈があった。
僕は静かに鉈を手に取ると、ゆっくり振り上げ
動かない芋虫のような寝袋に向かって鉈を振り下ろした。
ぐちゃ。鈍い音が、感覚が、伝わる。
次のドアが開いた気配はない。もう一度鉈を振るう。
ぐちゃ。顔の見えない匿名性が罪悪感を麻痺させる。
もう一度鉈を振り上げたところで、かちゃり、と音がしてドアが開いた。
右手のテレビの画面からは、色のない瞳をした餓鬼がぎょろりとした眼でこちらを覗き返していた。
次の部屋に入ると、右手には客船の模型、左手には同じように寝袋があった。床にはやはり紙がおちてて、
そこにはこうあった。


333:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:08:47 発信元:59.128.78.16
3つ与えます。

ひとつ。右手の客船を壊すこと。

ふたつ。左手の寝袋を燃やすこと。

みっつ。あなたが死ぬこと。

ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり客船の乗客は死にます。

ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。

みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』


客船はただの模型だった。
普通に考えれば、これを壊したら人が死ぬなんてあり得ない。
けどその時、その紙に書いてあることは絶対に本当なんだと思った。
理由なんてないよ。ただそう思ったんだ。
僕は、寝袋の脇にあった灯油を空になるまでふりかけて、用意されてあったマッチを擦って灯油へ放った。
ぼっ、という音がして寝袋はたちまち炎に包まれたよ。
僕は客船の前に立ち、模型をぼうっと眺めながら、鍵が開くのをまった。

334:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:09:34 発信元:59.128.78.16
2分くらい経った時かな、もう時間感覚なんかはなかったけど、人の死ぬ時間だからね 。たぶん2分くらいだろう。

かちゃ、という音がして次のドアが開いた。

左手の方がどうなっているのか、確認はしなかったし、したくなかった。

次の部屋に入ると、今度は右手に地球儀があり、左手にはまた寝袋があった。
僕は足早に紙切れを拾うと、そこにはこうあった。
『3つ与えます。

ひとつ。右手の地球儀を壊すこと。

ふたつ。左手の寝袋を撃ち抜くこと。

みっつ。あなたが死ぬこと。


ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり世界のどこかに核が落ちます。

ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。

みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』

335:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:12:33 発信元:59.128.78.16
思考や感情は、もはや完全に麻痺していた。
僕は半ば機械的に寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、すぐさま人差し指に力を込めた。
ぱん、と乾いた音がした。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。
リボルバー式の拳銃は6発で空になった。初めて扱った拳銃は、コンビニで買い物をするよりも手軽だったよ。


ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。

最後の部屋は何もない部屋だった。
思わず僕はえっ、と声を洩らしたけど、ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。やっと出られる。そう思ってね。

すると再び頭の上から声が聞こえた『最後の問い。

3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君。
殺すとしたら、何を選ぶ』

僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。

するとまた、頭の上から声がした。

『おめでとう。
君は矛盾なく道を選ぶことができた。
人生とは選択の連続であり、匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり、匿名の生のために匿名の死がある。
ひとつの命は地球よりも重くない。

336:かぶそ屋 ◆ZPM9124utk
07/03/06 22:14:21 発信元:59.128.78.16
君はそれを証明した。
しかしそれは決して命の重さを否定することではない。
最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらう。
出口は開いた。
おめでとう。

おめでとう。』


僕はぼうっとその声を聞いて、安心したような、虚脱したような感じを受けた。とにかく全身から一気に力が抜けて、フラフラになりながら最後のドアを開けた。

光の降り注ぐ眩しい部屋、目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。

三つの遺影があった。

父と、母と、弟の遺影が。



これで、おしまい」


337:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/03/07 13:42:43 発信元:222.7.56.251
久々の怪談に期待age。
いやいや、待ってました!

338:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/03/08 13:37:53 発信元:222.7.56.238
そういえば写真屋さんに行ったあとどうなったんだろうか…。

339:猫大好きオヤジ 6、>329は5
07/03/08 16:08:46 発信元:220.107.7.184
>338
本当に、本当にすまんです。
色々不定期な飛び込み多くて…(つД`)

--------------------- restart from here. ---------------------------

B「正直に言うとくわ」
B「その写真な、警察の人に見て貰わなあかんねん
  夜の写真に写ってるヤツ実は行方不明になってしもてん
  せやから、その写真人探しに使わなあかんのや」
D「そや。
  だから、何が有ってもその居なくなった時の写真がほしいんやわ!
  ほんま、助ける思って頼むわ!」

S「………よし。」

B達の切実な思いが伝わったのか
主人が、決心した様に重くでは有りますが口を開き始めました。

S「…お前らに、一言言うて置く
  わしは、写真商売やっとって写真屋の良心ってのは絶対破るモンじゃ無いと教えられ
  今日までやってきた」
A「?おっちゃん、何言う…」
S「ええから、黙って聞け!」

S「わしは、今日初めてその誓いを破る。 コレを渡さんのが、写真屋としての良心だったがな。
  だが、コレは紛れ無く真実を写してるやろ」
S「…ほら、コレだ。 さあもう用は無やろ!とっとと出てってくれ!」

340:猫大好きオヤジ 7
07/03/08 16:22:37 発信元:220.107.7.184
主人から、現像されたもう一つを受け取ると同時に出て行けと半ば強制的に追い出されます。

