被差別部落にまつわる怖い話 6at OCCULT
被差別部落にまつわる怖い話 6 - 暇つぶし2ch603:本当にあった怖い名無し
10/05/09 14:03:13 l16DgdYz0
全然オカルトじゃない話だが

おれの住む地方都市、そのさびれる一方の商店街に一軒の靴屋がある
ご夫婦でやっておられるのだが、おふたりともいい方で
おれは、量販店の方が安くてサイズも豊富なのを承知の上で、履物を買うときは
かならずそこを使っていた
その店のひとが部落出身者だった
息子さんがひとりいて、東京で暮らしていたのだが、半年ほど前に帰ってきた
「東京でお嫁さん見つけてくればよかったのに」と母「この土地にいては結婚出来ない」
そういう余計な心配する奴がいなくなれば出来るわ馬鹿、と内心思う
おれも親父が死んで、東京から引き上げさせられた口なので、彼とは話が合った
「こっちでの生活、楽しいですか?」と訊かれ
「全然。でも、家族は、遠くで心配してるより、近くでイライラしてる方が楽ですから」
「ああ。わかりますわかりますw」
いい兄ちゃんだな、と思った
そんな矢先、店が休業になった
おっちゃん風邪でもひいたか、などと当初は軽く考えていたが、いつまでたっても店が開かない
母親が情報を仕入れてきた
店が閉まる前夜、近隣中に聞こえる大きさで、兄ちゃんの両親に対する罵声がしたとのこと
その後、顔が痣だらけのご主人と、整形外科に通う奥さんが近所で見かけられ
兄ちゃんは東京に帰ってしまったという
明るかったご夫婦はすっかり無口になり、ご近所つきあいも避けるようになった
いまだに店の営業は再開していない

何があったかは勿論わからない
ただ兄ちゃんが、東京では意識せずにすんだ自分の出自への理不尽な偏見にさらされるようなことが
あったのかもしれない、とはつい考えてしまう
今年の冬、長靴はホームセンターで買った


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