08/10/26 21:47:06 7mt2nvsbO
>>552
元蟹田町民だが、ついに語る時が来た様だ(いろんなスレに書いているので重複しているかもしれないが、もう一度書く)。
旧蟹田町(現外ヶ浜町)は、かつて新幹線駅(仮称:新蟹田駅)を町内に置く計画を発表し、津軽半島一円に賛同を呼び掛けた。新幹線開業で蟹田駅の役割を失うため、それに代わる駅を目論んだのだ。
そのころ旧中里町(現中泊町)と蟹田町大平の間のトンネルが貫通し、県道の改良工事が終わり、両町、両郡の交流も更に活発になった。東津軽郡はもちろん、北津軽郡からも多くの賛同を得た。
その新蟹田駅は、大平駅の近く、海峡線大平トンネルの手前、正に津軽線と新幹線との交点に計画された。ここには蟹田中心部で280号線から分岐し中里、三厩方面への県道が走る。
津軽線と並行して中心部からシャトルバスや今別、三厩、中里方面へ連絡バスを出す計画だった。
しかし唯一、賛同しなかった町があった。そう、今別町である。当初、信号場や基地として計画された津軽今別を旅客駅として開業するよう請願した。
それは将来新幹線駅とする為である。後に奥津軽駅の設置が決まり、今別町の野望が叶った。同時に新蟹田駅計画は、元から無かったかのように忘れ去られた。
この頃、東津軽郡5町村で合併し、外ヶ浜町となる協議が始まった。その途中で今別町と蓬田村が脱退した。
蓬田村は青森市との合併を含んでいた為仕方なかったが、今別町が脱退した理由は、町の中心が蟹田に移ることを嫌っため、そして新幹線駅所在地になる為だ。
後に今別町、津軽今別駅を挟む形で蟹田、平舘、三厩の3町村が合併し外ヶ浜町となった。新幹線が開業する事で、海峡線の中核駅の役目と多くの特急列車を失う外ヶ浜町は、過去の合併決裂の過程から、奥津軽駅を歓迎していない。
かつて新蟹田駅が計画された地点には北海道新幹線通過予定のキロポストが立っている。