D「な、なんや?けったいな親父じゃなぁ」
A「ほんま、ヘンな感じやわ」
B「まあ、兎に角写真は貰ろたし、これもはよ確かめようや」
A「せやな。」

渡された袋から、写真を撮りだして目をやった瞬間

A「!!」
B「なっ!?」
D「…っ!」




確かにCは写っていました。

夜なのに、赤い空。
地や草木は、モノトーン。

そして、笑顔のCを掴む無数の白い手と共に…






341:猫大好きオヤジ 8
07/03/08 16:33:43 発信元:220.107.7.184
その後は、写真の御祓いに行ったり、警察に一応事情を説明したりとかで諸々有った様ですが
結局Cは見つからず仕舞いで、今日までに至るとか…


いやはや何とも、眉唾話なんですが
写真屋の主人の「写真は真実を写す」ってのが妙に説得力有りましてね
それで、心に残ってた話です。

皆さんも、これからは写真を撮る時に
チョッと気を付けた方が良いと思いますよ。
万が一って可能性は……無い訳じゃ無いでしょうから(w

------- どっとはらい -----------

342:猫大好きオヤジ
07/03/08 16:38:48 発信元:220.107.7.184
あーもー、ホンとにスイマセンでした
大した話じゃ無いのに引っ張って…(つД`)
チョッと暫くは、来れない日が多いと思いますので一旦これにてお暇致します。

又、いつかお邪魔させて頂きます。では~

343:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/03 15:16:18 発信元:59.128.77.194
過疎スレを廃品利用させて貰いに来ました。

今日から此処は「オカ板猫大好き派大使館」に為ります。

344:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/03 16:12:11 発信元:219.104.109.169
帰れ。勝手に乗っ取るな。

345:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/03 17:43:30 発信元:59.128.77.194
帰ってほしければ怖い話をしろ。

346:猫大作 ◆ZPM9124utk
07/04/03 18:01:42 発信元:59.128.77.194
コテ付け忘れたw

347:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/03 21:47:33 発信元:222.7.56.240
まあ確かに猫大作さんと猫大好きオヤジさんが何かネタ投下してくれる事が多い訳だけど他にも書いてくれる人はたくさんいる訳で…で、スレタイを変えるのはイクないと思う。

とマジレスしてみる。

348:猫大作 ◆ZPM9124utk
07/04/03 22:52:15 発信元:59.128.77.23
皇国の守護神 猫 猫 猫
スレリンク(siberia板)

ピッタリのスレが在りましたw。
オカ板から来た人は怖い話はこのスレに、猫の話は上記のスレに。
では怖い話があったらまた来ます、サラバ。

349:猫大好きオヤジ改め、実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/04 18:27:06 発信元:220.106.47.147
久々に覗いたら、ヘンな盛り上がり方してる…(;´Д`)
物議をかもしそうなので、名前変えますw

後で、何か書きに来ますね
勿論軽めなヤツですw

350:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/04 20:20:36 発信元:220.106.47.147
■■■ 気配 ■■■

これは、とある駅の夜間での出来事です。

夜間工事の為に、AとBが仕事に来ていました。
Aは一段上がって上部で、Bは見習い見たいなもので
下での作業とAの補助役って感じでやってます。

仕事を始めて暫くすると、Bが持って来忘れた道具とトイレに行くとの事です。
Aは丁度手間の掛かる作業をしてたので、手放せなく半ば生返事で了承します。

程なくして、気配がしましたのでBが戻って来たと思い
A「おい、その道具くれ」
と声を掛けます。
ところが、置かれた道具は欲しいヤツとは違った道具です。
A「馬鹿、それじゃねぇよ。あっちだっての。いつまでたっても、物覚え悪いヤツだな。」
と言ったあとも、またまた違う物が。
A「てめぇ!いつまで………あら……?」
流石に怒った、AはBの方を振り返って怒鳴ろうとしたのですが…Bが居ません。
A「?
  なんだよ、あの野郎まだ戻ってねぇのか?」
Aは、周りにも道具を置いて居たので、自分で間違って取ったのかと思いました。


351:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/04 20:35:59 発信元:220.106.47.147
すると、丁度Bが戻って来ました。
B「すんません、遅くなって。」
A「あ? おめぇ、直ぐ戻って来てたんじゃねぇのか?」
B「いや、今っすよ?」
A「じゃあ、気のせいか…」
B「どしたんすか?」
A「いや、道具をおめぇに渡されたと思ってよ。」

Aは、上にあった道具C・D・E・F・Gの内、F・GをBに見せます

B「あれ? だって邪魔になるから、C・D・Eだけでいいって初めに上げたっすよね」
B「後から自分で上げたんじゃないっすか?」



A「………なら
  俺、誰に渡されたんだよ…?」



その晩から
AとBは、「そこの仕事はお断り」する様になったそうでw




--- どっとはらい ---

352:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/04 21:44:13 発信元:59.128.76.225
ある日、風呂上り冷蔵庫を開けて、
ビールがないことにきずいた私は、コンビニへと・・・!

いやな予感はしましたが、やっぱりビールの魅力には
勝てず廊下へと出ました。

廊下に出てすぐ、廊下中に響き渡る口笛の音が・・・!

