09/09/15 17:34:55 Dd9HOrUD0
>>605
「1408号室」見ましたか。ふむふむ。
この映画は面白い部類と思って良いと思います。
ただ、ある種の心霊に対する信念や傾倒を持つ人には
それとの相違が先にたってしまうかもしれません。
そんな人にこの映画の別の愉しみ方を言いますと
それはアメリカにおける「霊」の概念がどういうものか
この映画から見て取れるということですね。
「精霊」「邪悪」と二つのカテゴリーがあって
この映画においては「邪悪」の概念が表現されています。
「悪魔」という似た概念がありますが、「邪悪」には
悪魔のような、角が生えていたり、こうもりの羽が付いていたり
といった具体的な姿がありません。ですがそれは明らかに
人間に敵対する「意思」として存在すると考えているわけですね。
このような「邪悪」の表現は「悪魔の住む家」などでも見られます。
日本の幽霊話には見られない特徴ではないでしょうか。
映画の謎解きにも一歩踏み込むと
主人公はこの部屋に入ったそのときから
「暑さ」あるいは「熱さ」につきまとわれます。
レンガの壁にも「我を生きたまま焼き払え」と
書かれていたり、結末が暗示され続けます。
果たしてその暗示はどこから来るのでしょうか。
主人公の予感、「邪悪」の望み、神の声、?
この謎もちゃんと解けます。このあたりが真っ当な
楽しみの部分でしょうかね。