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■ブルトレ復活なるか JR7社、寝台列車の再本格導入に向けた検討会を設置 (2020/03/18)
JRグループの旅客･貨物7社は18日、東京･渋谷区のJR東日本本社で行なった共同会見で、
5年前に全廃された定期運転の寝台列車、いわゆる「ブルートレイン」の再導入に向けた検討会を設置する事を発表した。
「快適･安全な移動手段が欲しい」という客の要望が高まっている事を受けて。
深夜帯の公共交通機関による移動手段は現状、ほとんど夜行バスしか無く、
寝台列車に関しては豪華さを売りにした列車である「カシオペア」(上野～札幌)や「トワイライトエクスプレス」(大阪～札幌)、
JR化以降に投入された車両を改造した「サンライズ北斗星」(上野～札幌)しか存在しない。
しかし、夜行バスは全て座席である以上どうしても快適性に難があり、
更には「ツアーバス」の台頭による過当な値下げ競争による運転手の雇用環境悪化や、
これらに起因する飲酒･居眠り事故などが多発し、社会問題となりつつある。
こうした事から、JR各社には夜行列車、とりわけベッドに横になって移動できる"寝台列車"の本格的な再導入を求める声が多数寄せられるようになり、
今回旅客6社のほかに、JR貨物も含めた7社による検討会の設置を行なう事となった。
JR貨物を検討会に参加させる理由としては、「機関車運転のノウハウを持ち、尚且つJR各社の中で唯一全国ネットワークを持っている」ためで、
仮に導入を決定した際、JR貨物による運行の是非についても話し合われる予定。
その他に今後、寝台列車を導入した際の各コストや想定利用率の算出、旅客用車両を(機関車に牽引してもらう)客車、電車、ディーゼルカーのどの方式で開発するか、
どの路線に列車を運転するかといった内容が議論される。