10/02/14 10:47:28 AM8NMZqr0
「全然違う道ですよ」
こう言うじゃないか。
やっぱり、お婆さんの教えた道は間違えていたのだ。
「あのばばあっ!!」
それから、俺はお婆さんの悪口を言いながら、民宿へと向かっていった。
(ちなみに、あの長いやつはミミズだった。どんだけチキンよ OTL)
その後、民宿の主人から信じられない話を聞いた。
話よればこの山には、悪い狐がよく出たそうで、昔、よくいたずらを繰り返していたという。
以前、ここを予約していた人も、化かされたそうだ。
(なんでも、芋畑を川に見せられたとか?)
その話を聞いても、俺は半信半疑だった。
だって、そうだろ? 狐が人を化かすなんて、小学生じゃあるまいし。
けど、布団に入った時、ふと思い出して「あっ」って思った。
―そういえば、あんなところに電車は通ってなかった。
―じゃあ、あの音は?
次の日、民宿の主人に聞いても、やっぱりあの辺りには電車なんて走ってなかったそうだ。
明治時代、狸が列車に化けたという話がある。
迷信として葬られた妖怪達も、深い山の中で、今も生き残っていると言うのだろうか?
とにもかくにも、こうして俺は、遠野の妖怪に手荒い歓迎を受けたわけだ。
以上。
お目汚しでした。