被差別部落にまつわる怖い話 5at OCCULT
被差別部落にまつわる怖い話 5 - 暇つぶし2ch843:1/2
10/01/09 15:41:41 ZQCuDo0W0
じゃあ書くが、これが俺自身の創作や捏造だと思われたくないので、
ネタ元は『被差別部落の民話』という著であることを明かしておきます。

昔、揖斐川のほとりの被差別部落には川渡しがあって、船を待つ間、
部落民たちは江戸や難波の物価の話や、江戸であった打ち首の話をして盛り上がっていた。

で、ある日の黄昏時のこと。向こう岸から黒塗りの立派な籠が一丁と、
それを囲む侍衆が向こう岸から船で渡ってきたという。最初は遠目でわからなかったが、
よく見るとその籠は戸を閉めた上にサラシの布で巻かれ、それを十文字に縛り上げた異様なものだった。

只ならぬものを感じて、部落民たちは道の傍に平伏して通り過ぎるのを待つことにした。
しかし、その中に爺さんとばあさんがいて、ヒソヒソ話を始めた。

「あの家紋は彦根の井伊様の家紋じゃ。籠の中身はさしずめ打ち首になったというお殿様の体じゃろう」

しかし、生憎ばあさんは耳が遠かったので、何度も何度も聞き返す。さらに悪いことに爺さんは癇癪持ちであった。
そのうち、爺さんの癇癪がついに爆発し、「ありゃ井伊様の首なしじゃ!」とつい大声を上げてしまった。

そのとき、アシ原の影で立小便していた武士が、その声を拾ってしまった。
その武士の表情がさっと変わった。侍はずかずかと爺さんの前に出ると
「うぬ、不浄者の分際で!」と怒鳴り、刀を抜いて爺さんの頭を切りつけた。


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