10/03/14 13:25:58 mvzKTLp/0
JR沼津駅南口の大型商業施設「富士急百貨店」のテナントが2012年4月までに、
賃貸契約終了などですべて撤退することがわかった。
土地建物を所有する富士急行(山梨県富士吉田市)は「契約終了後の建物の扱いなどは
何も決まっていない」(総務部)とするが、県東部の中心都市で中心市街地の“顔”として
半世紀近くにわたり繁栄を支えてきただけに、沼津市も重大な関心を示している。
同社によると、富士急百貨店は1965年12月オープン。1階周囲に系列バスの乗降所もあり、
57年開店の西武沼津店などとともに沼津駅南口のにぎわいを担ってきた。
登記簿によると、1820平方メートルの敷地で鉄筋コンクリート地下2階、地上9階建て。
地下1階から地上6階までの約7000平方メートルが売り場に充てられ、食品から婦人服や呉服、
英会話スクールなど多様な店ぞろいになっていた。
建設から30年以上が経過した2002年に耐震補強を兼ね、大規模改修を実施。
店長(38)によると、この際、各テナントと最長12年4月までを期限とする賃貸契約を結んだ。
テナント数は、長年50前後で推移してきたが、近年、期限付き契約が災いしてか空きが出ても
新規入店が決まらず、それが客足を減らす悪循環に陥り、店舗数は今年初めには28に減った。
年明け後も、地下のスーパーと総菜店が「不採算」を理由に閉店したほか、1階の大半を占める
婦人服3店舗が今月中に閉鎖・移転を決めるなど、空洞化が加速している。
店長は「(新規の)誘致は続けるが、特効薬はない」と、空きスペースが埋まらない可能性を示唆する。
沼津市中心部では90年代以降十字屋、ニチイ、長崎屋など大型店の撤退が相次ぎ、
04年には丸井沼津店が閉鎖している。富士急百貨店の動向について、同市商工振興課の
間宮一寿課長は「駅前の広い土地であり、どう利用されるか多大な関心を持っている」と話している。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)