09/09/20 23:36:52 VbWS7BIpO
ある夏の終わりの話です。俺は女友達を助手席に乗せて、伊豆城ヶ崎の友人の別荘に向け深夜の伊東バイパスを急いでいました。
当時は伊東港を過ぎて山側に右カーブを登っていくと真っ暗でしたが、まあ何回も通った国道なのでいい気持ちでドライブしていました。しかし急カーブを曲がり切った瞬間、突然ヘッドライトに「自転車のハンドルを握ってこちらを睨んでいる青年」が浮かび上がりました。
「うわ！」彼はセンターラインの真上で自転車にまたがってましたので、かなり急ハンドルで際どく避けました。
その時は「危ねー奴だなぁ。あー事故んなくてよかった」という思いしかありませんでしたが、なんて言うか凄い強烈な悪意を感じました。彼は自転車競技のスタイルだったんですが、血走った物凄い目は今思い出しても鳥肌が立ちます。
そんな事があって何となく二人とも無口になり、それから30分位で目的地に着きました。
別荘で楽しい数日間を過ごした後、別の友人を乗せて同じ道を通って帰ったんですが、「ここで事故りそうになってさぁｗ」と紹介した現場には大量の花束が積んでありました。
私はいわゆる霊感はありませんが、さすがにイヤな何かを感じました。それで先に電車で帰京した女友達に電話したのです。（続く）