09/08/29 08:43:36 vCKCGvyz0
中学の同窓会があった時、誰かわからんがやたらキレイな子がいた。
聞けば、名前すら記憶がおぼろげな目立たない子だったらしい。
ただ、そういや一部の女子からイジメを受けていたような覚えはあった。
高校デビューし、有名大学に進みミスコンなんかにも選ばれたらしい。
今はどこぞの実業家と結婚し一児の母だそうだ。
逆に虐めていた方の女子は、当時は目立つ存在で花のある子だった。
アイツ来てるの？と聞いたら、あすこにいるじゃんと指をさされた。
そこには・・・陰気な女性が一人でポツネンと座っていた。
見る影もなくやつれ、年齢より遥かに老けて見えた。まるで婆さんのようだ。
聞けば、高校は中退。トラック運転手と出来結したがＤＶで離婚。
噂ではあるものの、今は多額の借金を抱え風俗に身を落としているらしい。
「あら、○○さんじゃない？そんな所にいないでこっちにいらっしゃいよ」
キレイな子がやつれた子に向け、朗らかな声でそう言った。
だが、その誘いを断り彼女はそそくさと立ち去ってしまった。
その時、俺は見た。
キレイな子の優しそうな目に、ものすごく嫌な感情が篭っているのを。
憎悪と侮蔑と優越感が混じったような、とても普通じゃない目をしていた。
まぁ、完全に正反対の人生を歩んだようだが、これはそれぞれの責任だ。
別に何か復讐をして虐めた子を追い詰めたりはしてないだろう。
が、直接的じゃなくともこんな形式の復讐もあるんだな、としみじみ思った。