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【射撃場火災】「遺体を返す代わりに1500万円支払え」 釜山の病院がまた要求 雲仙市は仕方なく応じる
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韓国釜山市の射撃場火災で、同市のハナ病院に入院していた原田洋平さん(37)=雲仙市吾妻町=が27日に死亡したのに伴い、
病院は遺体を家族に引き渡す条件として、先に死亡した中尾和信さんのケースと同様に雲仙市に対し、
約1500万円の治療費の保証を要求した。
市は日韓両政府が対応するよう求めたが、両政府は「病院と遺族の間の問題」とし、
積極的に解決に動かなかった。市は最終的に保証に応じた。
雲仙市によると、保証せずとも遺体を引き渡すよう日韓両政府を通じて求めたが、病院は拒否。
さらに市は「治療費には原因者負担の原則があり、出火元の射撃場が支払うべきだ」として、
現地の釜山市や韓国政府が保証するよう要求。しかし、韓国側は「日本のツアー会社が加入する
日本の保険から死亡補償金2500万円が支払われ、それが治療費に充てられる」として拒否したという。
保証に応じた奥村慎太郎雲仙市長は「嘆き悲しんでいる家族がすぐそばにいるのに、
『市は保証する義務はありません』と突っぱねられない」と話した。
一方で市長は「海外の病院から邦人の治療費の公的保証を求められたら、すべて市町村が対応しなければならないのか。
在外邦人保護の義務は一義的には政府にあるのではないか」と困惑を隠さない。外務省の担当者は
「海外には事故で入院している邦人がほかにもいる。国が個人の債務を保証するようなことはできない」と言う。
さらに「韓国政府に協力をお願いしているが、ハナ病院は民間なので、
最終的には病院の判断に委ねるしかないのではないか」と話す。
雲仙市幹部は「今はまだ治療費が保険金の額を下回っているので、すぐに保証できる。
だが治療費が保険金を上回れば、市の財政負担が現実味を帯びてくる。
そうなれば保証に議会の議決が必要になり、退院の日に即対応するのは困難」と話した。
ハナ病院には現在も雲仙市の笠原勝さん(37)が入院している。
釜山火災の治療費、日韓政府動き鈍く 雲仙市が再度保証
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