09/06/01 23:15:35 jD38EY+J0
本当に消えたのはそのこなのか、それとも弟なのか
今ここにいるのがいったい誰なのかわからないとそう祖父は言っていた
だが、それをいくら両親たちに言っても、誰も信じてくれなかった
ただ一人祖父だけが、変わった弟に違和感を覚え続けた
そのことにうすうす感づいていただろう弟とは自然に距離が開き、
いままでのように無礼講に騒ぐことはなくなったそうな
思い出を語る時の祖父の悲しげな表情と、「あれはもとより一人の人間だったんじゃないか」という言葉が忘れられない
分家を継いだ「弟」だが、結局子をなすことなく私が生まれるよりも前に死に
後を今まで通り、本家の次男が継いだ
その次男も結局娘が2人できたばかりで、後は従兄弟が継ぐ予定だ
てかこれ、タイトル分家の方がよかったね
ちなみに従兄弟は今20で、神系の大学で頑張ってるらしい
数年前までは金髪のヤンキーだったのに、急に真面目になって少し歯がゆい気持ちでいっぱいです