09/10/25 19:10:33 CJA5Rkzz0
友人から聞いた話です。
田舎の友人から聞いた話です。
彼のうちでは椎茸や松茸を栽培しており、山を沢山持っています。
去年の秋、収穫前の松茸が盗難に遭いました。
前日に山で見たときには、何もなく結構な量があったそうですが、
翌日、収穫に行くとゴッソリともって行かれ、ほとんど残っていません。
「松茸泥棒だろうか?」と思った彼は、ローテーションを組んで、見回りに
行くようにしました。
ある夜、ベースキャンプにしているテントで横になっていると、ザクッと
土を踏む音がしました。
「獣か?人か?」と、耳をすませていると、「ふむふむ、うんうん」
と頷くような呟きが聞こえました。「コイツだ、泥棒に違いない。」
と、思った彼は懐中電灯と棒切れを持って、テントから出ると
「おらあ!何しよんじゃい!」と怒鳴りつけながら、灯りを向けました。
懐中電灯の明かりの向こうには1メートル以上はある大きな猿がいました。
その猿は手に何本か松茸を持っていたそうです。
猿はまぶしそうに、手を眼前に交わしていましたが「チッ、見つかったか」
と言うと、夜の山に入っていったそうです。
「絶対にあの猿は喋ったからな!はっきり聞いたんだ!」
彼はそう力説していました。