09/07/29 22:54:25 2WD0GBqE0
山地は母親を好きだったんだと思う。
父親が振るう暴力の被害者という仲間意識もあっただろうし
父親が死んでからは二人で肩を寄せ合って暮らしたかったんだろう。
母親の再婚話が持ち上がったときも、家を出るという殊勝な振る舞いをしながら
内心では、母親に引き止めてもらいたかった気持ちはあったと思う。
結局、母親は山地の気持ちを汲んでやれなかったし、母親に裏切られたと
見切りをつけた時点で、自分が続けてきた辛抱を、希望とか未来とかと合わせて
全部ぶん投げたんだろう。
山地が母親と距離を保って=ババア呼ばわりして不満を小出しにできていれば、
あるいは酒乱の父親が生きていて山地の暴力を適当にスポイルしていれば、
案外まともに暮らせていたかもしれない。
といった意味で、山地もおかんで打ち止めたんだと思う。
ケンパーとは打ち止めたものが少し違うんだけど。