10/01/23 15:45:01 CouipqOT0
それでは恐い話を投下する。
俺が走り屋時代。走り屋狩りなんてする連中もいて、
走り屋狩りを狩る走り屋なんてのも現れてカオスだった。
そのなかでも、空手、合気柔術、柔道の有段者で、警察での
訓練にも参加している俺は、最強の走り屋だった。
そんなある日、いつものように「俺の峠」に愛機FDで参上した俺は、
軽く流すと山頂の駐車場で一服していると、コーヒーの利尿作用で催してしまい、
新築の駐車場トイレに駆け込んだ。
ここは、中に人がいるときだけライトが点灯し、ヒーターがつくという最新式の公衆トイレだ。
すでに先客がいたのか、中は明るくなってヒーターがついてた。
なのに……誰もいないのだ。
俺が駐車場に入ってから十数分は経過している。その間、トイレを使用した人間はいない。
俺は個室の方を見た。どのトイレもドアは開け放たれていて、人の気配はない。
俺は恐くなって、用を足すとそそくさと息子をしまいながら振り返って、その場を立ち去ろうとした。
その瞬間、俺の肩が両脇から掴まれた。
二人組の屈強なホモが、清掃用具の保管場所から飛び出してきたのだった。
狙いは、一人で走りに来る走り屋。
俺は泣きながらトイレを後にした。
以来、夜の峠には近づくのをやめた。突っ込まれてはいないが。