10/02/20 13:48:23 oUjK3ZQA0
>>869
ふっと目が覚めた、部屋に誰か居る、女が部屋の中を泳ぐように歩き回り俺が目を覚ますとこちらに近づいてきた
女の洋服に見覚えがあった、A子が俺とデートの時何時も来ていた服だ、やはり・・・その女はA子だった
A子は寂しそうな顔で俺に近づいてきてそして呟いた
(A子)「一緒に行こう、たとえ○○さんが遊びだったとしても全て許してあげる、だから今日だけは付き合って」
俺は夢遊病者のようにA子とアパートを出た、行き先は判らないがA子に引きずられるようにただひたすら歩き続けた
「これは現実なのか?夢なのか?」
A子はドンドン先を歩いていく、そして突然振り返り俺に抱きついた、どのくらいそうしていただろうか
突然辺りが明るくなり車のクラクションが鳴り響き同時にタイヤのスリップ音が
俺は国道のど真ん中に立っていた、僅か数メートル先には大型トラック・・・
次の瞬間俺は道の端に転がり込んだ、数センチ横を急ブレーキをかけながらトラックが通過した
(運転手)「バカヤロー死にたいのか?」
俺は遠のく意識の中でA子の声を聞いた
「今日は楽しかったよ、ちょっと残念だったけど・・・また今度来るからその時はもっと楽しいデートにしようね」