09/04/29 23:03:01 T3ivQ7Xw0
「どこへ行ったんだ兄さん…」
当ても無く走り回っているゲキの視界の端に探していた顔を捉えた。
「兄さんっ！」
慌てて駆け寄り腕を掴む。が…
「なんだっ！？ってゲキかよ」
「探したんだよ兄さん！無事だったんだな」
「ちょっ、ちょっと、落ち着けよゲキ。俺は大空だよ」
ブライだと思って声を書けたのは兄と瓜二つの青年、チェンジマンの大空勇馬だった。
「大空？…すまない、ちょっと兄さんを探していて……」
「そんな慌てて、ブライに何かあったのか？」
「実は……」
数時間前――
「兄さん、この間貸した本もう読み終わったかと思って
新しい本を持ってきたんだ。あれっ、兄さん？」
ゲキが時の停止した部屋にいくと、普段なら部屋に居るはずの兄の姿が無かった。
「兄さんっ！兄さんっ！どこへ行ったんだ兄さん・・・」
「うふふ…ブライお兄ちゃんならさっき出て行ったわよ」
「クロト！兄さんはどこへ行った？」
「さぁ？どこかしらね？」
「どこへ行ったんだ兄さん！兄さ～んっ！」
そう言うと慌てて外へと駆け出して行った
「…ということなんだ」
「ちょっと心配しすぎじゃね？」
「うっ…。しかし兄さんの場合、あまり部屋の外に出ていると寿命が…」
「そっか…。大丈夫だって。俺も一緒に探してやるし、
本部にも連絡入れるからきっとすぐ見つかるって！元気出せよ」
「ありがとう、大空」
「いいって、いいって。それより行こうぜ」
「あぁ！」