うわ!やっぱり・・。悪い予感は的中です。
気にせず歩くのですが、線香の匂いが立ち込めています、
とても怖いのですが我慢してコンビニへ向かいました。

コンビニで時間をつぶし、家へと帰りました。
もう大丈夫なにも出ないぞ!
との期待を裏切るように、今度は後ろから足
音が・・・!
振り向き確認したら、何もいなく案心が・・。

よく考えてみると、いないほうが怖いんですね。


353:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/06 17:33:44 発信元:220.107.8.99
少し落ち着きました

「着信あり」と似てる内容なので
これも作り物全開でしょうけど、投下しますw

354:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/06 18:37:37 発信元:61.119.250.60
■■■ 携帯 ■■■

Aさんは、都内に勤めるごく普通の会社員です。
年齢が若いのですが、なかなか彼女が作れずってのが唯一の悩み事ぐらいで。

ある夜、12:00を回った位にAさんの携帯がなります。
番号を見ると会社関係・取引先・友人等では無く、単に090-で始まる番号のみ。
間違いだろーなーと思いつつも、何の気なしに電話に出ます。

「はい、Aです。」
『…な……ぅし………………………………ょ…』
「え? どちら様ですか? よく聞えませんけど。」
何を言ってるのか、さっぱり聞こえない位小さく雑音交じりの音が聞こえてきます。
「もしもし?」
『プツッ。ツーツー…』
「あら?切れた。 なんだよ、もう。
 寝ようと思ったのに、腹立つなぁ…」
問いかけには返答が無く、いきなり切れます。寝ようと思った矢先の事なので、チョッと腹が立ちましたが
いそいそと、就寝しようとベッドに向かいます

すると、又電話が鳴りだします。さっきの番号と同じです。
「もしもし? 間違ってかけてませんか? 私は、090-xxxx-xxxxのAと言います。」
「番号確かめてみてくれませんか? こんな夜に非常識でしょう?」
『……たの…………ぃ……お……………………』
今度も、やっぱり小さな途切れ途切れの声と雑音交じりの音です。
「いい加減にしてくれよ!」
『プツッ。ツーツー…』
今度こそ腹が立ったAさんは、相手を怒鳴ると電話を切ろうとしました。
ですが、Aさんが切る前に先に相手の方で途切れてしまいます。

355:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/06 19:00:25 発信元:221.113.169.169
流石にムカついたので、今度は相手に文句を言おうと掛かって来た番号にリダイヤルします。
すると
『お客様のお掛けになった番号は、お客様のご都合で現在サービスを停止させて…』
「なんじゃそら?」
どうも、その回線での通話は出来ない状態で有るとの旨の
音声告知が流れて来てます。
「そんな事あるのかよ? NTT繋ぎ間違えでもしたんかな?」

どうにも、納得出来ないんですが明日も仕事が早いので
いい加減こんな馬鹿らしい遊びには付き合って居られません。
「だーっ! 寝る!今度こそ寝るっ!」
そう言って、今度は布団に潜り込もうとすると、またまた電話です
「あったま来たっ!」
完全に怒ったAさんは、電話に出るなり怒鳴ります。
「ふざけんな!いつまでやってるんだ!?」

『…………』
すると、今度は何も聞えません。
「何だよ、今度は無言か!?」
『あ……』
今度は、ハッキリと声がしました。
「言いたい事が有るなら、さっさと言えよっ!」

『あなたのうしろにいるのおはなししましょう』

「…・・・え?」

突然の言葉に意表を付かれ、理解出来ずに
半ば意味も無く反射的に後ろを振り返ります

356:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/06 19:15:17 発信元:221.113.169.169
「…うわぁっ!!!」

そこには制服姿の少女が立っていました。
手足が千切れかけた血塗れの状態で。

慌ててAさんは部屋を飛び出し近くの派出所行き、お巡りさんに事情を話します。
「す、す、すいません!」
「如何したんですか?取り合えず落ち着いて…」
「血、血だらけの女の子が、へ、部屋に居るんです!」
少々困惑しましたが、血塗れと言われては放置出来ませんので
Aさんと部屋に確かめに行きます

さて、部屋へ戻ると
お約束の様に、少女の姿は有りません。

不審気な表情で警官に睨まれます。
「Aさん、こう言うのって大変困るんですよねぇ…」
「ち、違います! 確かに居たんですっ!
 あれは、絶対間違いじゃ無いです…」


357:実は犬も好き ◆Begus/OdFA
07/04/06 19:41:13 発信元:221.113.169.169
その後Aさんは、部屋も携帯も変えて無事に働いて居るとか
ただ、どうしてもあの番号が気になったので警察を通じて確認して貰った所
持ち主は、2ヶ月程前に交通事故で亡くなった15~16才位の女の子だった事が判ったそうです

「そんな子と、知り合う機会有ったかぁ…?」
連絡を貰って自問自答します。
「………………………あ…。」
そう言えば、外出中信号待ちで、ガードレールのそばに有った添え花と看板を見て
「年若いのに可哀想に」と思い手を合わせた事を思い出しました

思えば、きっとそれが原因だったのかもしれませんね






私も判らなかったんですが
ああいった形のモノや、無縁仏、名の無いお地蔵さんなんかも
無関係な者が軽い気持ちで拝むのは
呼んだり憑かれたりする実は大変危険な行為だそうです
皆さんも、お気を付けて

夜、見知らぬ人が部屋に居たらビックリするでしょ?w


--- どっとはらい ---

358:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/13 21:59:13 発信元:59.128.76.244
小学生くらいまで自分は耳が遠かったんだ。
当時、両親は共働きで兄は中学で部活やってたから、俺は昼間一人で留守番してたことが多かった。
そうしていると、なんだか名前を呼ばれているような気がして、いっつもわざわざ玄関を覗き込んで、
誰か帰ってきてないか確認してたんだ。

俺にはそれが空耳だって言うのが分かっていたから、心霊体験とは思ってなかった。
けど、その空耳が毎日のように続くと玄関まで覗きに行くのが面倒くさくなって、聞こえても無視するようになった。
それでいつの頃からか、居間にあるテレビが映ってないときは鏡みたいにガラスが反射して、
玄関のほうがちょっとだけ見えることに気付いたんだ

で、その日も空耳が聞こえたんでテレビを鏡代わりにして玄関のほうを見たんだ。
すると玄関のドアが開いていて光が家の中まで差し込んでいるのが見えた。
そして玄関の外から見たことのない女の人が入ってこようとしてたんだ。
俺は慌てて玄関を直接覗き込んだんだが、そしたら誰もいなかった。

