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>>151の続き
~毎日新聞2005年3月21日ナガサキ通信:新幹線駅のある街より~
▼さて、九州新幹線長崎ルートは「地元調整が整うこと」を条件に
新年度着工の予算が付いている。鉄路の複線化や、関西と結ばれて終着駅となる効果などを
県や推進派は期待する。だが、課題も山積だ。山陽新幹線に乗り入れるのは、
国内では実用化の例がないフリーゲージトレイン。国が開発中でどこまで速度が出せるか未知数だ。
博多-長崎は今の特急「白いかもめ」で1時間45分。国の試算では26分程度の短縮だ。
これに対し、特急料金が上がるのは必至だ。相互乗り入れにJR西日本が消極的という問題もある。
JR九州が経営を分離する並行在来線はどこが引き受け、予想される赤字をどうやって補うのか。
利用料金は値上げされないのか。沿線住民が最も懸念するところだ。
▼新幹線がもたらすのは夢だけではない。経済的な意味での「勝ち組」「負け組」が明確になる。
新幹線建設には周到な準備と覚悟が必要だ。新幹線駅がある五つの街に暮らした経験から、そう思う。
<長崎支局長・松田幸三>