09/10/31 10:51:26 iCObWPyq0
小さい頃から私の両親は不仲で不仲と言っても母親が大の男好きで
しょっちゅう男を追い掛けては幼かった私と愚兄を連れて家出していた。
夫婦喧嘩が始まると母親は必ず倒れて、うわ言を喋り出したり奇声を上げたり
その度に禿親父は「お前は誰じゃ?」と母親の中に入った何かに語りかけ時には怒鳴り付けて
お経を唱えて最後に「フゥーッフッ!」と短く息を吐く。
小さい頃から、うちの両親は普通ではないなと思いながら過ごしていた。
長い休みに入ると私達を連れて両親は修行だとか言って
裸足で所々雪が寄せてある山道を歩いたりする事もあった。
母親は頭も弱い人だったので色んな宗教に走っていたんだと思う。
家には仏壇と言うか何体かの仏像も飾ってあったが聖書も何冊かあった。
愚兄と私はしょっちゅう家出に付き合わされて、その度に一時保護所等へ預けられ
そんな愚かな母親でも小さい私たちにとっては必要な存在だったので
何度も付いて行ったし迎えに来るまで待った。
又、禿親父の元に置いて行かれて暫くすると母親から電話で「猫を飼ったから、おいで」と誘われ
2人揃って禿親父を置いて母親の住む場所まで行った。
母親の家に着くと毛足の長いグレーのペルシャっぽい子猫が居た。
「血統書つきなのよw」と言われたが血統書なんて見せて貰った事が無い。
私は猫をとても可愛がったので寝る時は愚兄と代わりばんこでグレーの猫と一緒に寝ていたが
朝になると私の枕元でグレーの猫は眠っていた。
暫くして、又子供が邪魔になったのか親父の所へ行かされたり戻ったりを繰り返し
どういう風の吹き回しか忘れたがグレーの猫と一緒に家族揃って禿親父の家に住む事に
それから又、禿親父が知人から貰った白猫を連れて帰って来た。
白猫とグレーの猫は仲が悪く顔を付き合わせると喧嘩する。