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JR千葉 外房・内房など全車両一新へ (日本経済新聞千葉版 4月3日)
東日本旅客鉄道(JR東日本)千葉支社は、2009年度中に総武快速線を除く千葉駅以東の全路線で
新車を含めた車両の入れ替えを始める。現行の車両を数年度にはすべて置き換える予定。老朽化した
車両を一新して乗客の快適性を高める。投資額は新車両の場合、1両あたり1億円弱。交通網の整備
などによって高速バスとの競合が強まるなか、顧客のつなぎ留めも狙う。
対象となる路線は内房線、外房線、総武本線、東金線、成田線の計五路線の250両。まず113系180両
の切り替えから始めて終えた後、211系70両の刷新に着手する。ただ、千葉支社管内の特急と快速、鹿
島線と久留里線の車両は変えない。
五路線は路線距離が長くトイレなど追加設備が必要で、新車両の形式は現在検討中。混雑緩和を狙っ
て横長のロングシートの数を増やし、乗客が向かい合うボックスシートは減らす予定だ。113系では一両
あたり120人前後だった定員数は大幅に増える見込み。
一両あたりのドア数は三ヶ所から四ヶ所に増やす。混雑時でも乗り降りがしやすくなる。さらに、車両の
行き先を示す電光掲示板や、車いす用のスペースを設けるなど使い勝手も高まる。
館山自動車道の全線開通など交通の便の改善や利用者の節約志向が重なり、県内各地と首都圏を
結ぶ高速バスの利用者が増えている。
JR東はIC乗車券「Suica」を利用できる駅や商業施設を順次増やしているほか、品川駅発着する総武
快速を3月から増発するなど利便性の向上に努めている。五路線への新車両導入が完了すれば、競合
するバス会社も一段のサービス向上を迫られそうだ。
現行車両の113系は千葉支社管内では1972年から使用しており、青とクリーム色二色で染めた外観が
特徴。銀色の車体に青色と黄色の帯の211系は80年代半ばに製造が始まり、支社管内では06年度から
走っている。