09/02/28 23:54:20 pn2CN+iW0
ジャン「丈瑠~!これっ!」
そう言ってジャンが丈瑠に差し出した物はそれぞれ赤い五角、青い六角
ピンクの円、緑の四角、黄色い三角の木片だった。
丈瑠「積み木か?この色と形は…」
ジャン「おう!折神だ!」
どうだと言わんばかりに胸を反らすジャン。
周りを見ると皆、微笑ましそうに此方を見ている。
どうやら助け舟は出そうに無いらしい。
丈瑠「これをどうする?」
ジャン「こうやって…」
そう言って四角、六角、円、三角と順に積み上げ更にその上に五角を乗せようとしている。
丈瑠「無理だろ」
ただでさえバランスの悪い上に三角形の頂点に五角形は乗せられない。
ただそれだけのつもりで言った一言に、思った以上に強い調子で返された。
ジャン「無理くない!丈瑠だってみんなとマッチリしたいだろ?」
どうやらこの積み木遊びは、先日の戦いでの事を気にしての行動だとやっと理解した。
あの時他の4人の乗った折神が縦に重なり、自分はその周りを飛んでいた。
それがジャンには仲間はずれに見えたのだろう。だが…
丈瑠「戦いに支障がなければそれでいい」
ジャン「ししょーって、ネコとかサメとかゴリラの事か?」
丈瑠「違う、その師匠じゃない」
ジャン「じゃあなんだ?」
丈瑠「戦いの邪魔にならなければ、仲良くなくても構わない」
なぜか気まずい気がして視線を外す。
ジャン「なんでだ?マッチリの方がニキニキだぞ?」
丈瑠「この世を守れればそれでいい。それに…」
ジャン「それに?」