09/09/19 05:13:41 U7psPKY4i
昔、不思議な夢を見た。
その夢の話を聞いて下さい。
あたりは一面、雲。雲の上。少し霧がかっている。
頭だけが突き出てる岩山がたくさんあって、夢の中で俺はその岩山のてっぺんに立っていた。その場所の雰囲気は中国の西遊記とかに出てきそうな感じ。
夢の中なので、「何で自分はこんな所にいるんだ」的な疑問はなかった。
俺は、その岩山をジャンプしては次の岩山へ、といった具合いに目的もなく先へ進んでいた。いくら進んでも景色は変わることはなかった。
すると少し先の岩山に人が立っていたので俺はその人が立つ岩山まで行った。
見た目はいかにも仙人みたいな感じで、白いローブのような服、白い髭、つるつるハゲで、まさに神様みたいな感じ。
その人の所まで行くと、こう言われたんだ。
「もしお前が過去で、ここだけはやり直したいと思う所があれば、ひとつだけ変えて直してやろう」
「どこも変えないままでもいいし、変えたいと思う所があれば、ひとつだけ変えてやる」
「ただし夢から覚めて、目覚めたお前はどこを変えたかという記憶はない」
「変えたのか、それともどこも変えなかったのかという事も記憶がない」
覚えている夢はここまでで、俺は目が覚めた。
なんか不思議な夢を見たな～と思いながら周りを見渡しても、寝る前と変わりはない。何日か生活をしても、夢を見る前と同じ不満も欲も楽しみもある変わりない日常。
でも夢の中のある言葉を思い出してハッとした。
『ただし夢から覚めて、目覚めたお前はどこを変えたかという記憶はない』
『変えたのか、それともどこも変えなかったのかという事も記憶がない』
もしそれが本当なら“夢を見る前となにも変わりはない”と感じりことは当然なんだ。
おれは、どこかを変えてもらったのだろうか・・・
なにも変えてもらわなかったのだろうか・・・
それとも、ただの夢だったのか・・・
夢を見たのは数年前だが、もちろん今もそれは謎のまま。