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「ピントが合わない」
11月7日土曜日、紅葉がきれいと評判らしい、◯◯公園へ出かけた。
メンバーはいつものとおり、SさんとK。
Sさんと会社の最寄り駅で待ち合わせ、そこから電車でニ駅。現地でKと合流する。
人は思ったよりも少なく、まずはひと通り回っていい場所を探し、ビニールシートを敷いて持ち寄った弁当を広げた。
早速大口を開けておにぎりにかぶりつくSさんに、シャッターチャンスと見た俺が自前のコンパクトデジタルカメラを向ける。
「ちょ、ちょっとやめてよ、今のはなし、なしよ」
カメラを奪おうとするSさんをガードしながら、液晶に画像を表示させる。
「ありゃ、手ぶれだ」
画面の左半分に、Sさんのご尊顔がブレブレになって写っていた。
「いや、違う。後ろの枝にピントが合ってる。手ぶれじゃい、ピンボケだよ」
横から覗き込んでいたKが言う。
さすがはカメラマニアというところか。
Sさんにはそれ以上の撮影を拒否された。
仕方がないからKなんかを撮りながら楽しく昼食を過ごす。
(続く)