小学5年のときに耳の手術して、それ以来耳は良くなり、代わりに空耳は聞こえなくなったんだが、
不思議だったな。

359:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/13 22:34:53 発信元:59.128.78.142
去年の盆前くらいに祖父が他界したとき(祖母は五年位前に他界)に、変な話を聞いた。
実家で通夜をやるので帰郷したんだが、その夜に喪主でもある叔父さんと
昔話の流れで、近所の子供が死んだ時の話が出た。
俺が小学校の時なんで、その子がどんな死に方をしたとかは
全然憶えていなくて、かろうじてそんな事もあったな~という感覚。
でも叔父さんの子供の頃に近所で全く同じ死に方をした子供がいたらしくて
その時の事を今でも時々思い出すと言ってた。

で、その死に方なんだが手足が千切れて失血死なんだと。
「それ殺人じゃないの?」って聞いたんだけど、結局犯人も見つからないし
文字通り手足が「千切れてる」から、とても人間の仕業じゃない
野性の動物かなんかにやられたんだろうって事で決着がついたらしい。

そんな動物居るのかな、と思って首をひねってたら
叔父さんが昔聞いた、同じ死に方をした子供の話もしてくれた。

叔父さんが小学校に入る前くらいの頃、この辺りはすごいど田舎だったらしく
田んぼの中に家々が並んでるような所だった。
でもそういう農家の連中とは別に、何やってるんだか分からないような
連中の家もあったらしい。
祖父や祖母はそういう家の人達を「ほうりもん」って言ってたそうだ。

360:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/13 22:35:44 発信元:59.128.78.142
叔父さんはまだ子供だったし、ただでさえ人の少ない所だったから
そういう家の子供ともたまに遊んでたんだけど、そうするときまって
祖父や祖母は叔父さんに「あそこの子供とは遊ぶな」と怒られたらしい。

叔父さんもどんな意味かは知らないそうだが、そういう家の見分け方として
軒先に小さい三角形の紙を吊るしてあったんだと。
だからあまりそういう家の子供と遊ぶのは嫌だった、と言ってた。

で、叔父さんが小学校の高学年くらいの時にそういう家の女の子が
件の死に方で亡くなった。
それからしばらくその辺りに住んでる家の大人が毎日集まって
夜中まで帰ってこない日が続いたらしい。
外に出て遊ぶ子供も居なくなっちゃって、叔父さんも祖父や祖母に
「暫く外には行くな」って言われたそうだ(何回か黙って外行ってたらしいが)。

結局何日かすると祖父や祖母が夜中まで帰ってこないような事は無くなったけど
例のほうりもんの家の人たちが少しずつ変な行動をするようになった。
叔父さんの話だと、子供が外で遊んでいると常に遠巻きに見つめる
いくつかの田んぼに鶏の足?見たいなのが捨てられる
家の前の土が掘じくり返される、ってな事があったらしい。

361:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/04/13 22:36:17 発信元:59.128.78.142
そんな事があって、近隣の空気が暫くピリピリしてたある日
近所の子供(叔父さんの友達)が重い病気になったそうだ。
初めは体が痛い痛いと泣くだけだったが、その内だんだん手足が曲がってきて
とても見てられないぐらいになったらしい。
医者の診断ではおそらくリウマチだろう、でもこんなに酷いのは
今まで見た事無いと言ってたそうだ。

すると、また近所の大人達が夜に帰ってこなくなった。
どうも叔父さんの友達の病気は、あのほうりもんの家の人達が原因と
祖父や祖母たちは考えていたらしい。
そんな事が続いた後、ほうりもんの家の人達は近辺から姿を消してしまって、
あの友達も結局その後すぐ死んでしまったそうだ。
叔父さんの話はそこで終わり。

俺はこの話聞いて気分悪かったんだけど、叔父さんが複雑な表情してたから
なんか黙ってるしかなかった。
結局それ以上の話は聞けなかったし、そんな強烈な事件が近くであったのに
ほとんど憶えてないのもいまいち腑に落ちないんだよな。
なんとなく変な感じはするんだけど、よく分からなくて気持ち悪かった。

362:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/04 20:02:40 発信元:59.128.78.245
人によっては胸糞かも

113 :本当にあった怖い名無し :2007/04/30(月) 00:17:08 ID:gkkFhoCPO

スマトラ沖地震の後、周辺海域での海老やカニの収穫量が以上に増えた。
日本でも一時期非常に安い海老やカニが出回っていたが、
多くはその海域で収穫されたものだ。

原因はひとつ。
栄養満点のある“動物”が沢山海に飲み込まれ、それが彼等の餌になったから…



122 :本当にあった怖い名無し :2007/04/30(月) 01:37:16 ID:UgRr7MRG0

>>113
マックのエビバーガーが定番商品になれたのもスマトラのおかげ
10年前も期間限定でエビかつバーガー出たけど好評でも原価高くて
定番化は無かった

363:犬も好き、でも牛や豚、鳥も好き
07/05/09 23:59:10 発信元:125.192.182.173
今から30年ほど前、古い借家住まいの小学生の頃。
その借家、玄関はつや消しの黒塗り。
木に囲まれていて影になり陰湿な雰囲気で、開かずの玄関となってました。
駐車場のある庭の方の勝手口が普段の玄関となっていたんです。
その庭にも塞がれた古井戸があり、当時既に築ウン十年の代物でした。

話し声やラップ音は茶飯事。
よく弟が天井を指指して、「兵隊さん」と言ってた。

1番怖かったのは、ある夏の夜の事です。
寝ていると「カスッ、カスッ、カスッ」と音が聞こえてきたんです。
飛び起きて電気を点けると、音が止む。
寝てしばらくして又音がする。
4~5回続いた後、こうなりゃ音の原因を見つけてやる!と、じっと音をきいてると、どうも机の付近から音がする。
電気を点けずにそっと机に近づきました。
音のする一番下の引き出しを開けて懐中電灯で中を照らしてみると・・・



親に隠れて飼っていたカブトムシの交尾の音でした。


な~んだ、と思って安心したとたん、後から首を掴まれて床に押さえつけられました。
体は動かず、男の?荒い呼吸の音が聞こえるだけで、恐怖でちびりそうでした。
朝気が付くと、そのまま床で寝てました。
その夜、父親は出張で家に居なかったんですよね。

あれはだ~れ~?



364:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/27 01:30:33 発信元:125.28.2.94
ある4人家族がとある山奥の旅館に宿泊。深夜に娘が
トイレで惨殺されているのが発見された。

 全身を刃物で滅多刺しにされ、顔面は誰だか判別がつかなくなる程
斬り付けられていた。死体には舌がなかった。
トイレには格子のついた幅30cm高さ10cm程の窓と小さな通風孔があったが、
とても人の入れる大きさではない。
 カギもかけられていた。誰がどこから侵入してきたのか・・・。

 警察はその旅館を経営している夫婦、その息子、近辺の変質者などを
聴取したが、現場が密室だったこともあり、迷宮入りになるかと
思われたが、ある日、旅館経営者夫婦に付き添われたその息子が署に出頭。
 「近所の目もあり、なかなか正直に話すことができなかったが、
とんでもないことになったので、お話します」


365:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/27 01:35:59 発信元:125.28.2.94
つづき

「息子は盗撮が趣味で再三注意していましたが、事件当夜もビデオカメラで
天井裏から個室を撮影していていたのです。撮影していると格子のはまっている
小窓のガラスが開き、ガラスの破片を持った小さな・・・、いや、
このビデオテープに一部始終がはいっていますので・・・。」

 息子はビデオテープについて訪ねられると、恐怖が蘇ったのか半狂乱に。
精神に異常をきたすほどの何かがこのテープに入っているのかと思い、
捜査員達もテープを再生するのを恐れた。

 そのテープには排尿する女性を俯瞰で撮影した映像が収っていた。
和式便器にしゃがんでいた女性が立ち上がろうとしたその時、
 小窓からガラスの破片らしきものを握った小さな、15~20cm程の
老婆が音もなく飛び込んできた。女性は悲鳴をあげる間もなく
咽を掻き斬られ、そして顔中を、体中を斬り付けられ・・・。
 女性が息絶えると、小さな老婆は死体から舌と頭皮の一部を切闔謔閨A天井を見上げ、
「次はおまえだよ」
と言って小窓から出て行った・・・。舌と、髪の毛のついた頭皮とを持って。

 捜査員の中には、嘔吐するもの、泣き出すもの、恐怖の余り失禁する
者もいたという。結局事件は未解決のままだが、警視庁に、件のビデオテープが
今なお保管されていると言う。

366:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/27 01:53:18 発信元:59.135.39.140
wktk

367:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/27 01:55:58 発信元:59.135.39.134
ちょ、wktkしてたら投稿されてたw
>>365サンキュー。ガチブルです(ノ_<。)

368:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/27 12:34:04 発信元:211.18.233.200
私の中国内陸部出身の友人(彼は2度と中国に帰らないと言い、難民申請
中です)から聞いた「ダルマ」の作り方。
1、対象者を集める、一度に3人~4人くらいしか作業出来ないらしい。
2、手術台(作業台?)でまず右手を落とす、ショック死を防ぐため麻酔
  は使う、昔は麻酔なしで取りあえず生き残った奴を出荷してた、
  死んだ奴は人肉市場行き(中国で「2本足羊」とは人肉の事)、1960
  年代くらいまで人肉は結構広く食べられていた。
  今ではダルマの材料調達が難しく、大事にして麻酔してから手術する。
3、両手足切り落とすまで半年以上かかる、更に機能不全やショック症状
  から来る肌荒れを防ぐためにお肌の手入れには気を使う。
  特に肛門等の排泄機関は放っておくと病気の元なので丁寧に洗浄する。
  人気のある若い女ダルマは生理があるが大抵は手足を切られたショック
  で止まってしまう、そこで女性ホルモン投与や日常的な性交(これも製
  造者の仕事)で生理を止めないようにする、これが最も高く売れる秘訣
  です、若くて肌が綺麗で性交可能で生理がある、少し手間のかかるダルマ
  の方が人気があります。
4、立派なダルマとして出荷されるまで実に1年近くかかります、その間に
  食事を与え、手入れをし、綺麗な洋服まで着せて注文者の元に出荷します。
  ダルマにされた若い女性などは「こんなに親切にされたのは生まれて初めて、
  こんなおいしい物食べたのも初めて、家で食べるものもなく、親から虐待
  され重労働させられたいた日々から比べたら天国のよう」と言って喜んで
  出荷されていくそうだ。

私の友人は「こんな国が嫌なんだよ、中国人に生まれた事を恥ずかしく思う、
俺は日本に住んで日本で一生を終えるんだ、二度と帰らない」
と言ってます。

369:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 01:22:35 発信元:125.28.2.85
祟り話らしいので、怖い人は飛ばしてね

