10/04/12 01:45:10 EIRz3bzT0
-----邪悪な人たちは、光 自分の正体を明らかにする善の光、自分自身をさらけだす精察の光、彼らの欺まんを見抜く真実の光 をきらうものである。-----
-----邪悪な人たちの中核的欠陥が良心の欠如でないとするならば、ほかにあげられるものは何だろうか。-----人間の悪の心理学的問題の中核を成しているのが、ある種のナルシシズムである。
ナスシシズムと意志
-----エリッヒ・フロムが「悪性のナルシシズム」と呼んでいる、ある種のナルシシズムの問題に話を進めたい。
悪性のナルシシズムの特徴としてあげられるのが、屈服することのない意志である-----
-----精神的に健全な人は、程度の差こそあれ、自分自身の良心の要求するものに従うものである。ところが邪悪な人たちはそうしない。自分の罪悪感と自分の意志とが衝突したときには、敗退するのは罪悪感であり、勝ちを占めるのが自分の意志である。
邪悪な人たちの異常な意志の強さは驚くほどである。彼らは、頑として自分の道を歩む強力な意志をもった男であり女である。彼らが他人を支配しようとするそのやり方には、驚くべき力がある