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宮古踏切 遮断機、警報機設置へ 2009年12月22日 読売新聞
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宮古市八木沢のＪＲ山田線の盆景踏切で１０月、高校生と母親が乗っていた車が列車と衝突し、死亡した事故を受け、
同市は来年度、同踏切に遮断機と警報機を整備することを決めた。市は関係費用約９８００万円を来年度一般会計予算案に盛り込む。
盆景踏切は、幅約２・５メートルで遮断機と警報機のない「第４種踏切」。市は、事故発生の翌月からＪＲ盛岡支社と協議を重ねてきた。
その結果、同踏切とその近くにある同じ「第４種」で歩行者専用の「竹洞踏切」の２か所を、
遮断機と警報機がある「第１種踏切」に格上げする方向で大筋合意した。市が盆景踏切、ＪＲが竹洞踏切の費用を全額負担する。
盆景踏切は、見通しが悪くて列車が接近していることが車から見えにくい上、朝の通勤時間帯に利用する車が多い。
２００６年２月にも、列車と乗用車の衝突事故で男性１人が死亡している。
竹洞踏切でも０４年１２月、近くの短大に通う女子学生の自転車が列車に接触し、重傷を負う事故が起きており、
以前から、付近住民の間で遮断機の設置を望む声が上がっていた。
そこに今回の事故が発生し、盆景踏切がある地元の八木沢自治会は今月２日、ＪＲ盛岡支社に遮断機設置を求め、１１３１人分の署名を提出していた。
同自治会の古舘恒雄会長（６６）は「市やＪＲには、長年にわたって安全対策を講じるように求めてきた。ようやく要望がかなった」とほっとした表情を浮かべる。
踏切の整備時期について、山本正徳市長は「遅くなった感もあるがようやく実現することになった。踏切の整備と同時に、
二度と事故が起きないように、踏切を通る車や歩行者には、マナーを守って通過してほしい」と話す。