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原油回収の切り札 台湾の巨大タンカーが試験 2010/07/03
米南部メキシコ湾の原油流出事故で、台湾企業が保有する巨大タンカーを使って、海上の原油を
すくい取る作業の試験が2日、始まった。 (国際石油資本)BPと米政府も、原油回収作業の
“切り札”として期待を寄せている。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)などによると、この巨大船は台湾の船会社TMTグループが
保有し、全長約340メートルで、高さは10階建てビルに相当。海水から原油を分離し、
浄化した水だけを海に戻す機能を持つという。
同社はタンカーを自社の出費でポルトガル・リスボンで改造し、メキシコ湾まで独自に航海。
米政府とBPに売り込んでいた。 回収作業を指揮する米沿岸警備隊と環境保護局(EPA)による
試験に合格すれば、BPまたは米政府がTMTグループと契約し、本格活用する見込みだ。
巨大タンカーの海水浄化機能が証明されれば、作業は飛躍的に進むため、米政府も「大きな希望」
(アレン沿岸警備隊司令官)を持って注視している。
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