10/01/31 16:53:14 /LR9pnE40
・どんな話を引き当てるかは時の運
・引き当てた話のうち、どれを使うか(没にするか)は編著者の好み
・選ばれた話がおもしろいと感じるかどうかは、好みの問題
・編著者の好みと自分(読者)の好みが一致するかどうかで良かったかどうかが決まる
最後にあえて軽いのを持ってくるっていうのは、冬に対するアンチテーゼで、
ちょっといい話風の怪談を最後に置くっていうのは最近の平山スタイル。
コミカルな怪談を混ぜて強弱を付け、恐怖のインフレで感覚が麻痺しすぎないようにしつつ、
最後のほうに特にインパクトの強い凶悪な怪談を置いて読後感が最悪(褒め言葉として)
になるように調整しているのが超怖の基本スタイルで、配列決定をしている加藤氏の哲学によるところが大きい。
読み終えたとき、最後のほうで読んだ話の印象がその本の印象になる、
凄い話を最後に読めばその本全体の評価は「凄かった」になる、という考えで、最後に重量級を置いている。
息抜きが途中にあって最後は重く怖く仕上げる怪談本と、最後にデザートが出る怪談本、
どっちが好みか、という話かもしれんね。