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道新幹線延伸 着工をたぐり寄せたい(12月8日)
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北海道新幹線新函館-札幌間の来年度着工の可否をめぐる政府・与党協議が大詰めを迎えて
いる。 新幹線は日本の大動脈といえる大事な高速交通網だ。一九七三年に札幌-青森間が新幹
線の整備計画に盛り込まれて以来、すでに三十五年もたった。国土を貫く交通網を整えるという意
味では、札幌までの優先順位はもっと高くても良かった。着工済みの新函館まででなく、札幌へも
延伸してほしいと、多くの道民が願っているのではないか。食と観光の分野を大きく伸ばしたい北海
道の今後を考えても、重要な役割を担うはずだ。
着工への最大の関門は、言うまでもなく財源問題だ。札幌延伸のほか、北陸新幹線金沢-敦賀、
九州新幹線諫早-長崎を合わせた未着工三区間の総事業費は二兆円超に上る。うち国の負担は
一兆五千億円と見込まれる。だが、その財源として、いまのところ当てにできるのは、JR各社が将
来、国に支払う新幹線施設貸付料の六千億円のみだ。
このため、道や経済界などはまず札幌-長万部間の先行着工を求めることを決めた。新函館-
札幌の全線一括の工事認可が前提となる。九州新幹線でも、博多から反対側の鹿児島中央-新
八代(熊本県)を先行開業させた。安定財源が確定しない中、より実現可能な建設案を示し、着工を
目指す。現実的な選択だろう。札幌-新函館の工事期間はこれまで約十年とされてきたが、財源難
からこれが大幅に伸びるかもしれない。全線開通までには相当な期間を覚悟しなければならないだ
ろう。いずれにしろ、道や札幌市を中心に、札幌延伸の必要性を具体的に明らかにする努力が引き
続き必要だ。