白虎隊
ある高校がF県に修学旅行に行ったそうです。A君は友達数人で作った班で自由行動を楽しんでいました。
しかし、A君はなれない土地のためか、班がいっしょのB君といっしょにその班からはぐれてしまいました。迷ううちにどんどん繁華街から離れてしまい、A君とB君は丁度目に入った古い感じの家で道を聞くことにしました。
中から出てきたのは腰の曲がったおばあさんでした。おばあさんは二人にあがってお茶でも飲んでいきなさいと言ったので、疲れていた二人は迷うことなくそのうちにお邪魔することにしました。そのうちの中もかなり古い感じで、家のところどころがすすけた感じでした。


370:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 01:28:09 発信元:125.28.2.85
続き1
おばあさんは、二人を居間に座らせ、なぜか「目をそらしちゃいけないよ」と言うとお茶を入れに居間を出て行ってしまいました。
二人が部屋の中を物珍しそうに見まわしていると部屋には不似合いな大きな鏡が目に入りました。
A君B君はなぜか二人ともその鏡から目が離せなくなっていました。二人がその鏡をじっと見詰めていると人がぼぉっと映りはじめました。
あきらかにその人の顔は鏡を見ているA君、B君の顔ではありませんでした。その映った顔は傷だらけで、血を流しています。髪型も服も現代の人とは違いました。


371:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 01:29:26 発信元:125.28.2.85
続き2
そうです、その格好はまさにA君、B君が昨日説明を受けた白虎隊のものでした。
二人はなぜかその鏡から目をそむける事が出来ませんでした。鏡に映る人の顔はどんどん変わっていきます。
そして変わるたびに気持ちの悪いものとなっていきます。初めはまだ顔に怪我した程度だったものが顔が半分つぶれた状態になってしまっていたり、目に矢が刺さった状態になってしまっている顔などになっていきました。ついにA君B君は悲鳴をあげて顔をそむけてしまいました。

372:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 01:36:47 発信元:125.28.2.85
続き3
するといつのまにか入ってきていたのか、おばあさんが二人をじっと見ていました。
そして一言、「そらしたね」と言いました。二人はもう、怖くて怖くてその家を飛び出して、逃げました。
どこをどう走ったのか、二人が気づくと泊まっている旅館に着いていました。二人は帰ってこれたことにほっとしていました。
何より次の日には修学旅行も終るのでこの土地から離れられることが嬉しかったのです。
次の日、二人は家に無事帰ることもできてもう昨日あった不気味なことなど忘れていました。

373:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 01:38:15 発信元:125.28.2.85
続き4
そしてあの日から一週間後の朝、二人はそれぞれのうちで布団の中で血だらけになって死んでいるのが見つかりました。顔はぐちゃぐちゃにつぶれていて、からだの傷はなぜか刀で傷つけられたものだったそうです。
この話を聞いた人には同じような結果が待っています。
嫌なら一週間以内に夜2時丁度に一人で鏡を見て、そこに映る顔を最後まで見れば助かるのだそうです。という話が中学のころはやってパニックになりました。

374:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 01:43:24 発信元:125.28.2.85

夜中に学校で肝試しをしたときの話。メンバーは私と発案者のkを含む4人です。
ルールは、一人ずつ校舎に入り自分たちの教室まで行き、教室の窓から手を振って確認したあと戻ってくる、ということになりました。
まず最初にkが入っていきました。残った3人は校舎の外から教室がある場所を見ていました。そのうちに教室の窓付近に人影が見えたのでkだろうと思い、声をかけました。
人影はkでした。kが私達に気づき窓際から顔を覗かせました。
そして、kが窓から手を出した瞬間、 校舎の全ての窓がガラガラッ!!と開き、その中から手、手、手!!!
kが手を振るのに合わせて他の手も一斉に手を振り始めたのです!!私達はkを見捨てて一目散に逃げ出しました。

375:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 08:18:26 発信元:61.116.101.161
>>374
kは、kはどうなったんだ!

376:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/05/29 18:47:23 発信元:219.108.0.60
今週中に出すよう努力します。

377:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/02 13:34:06 発信元:125.28.2.146
鉛筆
小学校の時の休み時間に、「二人羽織りで絵を描こう」みたいなのが流行った。
俺が前で、友達が鉛筆を持って後ろから絵を描くっていうスタイルでその「二人羽織りでお絵描き」をやっていると、なんだか突然後ろの友達が暴れ出した。
突然。で、次の瞬間描いていた絵に赤い小さな点がパッと広がったと思ったら、それは俺の血だった。
友達の暴れた手に掴まれていた鋭利な鉛筆の芯が、俺の首から頬にかけて、7センチほどに渡って斬りつけた時の一瞬の血しぶきだった。
幸か不幸か、とにかくそのキズは本当にけい動脈すれすれのところだったが、あれよあれよという間に首に血が流れていくその感触は、流血の量がハンパじゃないことを意味していた。
痛みももちろんあったが、それ以上に「何が起こったんだ?」という方が大きかった。まさか鉛筆でこんなに血が出るとは思わなかったから。
当然周りのみんなが騒いで、即保健室に行ったが、妙だったことは、後ろにいたあの友達がもっとも驚いていたことと、彼には手を暴れさせた記憶がなかったってこと。

378:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/03 14:51:42 発信元:125.28.2.165
彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。

友達と二人で遊んでいた時のこと。
村外れの山麓だったのだが、後ろの藪をガサガサと揺らして何か出てきた。
茶色い毛並みの兎だった。しかし何かがおかしい。
兎なのに、二本足で与太つきながら歩いている。
口元からは血が滴っており、赤く染まった前歯が覗いていた。
何よりも怖かったのはその目だった。完全に据わっている。兎の目ではなかった。

