10/04/14 09:03:12 Rwa6tYxw0
>>101さん、
これは何かのご縁かもしれませんね、実はあれだけ何往復もした墜落現場なのにその後、私は一度も行っていないのです。
「行かなきゃ、行かなきゃ」と思いながらも何か行きづらくて行けませんでした、
今度行って手を合わせたいと思います。
思い出したくないと書きましたが忘れるわけはありません、今でも夢に見ます。
墜落現場は標高2000メートル近い高天原山の尾根でした、事故後に救出の遅れを指摘する人がいますが、
登山道の無い2000メートル級の山がどんな所か知らない人なのだと思います。
高山ですから一日に何回かは霧が上がってくるんです、山の霧は雲海と呼ばれるよう何も見えなくなるんです、
霧の中に入るとヘリコプターも飛べなくなるから遺体の搬送作業も中断するんです。
足の方から霧によって白くなっていってやがて真っ白い世界に包まれて何も見えなくなってしまう、
「○分隊ー!別命あるまで待機!」「一番員より氏名呼称ー 点呼っ!」
「山田」「佐藤」「田中」「斉藤」・・・・・・・・
霧の中で自衛隊や機動隊の人の点呼が聞こえます、
「○分隊ー 人員装備異常なーし!」
点呼が終わると霧が晴れるまで誰も喋りません。真っ白な世界の中で天頂に太陽だけが丸く白く見えるだけです。
大勢の亡くなった方と、大勢の救助隊やマスコミがいるはずなのに何も見えない、何も聞こえない。
急斜面だからその場所から動くことも出来ない。
死後の世界っていうのはこんな感じなのかなーって思いましたね。
貴重な体験でした。