09/08/20 00:50:11 gxZf6G850
エアコンの能力は、本来であれば熱交換器容量、風量、圧縮機出力の3つで支配すべきだが、
家庭用の場合4.0kW機も7.1kW機も、室内・室外機とも同じ寸法で、当然風量も変わらないので、
圧縮機の出力だけで能力の大小が決まる。しかもその圧縮機も機械的には殆ど同じものだったりする。
結局、能力の大小はリミッターがどこに設定されているかだけで決まっているといっても過言ではない。
(無理をさせる以上、それなりに対策も必要で、それが値段の差となって現れてくるわけだが…)
低出力時の電気的効率の低下よりも、高出力時の熱交換効率の低下のほうが影響が大きく、
結果としてエアコンは最低出力時が最も効率がよく、よって大型機1台よりも小型機2台のほうが効率がよい。
この点は中出力付近に効率ピークがあるガソリンエンジンなどとは対照的。
鉄道用の場合は大出力機と小出力機の熱交換器の大きさが同じということはさすがにないが、
集中型だと長いダクトが必要だとか、天井の一箇所に重量が集中するとその分頑丈に作る必要があり、
それだけ車体重量が増加するという問題もある。