兎は値踏みするように彼女らを見ていたが、すぐにこちらに向かってきた。
悲鳴を上げて逃げ出したが、村の近くまで追いかけられたという。
行き会った大人に泣きついたのだが、事情がわかった途端に村中大騒ぎになった。
「外道さんが出た」大人たちは口々にそう言って駆け回っている。
彼女たちはしつこく「噛まれなかったか?」と問い質された。
兎一匹のために山狩りまでおこなわれたようだが、結局見つからなかったらしい。

教えてもらったところでは、その山奥には外道さんという物の怪がいるそうだ。
外道さんは山の生き物に取り憑く。
憑かれた物は肉を喰らうようになり、間もなく血塗れになって死ぬ。
外道さんに噛まれると、噛まれた者もまた外道さんに成ってしまうのだと。
そのためか、二人はしばらく隔離されて様子を調べられた。

彼女が言うには、兎も確かに怖かったが、それよりも村中の子供たちから「外道」
と呼ばれて虐められたことが、子供心に何より堪えたのだそうだ。




379:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/05 20:45:23 発信元:59.128.76.241
「生きながら地獄に」

肥前の雲仙岳に、三人連れの男が参詣した。
一人は豊後の町人、一人は肥前の僧侶だった。もう一人は浪人で、僧の寺に宿を借りていた。

雲仙岳には「地獄」といって、温泉の湧き出ている場所があちこちある。
僧がその一つに少し指を入れてみて、
「そんなに熱くないな」
と言いながら引き出したところ、指が火傷したように熱くなった。

再び地獄に入れると熱さがおさまって、なんともいい
気持ちになった。しかし、もう大丈夫と指を引き出すと、
前にも増して熱くてたまらず、また入れるしかなかった。

そんなことを繰り返すうちに、徐々に深く入れて、腕がみな入った。
引き出せば堪えがたく熱い。
ついには全身が浸かって頭ばかりを出し、えもいわれぬ快感に浸っていた。

しかしやがて、僧は、
「なんだか下に引っ張られるようだ」
と言い出し、だんだんと恐怖の目をむいた。
同行の二人には、なすすべがなかった。

怖い、怖い!
と嘆き悲しむのを正視できず、泣く泣く僧を残して下山したという。

380:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:26:17 発信元:125.28.2.31
「次には」

子供のころ読んだ昔話
ある猟師が山に入った。
猪を待って身を潜めていると、目の前に一匹の蜘蛛がいた。
そこへ蛙がやってきて蜘蛛を食べた。
蛙は跳ねていった。
そこへ蛇がやってきて蛙を呑んだ。
蛇は這っていった。
すると、どこからか大きな猪がやってきて蛇を喰った。
猟師はしめたと思い、猪に鉄砲の狙いを定めた。
しかし、ここでふと考えた。
「蜘蛛は蛙に喰われ、蛙は蛇に喰われ、蛇は猪に喰われた。
その猪を撃ったら、俺はどうなるんだろう。」
気味が悪くなった猟師は鉄砲を下ろした。
そのとき、山中に響きわたるような大きな声がした。
「撃たなくてよかったな!」


381:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:28:22 発信元:125.28.2.31
「冬の臨時収入」

私の実家は日本有数の豪雪地帯です。
冬は農閑期なのですが昔から男衆は出稼ぎには
行きませんでした。臨時収入があるからです。
その村の裏手は冬山登山のメッカで男衆は
案内役を買って出ます。ガイド料としての
収入もあるのですが実は更なる収入源があるのです。
ガイドはわざと難所に誘導し、連絡を事前に受けていた
別の男衆達が、なんと人工なだれを起こすのです。
そして警察に連絡、山狩りが召集され、ガイド料の
何倍の捜査協力手当てが舞い込むカラクリなのです。
全ての冬山登山観光地がそうであるとは言いませんが
登山される方は「死人に口無し」と言う言葉を
忘れないで下さい。


382:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:32:35 発信元:125.28.2.31
「つぶつぶオレンジ」1
これはキャンプ好きのC君の話です。
ボーイスカウト活動で仲の良かった彼はよく仲間と共に
困難な場所でのキャンプをおこないました。
木の枝の上に足場を作って野営をしたり、
斜面でテントを貼って寝たりとか、なかなかハードな日々
を過ごしていました。
ある年の事、春になってある山に友人とキャンプにいった
時の事。山の渓谷のような場所でキャンプをしたそうです。
雪解けの水がつめたく、大変おいしい水だったそうです。
あまりおいしいので同行した女性が水でわってつくる濃縮のオレンジジュース
を沢の水でわってくれて、仲間で飲んだそうです。
続く


383:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:34:04 発信元:125.28.2.31
「つぶつぶオレンジ」2
その場所で、その夜はキャンプする事になったのですが、深夜の
事、テントの周りを歩く音がします。
「ぱさ ぱさ ぱさ」
枝をふみ 歩きまわる音が聞えます。
誰だこんな深夜に登山はないだろう。Cはゆっくりと起き上がると
仲間を起こしました。確かに足音は聞えます。
泥棒か。怖くなったCたちはそっとテントのふちを持ち上げました。
するとそこには、全身にうじ虫が湧いた腐乱死体のような男があるいて
いたのです。
「うわーっ」
全員が飛び上がり、絶叫すると男はすーっと消えていったのです。
翌日、cたちは渓谷の100mほどの上流で腐乱死体を見付け警察に届け出た
そうです。冬山で遭難し、雪に埋もれていた遺体が雪解けと共に渓谷に押し流されて
きたものだったそうです。
春になり雪も解け 一気に腐敗しうじが湧いた状態で発見されたそうです。
Cはそのあと付け加えました。
「あの遺体発見の前夜、うかつにも下流で水で割ったオレンジジュースを飲んだだろう。
おれだけつぶつぶが入っていたんで、濃縮ジュースでつぶつぶなんてあるんだって同行
した女の子に聞いたら、いや普通のオレンジだっていうんだ。おれのカップには確かに
つぶつぶが3、4粒入ってたんだよね。今思うとちょっと動いた気がするけど」


384:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:38:10 発信元:60.33.217.194
てすと

385:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:38:45 発信元:125.28.2.31
「旅客機事故の峠」1
わたしが大学の時に、群馬県の方に旅客機が墜落しました。
季節は巡り、悪友とツーリングに行こうという事になりコース関係上、墜落した付近の峠を走らねばなりませんでした。
悪友はいっさい、心霊や妖怪といったものは信じない人なので、「毎年、供養のために花とか関係者が上げているじゃ
ないか。出るわけないよ!」と、平気な顔をして言います。
わたしは彼に、「みんな(身体の部分)見つかっているわけじゃないだろ……あぶないって」
と、言ったのですが、聞くわけがありません。
だって、コースを変更すると、目的地へは4時間は余分にかかるのですから……。
しぶしぶ、そのコースを取ることとなりました。
果たして、問題の峠の入り口に着きました。路肩にバイクを止め、一休みしていると、悪友はわたしを尻目に、
「ひとっ走りしてくるわ」と言ってコースに入って行きました。
続く


386:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:40:15 発信元:125.28.2.31
「旅客機事故の峠」2
しかし、10分もしないうちに戻ってきます。戻ってきた友人に、「早かったな。何かあったのか?」
と聞くと、友人は何をあせっているのか、バイクのサイドスタンドさえ立てるのもおぼつきません。
平静を装おうとしますが、震える彼の手がすべてを物語っています。
ようやく、ヘルメットを外した彼の顔は、蒼白状態でした。「出た……。出たんだよ……」
「何言ってんだよ。いつもの担ぎだろう。お前に見えるわけないだろ……」
と言って、わたしはバイクのエンジンをかけようとしました。しかし、なかなかかかりません。
「あれっ、おかしいな……さっきガソリンを入れたのにな」
「やっぱり……、冷やかしに来た俺たちに来るなといってるんだ……」
「冷やかしに来たのは、お前だろ……」再度キックするとエンジンはかかりました。
「じゃ、ひとっ走りして見てくるわ」走り出して、7~8分位すると、なにやら山の雰囲気が違います。
いつもの生き生きした躍動感なく、時間が止まっている感じです。
つづく


387:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:41:40 発信元:125.28.2.31
「旅客機事故の峠」3
「まずいな……やっぱり近くにいるぞ……」つぎのコーナーを曲がった時、それは的中しました。
肩のもげている者、足がへし折れている者、頭が潰れている者、全身ただれている者……。
上げたら切りが無い程の人たちが、ボロボロの状態で列を成し、奥へ奥へと歩いています。
「うわ…、これはまずい……、気付かれないうちに戻ろう」出来るだけ静かにバイクを停止し、Uターンをしました。
いや…気付かれてはいるのでしょうが、こちらへは近付こうという気配はありませんでした。
戻ると友人が心配そうに待ってました。
「な……」
「うん……」
わたしたちのやっと出来た会話はこれだけでした。言葉少なく、わたしたちはコースを変えました。
それ以来、この夏の時期はそこを通ることはしませんが、今も出るんでしょうか……。
自分の身体を求めて……。


388:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:55:10 発信元:125.28.2.31
「だるまさんがころんだ」

お風呂に入って頭を洗っている時、「だる
まさんがころんだ」と口にしてはいけません。頭の中で考
えることも絶対にヤバイです。何故なら、前かがみで目を閉じて頭
を洗っている姿が「だるまさんがころんだ」で遊んでいるように見える
のに併せて、水場は霊を呼び易く、家の中でもキッチンやおふ
ろ場などは霊があつまる格好の場となるからです。さて、洗髪中に
いち度ならず、頭の中で何度か「だるまさんが
ころんだ」を反芻してしまったあなたは気付くでしょう。青じ
ろい顔の女が、背後から肩越しにあなたの横顔を血ば
しった目でじっとみつめていることに.....。さて、あな
たは今からお風呂タイムですか? 何度も言いますが、
いけませんよ、「だるまさんがころんだ」だけは。

389:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
07/06/09 11:56:45 発信元:125.28.2.31
「教習所」

友人が教習所の教官なんだが、その友人から聞いた話。
最近ちょっと知恵遅れ気味の男が入学したそうだ。
入学書類も1人じゃ記入できなくて大変だったらしい(「ふりがな」の意味が分からないとか)。

何でそんなのが入学できたのか疑問だったんだが、母親が
「うちの●●君はちゃんと普通高校を卒業できてくぁwせdrftgyふじこ」と
受付で粘ったらしい。
少しだけ問題はあるけどとっても優しい真面目ないい子なんだ、と。
免許だって不本意だけどAT限定にしたんだからちゃんと合格するはず、と。
ちゃんとした試験もせず入学を拒否するなら訴えてやる、と。
それで入学したわけだが、やっぱりいろいろ問題があるんだと。

教習中も右車線逆走したり指示外のコースに突っ込もうとしたりするから
助手席の教官がブレーキ踏むんだけど、そうすると変な唸り声をあげながら
睨み付けてきたり、ハンドルをばんばん叩いて不満を表現したりするらしい。
本人の予約し忘れで教習ができなくなったときも受付の前で15分近くずっと唸ってたとか。

そんなのが免許取れるの?と聞くと、友人は凄く真剣な顔でこう言った。
「仮免も取らせない。だってあいつが万が一仮免取ったら
 あ の 母 親 を助手席に乗せれば 一 般 道 を 走 れ る んだぜ?」



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